2012.09.22 大船山(大分県久住町)

 
一人で登る

大曲〜45分〜スガモリ越〜45分〜坊ガツル〜60分〜段原〜15分〜大船山〜15分〜
〜段原〜50分〜坊ガツル〜50分〜スガモリ越〜35分〜大曲

 
  
距離約13km 累積標高差1100m  荷10kg  時間約6時間30分


段原の手前から見る大船山。ここからが一番いい形に見える。

ずいぶん、涼しくなった。
夕方まで時間がとれたので、大村から大船山に。
大曲発の大船山往復である。

朝7時、大曲は何台もの車がすでに駐車してあった。
ここから大船山に登るのは、2006年7月以来、6年ぶりだ。

黒く滑る笹道を進み、鉱山道をスガモリ越に進む。
前回のスガモリ越は吹雪の中だった。
この道を通った山登りの数々がいろいろと浮かんでくる。
子ども達とも三俣山に登ったなあ。
もう、7年前。

堂々とした三俣山の山腹にいつも見とれたものだ。

スガモリを越え、法華院温泉へ。
いつも使う登山靴はソール張り替えに出しているので、
今日は予備の登山靴である。
この予備が困ったもので、かかとから水が染みる代物である。
使い古して、穴が開いてしまったものだ。
今日は雨はないだろうとたかをくくって歩いていたが、
法華院温泉への下り道は、沢状態のところがある。
靴のかかとを濡らさないように慎重に歩く。

坊ヶツルを経て、大船山の登り口から、展望のない山道を黙々と歩く。
急坂があるわけでもなく、自然林と火山を感じさせる小石が並ぶ道は、
木々の緑も気持ちよい。

段原に近づくと、いきなり展望が開け、坊ガツルを中心とした山々が目に入る。
今日は坊ガツルは野焼きがあるらしく、煙が上がりだした。
野焼きと言っても、端っこをちょっと焼いただけで、防火帯作りかなと思うが、
それにしてもちょっとなのが不思議でもあった。

段原から15分ほどで、大船山へ。
山頂からの眺めは格別だ。
少しガスがかかってくるが、久住の山々はずっと見ていても飽きさせない。
阿蘇高岳や祖母山も山頂近くを雲の上に出している。

夕方までに福岡に行かねばならないので、30分ほど山頂を楽しんで、
下山することにした。

今日の山歩きでは、いろいろな人に質問をされた。
多かったのが、
「段原まで、後どれくらいですか?」
「大船までは、どのくらい時間がかかりますか?」
などである。

まあ、目的地が目に見えていて、自分の予想があって、
それに自信がないときに聞くのはわかるのだが、
まるで、どれだけかかるのかわからずに質問しているようで、
山登りのルートと時間を把握して登っていないのかと不思議に思った。
それじゃいかんじゃないか!山登りに対してなんて無知だ!
などと、少し興奮しながら歩いていると、
こんな質問が、
「もう、下りられているのですか。どんな花が咲いていましたか?」
「花・・・ですか。ええと・・・黄色いのがいっぱい・・・」
「あっ、それ、アキノキリンソウですよ。」
思わず、ずっと山に登っているのに、そんな名前も知らない
自分も無知であることを痛感する。
人のひとをとやかくいう前に自分をしっかり振り返らなければ。

山には謙虚が一番である。

帰りはスガモリ越から雨。
天気の読みも今日はちょっと甘かったかな。

毎回が勉強の登山である。




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