2012.08.01 西野越下
夫婦で登る

歩く標高差約500m、歩行距離5km、行動時間3時間

八丁林道手前駐車場〜1時間30分〜西野越下〜1時間20分〜八丁林道手前駐車場


多良のオオキツネノカミソリ。ちょっと時期は終わりがけだったが、群落にうっとりする時間
 
 
ずっと、山に行けなかった6月、7月。
8月となり、大村に行く時間ができた。
夏は久住だとはりきっていたが、台風の接近で天気がよくない。
案外、大村周辺の天気は安定しているので、
時期は終わりかけているが、オオキツネノカミソリを見に行きたくなった。
妻に話してみると、一度見てみたいというので、一緒に行くことにした。

前夜、妻に話す。
「オオキツネノカミソリの時期は、平日といえど、たくさんの登山客が来る。
西野越の花が一番いい光線を受けるのは午前6時半。早く起きていくぞ。」

とはいえ、そんなに早く起きられるわけもなく、そこそこ早起きで登山口へ。

「ほら、言ったやろう。この車の数・・・」
と言おうと待ちかまえていたが、
駐車場には、車が一台もない・・・

なんと、一番乗りである。
ちょっと時期を過ぎてしまったのかなあと思っての登り出しとなる。
夏のこの時期、汗だらだらの歩きを覚悟していたが、
思いの外、涼しく、快適な高山の山歩きのようである。

森の中の水場に着くと、一面にオオキツネノカミソリが咲いている。
下を向いて歩いている妻に、顔を上げるように促すと、
眼前に群落が広がり、その景色に驚きをかくせない。

色はちょっとあせているが、それでもこの群落はうれしい。

水場を後にし、西野越に向かう。
西野越に近づくと、やはりその群落は圧巻である。
見渡す限りのオレンジ色。
一番の朝の光の時間には間に合わなかったが、
広がる群落に満足である。

下りにかかって、やっとちらほらと登山者とすれ違うようになった。
最盛期ほどではないが、やっぱりこの花をみんな楽しみに上がってくる。
これからオオキツネノカミソリに出会ううれしさに、
みんな笑みがこぼれていた。

大気はちょっと不安定なようで、
経ヶ岳に雲がぶつかり、岩塊に裂かれる様も迫力があった。





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