ちょっと気温が下がって、晩秋を思わせる今日。
朝起きると、快晴である。
この時期は眺めを楽しみたいので、白嶽に向かう。
誰もいないだろうと思っていた登山口には車が一台。
この時間から登っている人は山が好きな人だろうなあと思いながら歩き出す。
2日前に、結構雨がふっていたので、沢音が元気よく響き、とても心地よい。
いつもは涸れそうな滝も今日はたくさんの水を送りだし、元気いっぱいである。
心地よい沢音を横に聞きながら登山道を行く。
森を満たす沢音は心を癒してくれる。
山頂近くの広場に着いてびっくり。
ザックがデポしてある。
しかも、その数、20弱。
えっ、車もなかったぞ。ということは、バスの送迎か。
たくさんの方が山頂にいるようなので、こんなときはひとまず岩のテラスに待機である。
岩のテラス着くと、一人の男性がいた。
あいさつをして、西岩峰が落ち着くまでおじゃまさせてもらう。
聞いてみると、山頂にいるのは韓国の人ではなく、日本人のようだ。
よく聞こえてくる声を判別すると、日本語だった。
岩のテラスから見る西岩峰にはたくさんの方々が佇み、眺めを楽しんでいる。
この快晴、風は冷たいだろうが、いい日に白嶽に登れてよかったなあと思う。
岩のテラスの男性と話していると、対馬在住の方だった。
いろいろと話していると、このTさん、私のHPを見てくださっているとのことである。
対馬の山のことを書いても、そう誰が見るわけじゃなしと思っているのだが、
見ていただいている方と山頂で会うのは、とてもうれしく、ありがたいものである。
山登りを始めて3年ほどになるらしく、対馬の山を楽しんでおられてすばらしいなあと思った。
Tさんといろいろ話をし、職場の話に入ると、お互いびっくり。
共通の知人もたくさんいて、しかも、この方には数週間前、お世話になっていたのだった。
そういえば、どこかで会った気がしていたはずだ。
対馬で山を楽しんでおられる方がいるとうれしくなる。
対馬も、最近山に登る人が増えてきた気がする。
この後、Tさんはていねいにあいさつをされ、先に下山された。
うれしい出会いに感謝しながら、見送り、私の方は西岩峰に向かう。
ちょうど団体の方と入れ替わりである。
西岩峰に上がると、風は冷たいが眺めがいい。
韓国がうっすらと見える。
実はこの土日、妻と娘は韓国旅行だ。
比田勝からジェットフォイルで1時間10分で釜山に着く。
釜山は日本で言えば大阪のような大都会である。
あの大陸に妻と娘がいるのだなあと感慨深く眺めていると、
西岩峰に一人の男性。
この方も有明山で以前お会いした方だった。
今日はすぐ登っておりるつもりだったが、楽しい出会いが続いて
ついつい長居してしまった。
白嶽のナナカマドも赤い実をつけていた。
遠くまでの眺めとすがすがしい乾いた空気、、そして山の出会い。
秋の白嶽、まさに満喫である。
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