2011.11.03 白嶽(白岳)
 
一人で登る


洲藻白嶽登山口〜70分〜岩のテラス〜60分〜洲藻白嶽登山口
  
距離約3.5km 累積標高差450m 荷12kg 時間約3時間



膝はだいぶよくなってきたぞ。
今日は午後からの所用のため、午前中の駆け足登山。
対馬では久しぶりの7時自宅発である。

登山道に着くと2台の車、洲藻のトイレの駐車場に2台おいて、乗り合わせてきたのだろう。
ということは、5人以上の人が乗り合わせてきたことになる。
この時期にしては、にぎやかな白嶽となりそうである。

登山道を歩きだすと、無風で11月とは思えない温かい日である。
汗をぬぐいながら歩いていると、おやおポツポツと雨粒が落ちてきた。

慌ててレインスーツを着込み、ザックにカバーをかける。
と・・・、ザックカバーに黒い点々が・・・
あちゃあ、カビである。
 
テント泊する道具はいつもしっかり干して収納するのだが、
この小さめのザックのカバーは数年ぶりに開いたので、
しめったまましまっておいたのかもしれない。
しかし、カバーはカバーだ。
しっかりカビを背負って歩いた。
もちろん、帰って一番に洗濯したみたが黒い点々はとれなかった。
 

山頂近くになると、西岩峰付近から、楽しそうな声が聞こえてきた。
若い女性の楽しそうな笑い声だ。
1人・・・、2人・・・、およよ6、7人か・・・
「ケラケラ、キャピキャピ、ルルルルー」
カタカナで書くとこんな感じだ。
あまりのテンションの高さに怖じ気づき、ひとまず岩のテラスに行く。
西岩峰はガスの中で全く見えないのだが、
岩峰近くの声がよく聞こえる。

「ねえ、そこ、本当にのぼれるのぉ?」
「いっちゃえ、いっちゃえぇぇ。」

「キャキャキャキャキャ!」

「すごーい、登った登ったあぁぁぁ」



どうやら西岩峰の下にいて、やっと一人が岩峰に着いたようだ。
その楽しそうな輪に水を差すのも申し訳なく、
後、20歳若ければ、意気揚々と飛び込んでいけもしたのだろうが、
いかんせん、もうおじさんである。
つくづく身も身も心もおじさんになってしまったことを改めて実感してしまった。

ガスが少しずつ取れだして、まさに雲のスペクタクル劇場が
はじまりそうな予感だったが、
結局時間もせまってきたので、
晴れ間をみることは叶わず下山となった。

下山してすぐ、一人のおじさんが息を切らして登ってきた。
「せっかくなのにガスがもったいないです」
と言う彼に、
「だいぶガスもとれかかってきてますから、しばらく待つと晴れますよ」
と声をかける。

笑顔で別れた後、
あのおじさんはギャルの中に物怖じせず突入したかなあ?
などと、考えながらの下山だった。

下山後娘に話すと、
「喜んで若い女の人の中に行くよりいいんじゃない」
となぐさめてもらった。

まあ、これでいいとしよう。




 
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