いかんいかん。
何がいかんかというと、体のなまりが予想以上にいかん。
先週、、有明山を歩いて、まあ、ゆっくり行けば大丈夫かと思い、
今週は白嶽に行ってみることにした。
歩き出すと、膝の方は、ストックをうまく使えばそう痛まずに歩ける。
しかし、どうも地に足が着いていない。
足は、ほいほい出るのだが、このペースでいいのか。
また、足が地面に吸い付く感じがなく、雨上がりの道に滑りそうになる。
えっ、今までこんなとこで滑ってたっけと思うところで、つるっとなる。
なんでこんな濡れた石の道で今まで滑らなかったのかが不思議に思えてくる。
荷を軽くしているせいもあって、体力的なきつさは感じないのだが、
感覚がおかしい。平衡感、着地感、歩幅など、なんともしっくりこない。
二ヶ月間、膝のおかげで、歩く機会も減っていたので、
この感覚はいかん。予想以上にいかん、である。
そして、西岩峰に登りかけたとき、足を滑らせて、膝を打ってしまった。
こんなところで、滑ったのは初めてだ。
自分の歩ける、登れるという感覚と、実際の体の状態のギャップが激しい。
年をとって、山登りを再開した人が、結構事故に遭ってしまうというのも、
この感覚のズレを感じると納得してしまう。
それでも、西岩峰に着くと、その眺めに全てを忘れる。
この風の心地よさ。
これが山登りの気持ちよさである。
この後、西岩峰には、地元の団体さんや単独の方も登ってきて、
にぎやかな山頂となった。
下山しだして気づいたことは、
HP用の写真をほとんど撮っていなかったことである。
頂上に人がいたので、撮り忘れてしまっていた。
まあ、いいか。
やっぱり山はいいよなあと思いながら、
滑らないように慎重に歩を進めるうちに、
どうやら足が地面と吸い付くようになってきた。
そうそう、この感じ! っと、ちょっとほっとした。
結局は回数を重ねて、勘を取り戻すしかないようである。
それもまた楽しみにして登っていこう。
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