2011.10.10 有明山
一人で登る

厳原八幡神社〜20分〜清水山〜65分〜有明山〜60分〜厳原八幡神社
  
距離約6km 累積標高差600m  荷12kg  時間約3時間半


有明山山頂はススキの野。いつの間にか秋である。


膝を痛めて、二ヶ月が過ぎた。
原因はというと、仕事にまつわるとある作業のやりすぎである。
しかし、もう、がまんできん。やけくそでいってしまえ。
今回は痛むの覚悟の山登りである。

いつもは右手に持って、左足をかばう歩きをしていたのだが、
今回は痛めた右膝をかばうために、左手にストックを持つ。
このいつもと違う感じがどうもぎこちない。
なんとも歩くリズムが出ないのである。
しかし、ストックがないと膝に痛みが走るので、
このぎこちなさとつき合うしかない。

秋の涼しい風を期待していたのだが、なんとも蒸し暑い日だ。
登っていると、汗が噴き出してくる。

清水山山頂に着くと、涼しい風が少し吹いている。
心地よく座っていると、
ブーン、ブーン、ブーン
右に左にスズメバチが渡っていく。
まだまだいるなあ。

そのあとは、足をかばってえっちら、おっちらと歩き、
山頂に到着。

さすがに腹が減ったので、パンを取り出して食べていると、
上空に殺気を感じる。
とんびが旋回しながら、こちらを伺っている。
よそ見をしていると、後からパンをとられそうな気配である。

山はかすんでいて、展望はないが、やっぱり山の中はいい。
やっと、自分に返った気がした。
山がないとだめだなあ。

下りの道でイノシシがくだっていた。
いつもは、人間の気配を感じると、イノシシは脱兎のごとく逃げ出すのだが、
このイノシシは、こちらの気配をさとると、きびすを返し、体勢をこちらに向けた。
一瞬、緊張が走る。こっちに方向を変えたイノシシは初めてである。
3秒ほど、こちらを見て、また進行方向に向かって歩きだした。

対馬ではあちこちにイノシシが里に出没している。
畑に実った作物の臭いにさそわれてだろうか。
しかし、人慣れすると怖い。

対馬の山は自然がいっぱいを改めて認識した今日の山である。
二ヶ月ぶりに登った気はしないが、やはり山は元気のもとである。





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