Camp，山登り，そして自分探しの旅

白嶽西岩峰からの眺め。今日の気温は氷点下。頬を刺す風が痛い。

対馬の数日の冷え込みはすごい。
今日の最低気温は－５度、最高気温は－１度。
実は今日の北海道の稚内より寒いというありさまである。

こんな日に山に繰り出すものはまずいない。
まったく静かな山旅が保証されたような今日である。

登山道脇の小川は表面に薄氷が張り、
いつも水か流れている場所は凍りついていた。

今日は一人なので、一気に上がってみようと、
少し早めの歩調を保っていく。
しかし、最後に来ると、ちょっと息切れする。
体は熱くなって半袖であるが、西岩峰前になって、
いそいで２枚を羽織った。
この先、氷点下の北西の風が容赦なく突き刺す場所である。

西岩峰山頂まで５５分。もうちょっとタイムはのばせそうだ。
山頂は風が強かった。
立っていると飛ばされそうで、
急いで、岩のテラスに場所を移す。

北西の風が強い日でも、東側にあるこの岩のテラスは、
風もなく、休憩に最適のところである。
テラスも風が強かったら、久しぶりのツェルトの出番だと、
ちょっと期待もしていたが、登場するほどでもなく、穏やかな時間を過ごすことができた。

今日はテラスを独り占めし、眺めを楽しみながら、
カップ麺とコーヒーを楽しんだ。

遠くの山並みまで見えるこんな日は、対馬の自然の奥深さを感じることができる。
山は深く深く折り重なり合い、波濤のように押し寄せてくるようだ。

年に何回、美しいなあと思わせてくれる張りつめた今日の空気だった。

山登りＴＯＰ