2010.11.27 竜良山(龍良山)
 夫婦で登る


山の上駐車場〜10分〜登山口〜10分〜スダジイの巨木〜30分〜分岐〜30分〜竜良山
竜良山〜20分〜分岐〜45分〜登山口〜10分〜山の上駐車場


  
距離約5km 累積標高差500m 荷20kg 時間約3時間半


竜良の森、幽玄な原始林に包まれるひととき

この秋はなかなか遠望がきく休日が訪れない。
遠望が効けば白嶽の眺めが格別なのであるが、今日も遠くは霞んでいるようだ。
ここのところ白嶽ばかり通っているので、竜良山に登ろうと妻と話す。
スダジイの巨木までは妻も行ったことがあるのだが、
竜良山山頂は初めてである。

単純な往復歩きで比較してみると、 
往復距離 累積標高差
白嶽 約3.5km 450m
竜良山 約5.0km 500m
有明山 約6.0km 660m
となる。白嶽よりも距離も長いのであるが、
距離が長い分、傾斜も緩いのか、竜良山の方が楽な気がする。


スダジイの巨木を過ぎ、
深い森の姿と木々が出す気に酔いしれながら歩いていくと、
あれっ、ちょっと踏み跡が見えなくなる。
何度が来ている道なので不安はないが、
不思議に思いつつ、しばらく登ると正規の登山道に出た。
ここには入るなのテープが張ってある場所である。
んっ? どこで間違えたのだろう。
まっ、帰りに確かめてみようと思い、あまり深く考えず登っていった。

落ち葉を敷き詰めた道は、踏みしめる度に乾いた足音を響かせ心を和ませてくれる。秋の音色である。
深い森の中では、こずえを渡りながら、小鳥たちはひっきりなしのさえずり続ける。
近くから奥から、四方八方、森は小鳥の声で充満している。

木槲山との分岐で一休み。
ここからが、いくつもの石や岩を避けながらの登りとなる。
濡れて苔むした岩は滑りやすいので要注意である。

東側から聞こえる、ヒューヒューという対馬独特の冷たい風の音を聞きながら
頂上を目指す。

頂上に駆け上ると一気に展望が開け、
雄大な景色が姿を見せてくれる。

頂上は風もなく、ぽかぽかと暖かい。
ゆっくりとコーヒータイムとし、眺めを満喫した。

下る道で、登りにどこから間違えたのか確認しようとするが、
どこに踏み込んだのかがわからない。
下り道ではしっかりした踏み跡をたどっている。
おまけにたくさんのテープがある。
登り道では、ずいぶん人が歩いていないのかなあと
思いながら歩いた覚えがある。
なんとも、狐に化かされたような不思議な気分である。

この竜良、来る度にいつも私は少なからずルートを外している。
なんとも不可思議な森である。
樹の精にからかわれているのかもしれないと
本気で思える雰囲気を持つ竜良の深い森である。




山登りTOP