2010.10.23 有明山

 
夫婦で登る

厳原八幡神社〜清水山〜有明山〜厳原八幡神社
  
距離約6km 累積標高差600m  荷18kg  時間約3時間半
 


明山の山頂には美しい歌声が
 
 
先週の白嶽の後、妻が
「来週の土曜も山に行ける?」
と聞くので、
「午前中に終われるなら行けるかも。行くとしたら朝7時発かな」
と話していた。

金曜日はすっかり忘れていたが、飲み会である。
ついつい調子にのって、帰宅したのは夜中の2時過ぎ。
こりゃ、明日の朝は起きれんなと思いながら、家に着いた。
ほろ酔い加減で玄関を入ると、さりげなく置かれてたたんである服が目に入った。
妻が山登りに着る服である。
荷物は全部私が担ぐので、妻は服さえ用意すれば、準備完了。
「こいつ、本気やな・・・」
と思いはしたのだが、そのうちに眠りについていた。

朝7時
「山に行くよ!」
妻にゆり起こされる。一瞬何が何だかわからない。
目の前には準備万端の妻。

これからは、妻に仕掛けられる山が増えるのだろうか。
まあ、山ならちょっと無理しても行こうと思う。

歩き出すと、案外、眠気はふっとぶ。
風が心地よく、汗もすぐに冷えてくる。

妻の山登りも3週連続なので快調である。
1時間50分かけて山頂に着くと、
韓国の団体さんがすでに陣取っている。

韓国の団体さんは、声がでかいので、
近くはちょっと遠慮して、離れたところにシートを敷いてのコーヒータイム。

しばらくすると、あんなに賑やかだった会話が突然やんだ。
「んっ、下山したか?」
と振り返ってみると、みんなそのままだ。
そして、ふいに、一人の男性が歌いだした。
腹の底から出る迫力あるテノールである。
やがて、その声に女性一人が加わり、
美しいハーモニーを奏で始めた。
うまい。専門的な発声の二人である。
そして、声がどんどん重なり、10人以上の大合唱となった。
美しい歌声を秋風を受けながら楽しませてもらった。
韓国のどこかの合唱団だろうか。

なんの変哲もないいつもの有明山の頂上での
思いも寄らぬ出来事だった。

いやはやすごかったなあと話しながら下山していると、
一人の男性が上がってきた。
おおっ、Yashiさんである。

思いもかけずの山での出会いはうれしいものだ。
デジイチで撮るYashiさんの写真は、なかなか美しくいつも楽しませてもらっている。
前から約束をしていた冬の縦走路の話をして、それぞれの方向に別れた。

短い時間の同じ山での駆け足登山であるが、毎回違った何かが必ずある。
だから、山歩きはおもしろい。


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