2010.07.下旬 有明山(2往復)

厳原八幡神社〜清水山〜有明山〜清水山分岐〜有明山〜厳原八幡神社

距離約10km 累積標高差1000m 荷25kg 時間5時間半
 
夏雲の下、くっきりと姿を見せた韓国


毎週続く、重荷の訓練。
今日はなんだか足どりが重い。
重荷訓練も、もう数週間目に入っているので、こなれてくる頃であるが、
この暑さに体がオーバーヒート気味である。

えっちら、おっちらと山頂に上がると、
「おおっ!」
有明山山頂から、韓国がくっきり見えている。

毎年、7月の中旬から下旬にかけて、不思議と遠望がきく時がある。
空気は湿っているように感じるのであるが、なぜか遠くまで見えるのである。
まさに今日がその日だった。
しかし、有明山からこんなにくっきりと韓国が確認できたのは、初めてだった。

遠くなのに手が届きそうな大陸の姿に心を奪われ、見とれていると、一人の登山者が上がってきた。
山頂で人に会うとうれしい。
ましてやこの暑さである。山慣れている人でないと、
この時期、山頂には姿を見せない。

この方は、話しているうちにびっくり。
出張で対馬に半年滞在している方なのだが、
その山歴たるや、驚くばかりである。

北、中央、南アルプスはもちろんのこと、
北海道から東北の山、
果てはキリマンジャロに、キナバル山、マッターホルンの麓まで。
極めつけは、アラスカのオーロラ。

思いがけず、山談義に花が咲く。
ちょうど聞きたかったアルプスの質問に親切に答えてもらい、
ここは対馬の有明山であることを忘れてしまう。
大変ありがたい時間で、お互いの連絡先を交換して別れた。

有明山は、ここ数年、いろいろな方との出会いがうれしい場所である。
白嶽だと、山頂に長居しないので、ゆっくり語り合うことは少ないのだが、
この有明山は、景色を眺めながら、話に花が咲く場所なのである。

2週続けて、山頂で話ができ、山の楽しさがちょっと味わえている
ここ2週間の有明山である。




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