2010.05.29(土) 有明山
一人で登る
厳原八幡神社〜清水山〜有明山〜厳原八幡神社
  
距離約6km 累積標高差600m  荷20kg  時間約2時間半
 


 
4週間ぶりの山登り。
これだけ期間が空くと、荷物の重さがなかなか堪える。
最初の20分がきつい。足どりも重く、息もあがる。
しかし、人間の順応力とはたいしたもので、30分も歩いていると、
その重さが自分のものになってくる。
あとは、無理に歩を進めぬよう、一歩一歩の繰り返しに合わせた
呼吸が歩きのペースを作ってくれる。

重さを感じなくなり、体の負担が減ってくると、
頭の中に、ありゃありゃ仕事のことが浮かんでくる。
 
最初は日常と同じような思考回路なのだが、
歩き続けているうちに、しばらく記憶の底に眠っていたような
出来事や案件が浮かぶようになってくる。
そして、「これはきっとこうやればうまくいく」と
日常ではかなり時間がかかるような決断が
瞬時にできる。
 
それは日常の意識とは異なった世界であり、
きっと通常の意識層よりも深い部分に触れて、
いつもは隠れていたさまざまなことが浮かび、
思考も冴えているのだと思う。
 
この辺が、登山と禅が共通に語られる所以だろう。
山歩き最中の頭の中は、まるで禅問答である。

久しぶりの有明山は、青葉の緑がいきいきとしていた。
空は一瞬夏を感じさせる青さだった。
いくつかの花々が目を楽しませてくれた。


タツナミソウ
 
 

アリドオシ


山を歩かないと、精神的に煮詰まってだめだなあと、
改めて感じた今日の有明山である。

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