清水山を明るく彩るコバノミツバツツジ。
さて、今日から荷を重くして20kgに。
冬場は藪に入るので安全のために荷を軽くしている。
安定しない道を歩くのに、重い荷物は転倒時に制御不能の原因となり、
命取りとなりかねないからである。
20kgにするということは、当たり前の登山道歩きが中心になる季節に入ったということだ。
マムシも出だす頃となったので、登山道をもくもくと歩くことになる。
20kgの荷は、案外負担無く歩ける。
不思議なもので、22kgまでは大丈夫なのであるが、
23kgになったとたん、感じる荷の重みが違ってくる。
吐く息と歩調を合わせながら、
「ハアーッ、ハアーッ、ハアーッ、」
と呪文のような息づかいをしながら、もくもくと登っていく。
見ている人はさぞかしきつそうに見えるだろうが、
この歩きがなんともいいのである。
もちろん、きついのだが、それに勝とうと立ち向かう自分をまたほめてやりたくもなる。
山登りというのは、まったく自己満足の世界だと思う。
仕事でどんなにがんばって成果を残しても自分を素直にほめてやれないのだが、
山に登った自分はよくやったとほめてあげられる。
日常では味わえないかけねなしの達成感と成就感が、山登りの一番の醍醐味なのである。
その意味で、この重い荷は、また自分をほめてやれるひとつの材料ともなる。
春はさまざまな花を見つけるとうれしくなる。
小さな花だけに見つけたときは、「おっ!」となる。
スミレやツクシ。
定番ではあるものの、そのいでたちについつい微笑みたくなる今日である。
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