2009.09.12(土) 有明山
妻と二人で登る
厳原八幡神社〜清水山〜有明山〜厳原八幡神社
  
距離約6km 累積標高差600m  荷20kg  時間約3時間(ゆっくりペースで)
 
夏の北アルプス遠征後、なかなか山に登る時間がとれなかった。
今日の天気は、午前中雨模様。おかげで、いつもの土曜の所用が中止となる。
ということは、午後をかけてゆっくり山に登れるということである。
雨具も覚悟しておいたが、予報では天気は回復しそうで、晴れ間も見えてきた。

「午後から有明山に行ってくるけど、行く?」
冗談交じりに妻に聞くと、しばらく考えて、
「今でも歩けるかなあ?」
と意外な答え。
「おっ、俺がガイドするから、だっ、大丈夫やろう・・・」

てなわけで、思いがけず二人で登ることとなった。
北アルプスで、夫婦で連れだって登る方々を見て、
ああいう山登りもまたいいなあと思っていた。

以前久住山に二人で登ったことがある。
妻の介助登山のような久住だったが、
夫婦でゆっくり話しながらの山歩きもまたいいものである。
今日はとにかく妻のペースに合わせた歩きに徹することにする。


八幡神社を出発し、最初からとにかくゆっくり歩きである。
標高3000mの空気の薄いところを歩くような、半歩歩きでスタートする。

久しぶりではあるが、妻は空荷としたので、まずまずがんばって歩いている。
9月の山は、ときおり吹く風が、汗で濡れた肌にあたって、あっという間に体を冷やしてくれる。

清水山に登ると意外や意外、壱岐の島影がはっきり見えている。
展望を楽しみながら、あそこがどこと解説をする。
「へぇ〜」
と驚きの声を上げるが、
「実はあなたがここに登るのは3回目だけど・・・?前も説明したぞ・・・」
と言おうと思ったが、まあこの驚きに水を差してやるまい。
 

 
有明山山頂まで、てくてく、てくてくと歩いていく。
日頃登っていない人は登りに2時間をかけてやると、
それほど負担にはならないようである。

頂上に着いたのが午後4時過ぎ。
こんな遅い山頂は私自身も初めてである。

風をよけながら、コーヒーを湧かしてゆっくりと味わった。
雨上がりの空は、目の前で雲が渦巻き、
時折雲の切れ間が太陽の光を地上に届け、
低山とは思えないようなスペクタクルを見せてくれた。
その自然のドラマに、しばし二人でみとれていた。

今日は久住のように手をとることもなく、平穏な山歩きだった。
案外、平然と登れたことがうれしそうな妻であるが、
きっと、明日は足の筋肉痛にさいなまれることであろう。

4月以来、ずっと一人で歩いていたので、二人で歩くのが
なんともうれしい今日の有明山だった。
 
 
 
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