2009.01.11 白嶽(白岳)三角点〜白嶽(白岳) 一人で登る
距離約6km 累積標高差800m 荷12kg  時間4時間40分 


洲藻白嶽登山口〜鳥居〜山腹〜三角点に向かう稜線〜白嶽三角点〜
三角点分岐〜鳥居〜白嶽〜洲藻白嶽登山口
稜線沿いから見た白嶽(白岳)三角点のある岩峰

3連休の中日、未踏の道を歩もうと白嶽(白岳)に出かけた。
今日目指すのは、白嶽(白岳)三角点への未知のルート。
稜線沿いに行くルート(道はない)と上見坂に向かう登山道からのルートとの
間にあると思われる山腹ルートを探してみる。
久しぶりの藪道である。

鳥居を過ぎ、上見坂に向かう道を進んでしばらくで、山腹に入るおぼろげな踏み跡がある。
ずっとそこが気になっていたのだが、今回突入することにした。

突入後しばらくは、木が払われている感じで道であることを感じさせた。
しかし、だんだんと怪しくなってくる。
コンパスと地図で確認しながら、三角点に近づくように山腹を巻いていく。

っと、谷と出会ったところで、このまま進むことに自信がなくなってきた。
大きな倒木もあり、この先にルートが存在するようには見えなくなってきた。

山腹に入って10分近くになる。もとに戻るにはちょっともどかしい。
そこで、そのまま稜線まで藪を突き進むことにした。
稜線沿いの道は以前に歩いたことがあるので何とかいきそうだ。

上を見ると木々の隙間から光が射している。
稜線はそう遠くないかと思い進むが、なかなか見えてこない。
ちょっと不安になりつつも、コンパスで方向を確かめながら木につかまりながら歩いていく。

なるぺく三角点の方に近づいて上がろうと思うのだが、藪の感じとして、
ちょっと戻った方が歩きやすい藪だ。

コンパスをしばらく見ずに歩いていくと、本当に稜線に近づいているのかどうか
わからなくなってくる。
こうなってくると、なんだか心細くなってくる。
誰も来るはずがない道、無事に通過することが最低限の条件である。

枝に顔を打たれながら、悪戦苦闘のうちに、確かな稜線沿いの光が見えてきた。
稜線沿いに出た途端、ほっとしたが、ここからはきつく寒い北西の季節風が
吹き荒れている。

岩峰をいくつも巻きながら三角点に着いた。
空は黒い雲が出て、なんとも寒々しい風景である。
 
 

 
今日は黒土山までと思っていたが、せっかくの未知の尾根道は、
まぶしい日が射す日にとっておこうと思う。
 
鞍部に出ると、不思議な木がある。
南側だけに枝を伸ばし、根を張った木である。
北西の風が強い対馬では、北側に伸びた枝はもたないのかもしれない。
長い年月、自然と戦って生きているたくましさを感じた。
 

 
 北西の風を避けながら、最後は岩のテラスでのんびり昼食。
 たまに射す陽の光がありがたかった。
 
 


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