2008.12.13(土) 有明山(2往復)

厳原八幡神社〜清水山〜有明山〜清水山分岐〜有明山〜厳原八幡神社

距離約10km 累積標高差1000m 荷12kg 時間4時間40分(昼食30分)



 

11月は白嶽ばかりいっていたので、1ヶ月半ぶりの有明山である。
歩いてみると、木々の葉が落ち、今まで見えていなかった山の深部が見えるようになっている。
有明山というと、ずっとボッカばかりしていて、きつい思い出ばかりだが、今日の荷は12kg。
このくらいだと、快適に歩くことができる。
そうそう、この心地よさ。冬枯れの山を歩く感触がよみがえってきた。

有明山山頂に登ると、思いがけずたくさんの人達が。その数、15人ほど。
ありゃ、韓国の観光客は、ウォン安のためめっきり減ったと聞いていたが・・・
「こんにちは、一人ですか?」
と日本語が聞こえてきた。
「私たちは林道の方からきました。結構楽でした。八幡からはどのくらいかかっとですか?」
と尋ねられ、
「ええと、1時間半くらいですかね。」
と答えると、
「あらあ、そんぐらいで行けるとですか。」
「なんいよっと、あんたが1時間半でこれるわけなかろうが、こん人とは足の違うとばい。」
と、なかなかテンポのよい掛け合いが始まる。
地元厳原の元気のいいご婦人方である。

なんだか、たくさんの日本人に山の上で会えてうれしいのだが、
考えてみると、対馬に来てこんな日本人の団体の中に入るのも初めてで、
なんだか、照れくさいやら、恥ずかしいやらである。

今日は2往復しようと思っていたので、
いったん山頂を後にして、来た道を戻る。

清水山分岐まで戻り、折り返した。
久しぶりの2往復。
ありゃ、足が思ったように上がらんなあ。
1往復目の登りで調子に乗りすぎたか。

再び山頂に着くと
先ほどの方々が昼食を終え、ゆっくりと休憩しているところだった。
「あらあ、おかえりなさい。こん人は2往復しよるとばい。」
「ええっ〜!」
と15人が一斉にふりむく。やめて〜!恥ずかしいではないですか。
「そがん歩いてきつうないとですか?」
「いやあ、きついですよ。やっぱり。」
と答えると、
「いやあ、すごい。命かけとる人は違う」
「?いや・・・命まではかけてないですけど・・・(汗というか照れるというか)」

その後みなさんは、登ってきた方向に戻られた。
一人の方が駆け寄ってきて、アメをくれた。
なんだか、近所のおばさんからごほうびをもらったような感覚である。

対馬の山で山の楽しむたくさんの方と会えて、なんだかあたたかい気持ちになった今日だった。

久しぶりに山頂で、カップめんと紅茶を飲んでゆっくり昼食をとった。
ガスのありがたさを感じる季節になってきたなあ。
 
(写真のコッフェルは微妙に落ちそうで・・・・ひやり)

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