2008.10.13 有明山
 
厳原八幡神社〜清水山〜有明山〜厳原八幡神社
  
距離約6km 累積標高差600m  荷15kg  時間約2時間半
  

  
好天続きの三連休、やっと山に行くことができた。
家を出ると、青い空。
山道を歩く心地よさの予感に胸が弾む。

清水山から厳原の町を眺めると、太陽の光に海が照り返しきれいだ。
しばし眺めを楽しんでいると、スズメバチがせわしそうに飛び去っていく。
君たちへの恐怖のピークは過ぎ去ったなあ。

清水山から有明山の登山道に入ると、遠くから晩秋特有の鹿の鳴き声が聞こえる。
カーンと遠くまで響き渡り、自分の存在を示す甲高い声だ。

今日もマムシを見るかなと注意しながら歩いていると、
登山道のすぐ右隅の枯葉の上でガサガサと動く音。
驚いて飛び退いたところ、やっぱり出会ってしまったツシママムシ。
登山道にいれば案外気づくものであるが、道をちょっとそれた場所にいれば
保護色にごまかされて気づくのは至難の業である。
たまたま動いてくれたのでその存在に気づいたが、
うっかりしっぽの先でもふんでいれば・・・いやはやこわいなあ。

今週も小石を投げてみると、やっぱりすぐに威嚇の体勢をとる。
敵がどっちにいるかよりも、動いてくるものに反応するようである。
つまり、小石が近くに落ちて転がると、投げた人の方ではなく、転がった石の方を威嚇している。
毎回会う度に小さな発見があり、また習性もわかってくるものである。

有明山の山頂に着くと、青い空と膨らみかけたススキの穂をほのかに揺らす風が涼しい。
ゆっくりと座ってトンビの旋回を眺めていると、
上見坂方面の道から一人の男の人が歩いてきた。
きっと韓国の人だと思って、声をかけると、
「こんにちは」
の声。おお!日本人だ。

転勤で対馬に来ており、対馬の山を時々楽しんでおられるらしい。
しばし対馬の山の話を楽しんだ。
考えてみると、有明山山頂で日本語でしゃべったのは、
3月以来なので、実に7ヶ月ぶりである。
山歩きは一人が好きではあるのだが、山頂ではせめて山の情報交換や
山談義ができるとうれしいものである。

対馬の山を楽しまれている方がいると知って少しうれしくなった。
また対馬の山で会うのを楽しみにしたい。

 
 
 
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