2008.10.04 有明山
 
厳原八幡神社〜清水山〜有明山〜厳原八幡神社
  
距離約6km 累積標高差600m  荷15kg  時間約2時間半


  

 
山の様子が一変した。
蝉の声と鳥の声がなくなり、山に静寂が戻ってきた。
聞こえるのは、虫の音と時折風が揺らす木々の葉音だけ。
スズメバチも先週までと様子が違い、毒々しい色が落ちた気がする。
いろんなものに興味を示して飛んでいた様が、
今週は一目散に目的の場所に飛んでいっている感じだ。

山頂のススキの穂も開き始め、赤トンボが飛び交い、秋色はますます濃くなっていく。
遠景の山影にも季節の移ろいを感じる。

山頂で汗を冷やした帰り道。
おやっと、前で動くひも状のもの。
ツシママムシだ。
今年の5月もこのあたりで見たが、この場所はマムシ要注意である。
 (山頂から急坂を下りて、しばらく広く緩やかな道となっている場所あたり)
 

(お好きな方は画像クリックを。大きい画像にお目にかかれます。)
 
しかし、そうしょっちゅうお目にかかれるわけでもなく、せっかくなので観察することにした。
まず、石を投げると、逃げるかと思いきや、すぐに臨戦態勢に入る。
体をS字に曲げ、こちらに頭を向けている。
何度が石を投げると、まあ見事にその石を攻撃しようと、頭を素早く突き出す。
山道を歩くとき、一人目よりも二人目が噛まれやすいなどと言うが、
このマムシの動きを見るとそれはうなずける。
頭の動きを見ていると、攻撃のときは、体前方の半分を伸ばす程度にしか届かない。
つまり、マムシから50cm以上離れれば、瞬時に噛まれることはなさそうだ。
とはいえ、怖いので2メートルは空けて観察したが・・・

しかし、このマムシ、石が飛んできた時点ですぐ逃げればいいものを
臨戦態勢のままずっといるものだから、人間にとっては好都合。
成敗されるのが落ちである。
アオダイショウの方がすぐ逃げるので案外捕まえるのは難しい。

スズメバチとマムシには、もうちょっと注意の日々を過ごそう。



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