09/08(土) 有明山
 
   厳原八幡神社〜清水山〜有明山〜厳原八幡神社
  距離約6km 累積標高差600m 時間約
2時間
 
9月に入り、一頃の暑さは過ぎ去り、涼しいと感じる日が続いている。
登山道を歩き出すと、涼しい風の中、蝉のけたたましい声が聞こえる。
道の脇にはススキの穂がもうすぐ開くよと語りかけてくる。
夏と秋が混在した山道、まだ耳まわりにうざとくたかる羽虫もいる。

登山道は雨に洗われ、木の葉が流され、土がむき出しになっていた。
滑らないようにゆっくりと進む。

少し先の林の中で大きい獣が逃げ去る足音。
耳を澄ますと、カーンと響く鹿の声。

標高が上がるにつれて、涼しい風が汗を冷やしてくれる。
一息つきながら、ゆっくりの山道。

頂上に上がると、頂上標識の上にはとんびがとまっている。
私の気配を察して、すぐに飛び立って行った。
標識のところに行くと、鹿と対面する。

春に出会った鹿達は角もなくかわいい姿だったが、
この時期の鹿は角が見事にのび、体も大きくなって迫力満点。
1対1の対面もちょっと緊張する。

と、思っているともう一匹現れた。
  

  
2対1の対面ではちょっと分が悪い。

やっとたどり着いた頂上、ゆっくりした気持ちで座らせてくれと、
大きな声で追い払おうとするが微動だにしない。
あれこれためして、やっとのことで彼らが去った山頂で風に涼みながら、景色を楽しむ。
空ではとんびが5羽ほど舞っている。
1羽が急下降したかと思うと、長いものを掴んで上昇した。
ヘビである。長さからしてアオダイショウか。
ヘビもさるもの、必死の抵抗をして、高い空から飛び降りた。
すかさず掴もうととんびが下降するが、残念、取り逃がした。
口惜しそうにとんびが跳び去っていく。
餌がないのか、結構必死の形相だ。

ふと見上げると、真上の低いところを違うとんびが輪をかいて、旋回している。
 
 狙いは私・・・・?

そんなわけはなかろうと思いつつ、やっと腰を上げ、下山路に足を進めた。
ふと、振り返ると上空にとんびの姿はない。
狙いはやっぱり・・・・・
 
 
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