2007.02.12(月)
 
黒木〜ツゲ尾〜経ヶ岳〜多良岳〜黒木

  一人で登る
 
 今年の冬は暖かいと何度も言っているが,いよいよこれは春の陽気。
 ぽっかぽっかの中の山歩きをしながら,時計の日付に目をやると,2月中旬。まだまだ本当は寒い時期だ。
 経ヶ岳を登りだして,10分。もう暑い。シャツを脱いで半袖になる。ふと緑の葉を通して見上げる空は濃い青だ。

 常連さんからマンサクの花が咲いているところがあるよと話を聞く。今日の行程の途中なので立ち寄って見てみると,
本当にもう咲きかけていた。今年のマンサクはちょっと早めかもしれない。

 青い空にひときわ引き立つマンサクの黄色い花は,春の訪れを最初に教えてくれる多良の山からのメッセージでもある。今年もまたマンサクを目にする季節がやってきた。幾度となくくり返されてきたこの山の営みである。

 つぼみが開きかけているマンサクの枝をじっと見つめながら,ちょっとだけつぶやいてみる。
 「今年だけはほんの少し遅れてくれてもよかったのに・・・・ね。」

 何もなかったかのように,季節がまたひとつ巡っていく。

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