悟り |
日常の中の小さな悟り |
悟りというと,つらい修行をして一部の人にしか訪れないようなイメージがあります。滝に打たれ,山々に籠もり,長い年月をかけて,やっと訪れる。そんな風に考えてしまいます。
でも,本当は我々の日常の中に悟りはあります。
何かに悩んだ末のはっとしたような気づき。人から言われて胸が溶けるような感じがする言葉。受け取る用意さえあれば,いくらもある小さな気づきの数々。それが我々に必要な悟りです。
この悟りは,修行の末訪れる悟りと同じような側面があります。それは,悩んだ後や苦しんだ後に訪れると言うことです。
何か壁に当たった後,気持ちが落ち込んでしょうがなかった後,自分にはどうしようもないと悩んだ後・・・あなたに受け取る準備さえあれば,小さな悟りはたくさん用意されています。
その小さな悟りは,もっとわかりやすい感じでいうと,「あっ,そうか!」です。この「あっ,そうか!」が訪れた瞬間,心の雲が晴れるはずです。本当に腑に落ちるという感じです。これが,悟りなのです。
そして,大切なことは,この悟りを後から頭であれこれ整理しないことです。腑に落ちたイメージは,思考を繰り返すことによって違うものに変貌していきます。頭で考えた結論ではなく,急に訪れるその晴れ間の感覚こそが悟りそのものです。
小さな悟りを受ける取る用意はできていますか。小さな悟りをたくさん受け取ることが,あなたが今そこに生きている大きな意味なのです。
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