由布岳(ゆふだけ)
 3人で登る hirokoさん、hirokoさんご主人さん、vision
  2008.12.28
場所 大分県由布市 地形図はここをクリック
断面図,概念図はここをクリック
標高 由布岳(西峰)1583m
歩く標高差 累積 約900m 歩行距離 約6Km
所要時間 大人
5時間半
東登山口〜40分〜日向越〜1時間20分〜お鉢廻りとの合流点〜10分〜東峰〜60分〜合野越〜10分〜飯盛ヶ城〜25分〜正面登山口
駐車場 東面登山口前に数台停めることは可能。路肩に数台停めていた方もいた。
データ  昨日の久住から今日は由布岳へ。 
 宿泊は以前家族でキャンプしたことがある志高湖キャンプ場である。湖の畔にある落ち着いたキャンプ場である。
 今日は、hirokoさんご夫婦がご一緒していただけるようになった。
 フェリーが福岡に着く頃、「島を出ました」のメールを送ると、さっそく一緒に登ろうと誘っていただいた。昨年対馬にも来ていただいて、ご一緒したが、まあそれは二人ともが楽しいご夫婦である。二人と話して登るのが目的であるので、どこの山でもいいのだが、この季節、やっぱり由布岳にということになった。

 
この季節7時前はまだ暗い。待ち合わせは7時半。急いで暗い中で撤収である。極寒のテント泊も経験、暗いうちの撤収も経験。このひとつひとつの経験がまた楽しい。

 
7時半に正面登山口に着くと、すぐに二人の笑顔が待っていた。1年半ぶりなのだが、そんな時の隔たりはまるで感じない。明るく楽しいお二人である。車一台に乗り合わせ、東登山口へ向かう。

 今日も天気がよさそうだ。行く途中の朝の光を浴びた由布岳が凛々しい。

 
東登山口からはゆっくり歩きで話しながら進む。まあ、話題は尽きず、楽しい話が続く。ご主人は一見寡黙そうなのであるが、奥様に負けてはいない。二人ともよく話すご夫婦と一緒なので楽しくないわけがない。

 東登山口からの道は途中からいくつか岩場の難所がある。初めて来たときは、登りにくい箇所がいくつかあった気がするのだが、今日は話をしながら登っていたので、あれっ、難しいのはどこだっけという感じ。

 
お鉢まわりの稜線に近づくにつれて、道が凍っている箇所が増えてきた。それとともに、眼下に広がる山並みの重なりに目を奪われる。この高度感、東登山口ならではの爽快さである。

 凍った道を滑らないように気をつけて歩きながら、東峰へ。
 眺めがよくて気持ちよい。ああ、由布岳に来たんだという実感が身を包む。hirokoご夫婦の笑顔も一層すてきである。九重連山に祖母・傾山系、遠くには雲仙も見えている。眺めをずっと楽しんだ後、正面登山口に向かって下りることとした。

 正面登山口からはたくさんの方々が登ってきていて、すれ違う。この天気、由布岳山頂での眺めにみんな思いを馳せて、息を弾ませながら登ってくる。

 
ジクザクの登山道をきって歩いていくと、やがて合野越に着いた。時間もちょうどよいので、ここで昼食タイム。ゆっくりと話をしながらの昼食である。いろんなことに話題は尽きず、楽しい話が続く。ご夫婦の掛け合いがまたよくて、笑い声が青空に溶けていくようだ。

 
合野越からは、目の前にそびえ立つ飯盛ヶ城によってみることにした。なかなかの急登りの道を息をきらしながら登ると、まさにそこは由布岳の展望台である。眼前に大迫力の由布岳が迫る。ここでも湯布院や倉木山方面の眺めを一緒に楽しんだ。と、下の方を飛んでいたパラグライダーが、ぐんと上がって飯盛ヶ城に下りてきた。せっかくの機会なので、3人で質問攻めである。素人の質問にその方はやさしく答えてくださり、パラグライダーの始め方や学校があること、道具類の経費から、パラグライダー人口の話まで、綱をまとめて飛び立つ作業をしながら、丁寧に答えてくださった。一番しびれたのは、
「ずっと、下を回って、上昇気流を探していました。そして、それにのってここまで来ました。」
との言葉である。まるで、風の谷のナウシカのようだ。すげぇ。3人で感心しながら、話を聞き入っていた。

 パラグライダーの方が飛び立った後は、3人でまた話しながら、正面登山口に向けて、ゆっくりと下りていく。
  陽の光がさんさんと輝いて注ぐ師走の午後、美しい由布岳を後にした。

 お忙しい中、終日お付き合いいただいたhirokoさんご夫婦には、心から感謝である。一緒に山を歩くというのは楽しいものである。いつも一人でばかり歩いているので、その楽しさは倍増だった。

 2008年最後の山が由布岳であり、こんなに楽しい山であったことは、ずっと記憶に残ることだろう。
  
朝7時過ぎ、志高湖キャンプ場の近くから見た由布岳と鶴見岳。
そのくっきりとした姿には威風を感じる。
 
 
東登山口を出発し、風のない森の中を少しずつ高度を上げていく。
日向越に到着。ここを過ぎると少し急な坂となってくる。
 

 
高度が上がってくると、岩場も出てくる。数ヶ所は気を引き締めて通過する。
 
 
迫力ある鶴見岳。稜線に出て東峰へ向かう。
道は時々凍っていて、つるっと行きそうだ。

 
 
この墨絵を思わせる景色が見たくて、東登山道を選んだようなものである。
朝の中のたたずまいが、伝わってくる風景である。

 
 
由布岳東峰に到着。
風は冷たいがいつ来ても気持ちのよい場所である。

  
  
マタエを経て、正面登山道への道をジグザグにきって下りていく
 
 
由布岳を何度も見上げる。青い空が濃く、透き通る。
 
 
合野越で昼食をとったあと、飯盛ヶ城へ。
 

 
 
飯盛ヶ城は由布岳と湯布院の展望台のために神様が作ってくれたような場所である。
 
 
パラグライダーに乗った方が飯盛ヶ城に下りてきた。
この場所は風が難しいらしく、飯盛ヶ城まで上がってくるには、
1年以上の経験が必要となるらしい。

 
 
飯盛ヶ城から正面登山口へ。楽しい会話がずっと続いた。
 
 
楽しい由布岳、お付き合いいただいた
お二人に感謝感謝。
 
 
山登りTOP