多良岳
(たらだけ)
八丁谷
金泉寺
多良権現
座禅岩
六体地蔵
1人で登る
2004.6.13 |
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座禅岩から見た多良岳
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場所 |
長崎県高来町 |
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標高 |
多良岳983m
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歩く標高差 |
.累積750m
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歩行距離 |
約7Km |
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所要時間 |
大人
約4時間 |
八丁林道駐車場〜20分〜八丁林道登山口〜50分〜西野越〜5分〜金泉寺〜15分〜多良権現〜10分〜座禅岩〜5分〜六体地蔵〜15分〜金泉寺〜5分〜西野越〜40分〜八丁林道登山口〜20分〜八丁林道駐車場
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駐車場 |
八丁林道駐車場に10数台ほど,その100mほど手前にまた10台ほど
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データ |
今日もまた駆け足登山。午前中で終わりたい。
家を出発すると,いい天気。梅雨を忘れる快晴である。
なんだか体が重い。そうか,昨日,家の木の剪定作業をしたからだ。やりだすとはまって5時間かかった。夕べの手の震えは治まったが。
黒木の駐車場から経ヶ岳を目指そうと思っていた。しかし,駐車場から見る五家原岳がとても近く見える。今日は展望がとてもいいはず。急遽,変更し,多良岳にした。多良岳の座禅岩でゆっくりしたい。
八丁林道駐車場には車が一台のみ。八丁林道登山口は実はいつも下りに使っている。ここから登るのは初めてだ。登り始めると,いつも下りで見ていた道とまた様相がまるで違う。いつも午後に通っていたが,今日は午前中の早い時間。杉林の中は真っ暗だ。こんな道通っていたっけと思うことしばしば。そういえば,最近はこの道を下るとき,いつも膝が痛くなって風景どころではなかった。足下に集中していることが多かった。なんとも新鮮な気持ちで登り始める。
途中水場に着いた。ザックをおろし,しばし休憩。風は涼しく,とても気持ちよい。小川のせせらぎの音がまわりを包み,静寂が流れる。まわりは石も木々も緑に覆われ,生命のまっただ中にいるという感じがする。と,遠くから風のうなり声。少しずつ近づき,一陣の風が,まわりを包む。木々は葉を激しく揺らし,まわりは騒然とする。自然の勢いを感じ鳥肌が立つ。そして,またもとの静寂の中に。山の神が通り過ぎていったようなその一瞬。
思えば,このような自然の畏怖に触れる機会は私たちが子どもの頃はよくあった。今の子ども達はどうだろう。命の尊さ,自然の畏怖など,教えられてわかるものではない。肌で感じるものだ。人間はコンクリートの中で生きるようにはできていない。自然の中で生物としての自分を感じる時間。こんな時間を多くの子ども達にも経験させてあげたい。そう思うひとときだった。
西野越から金泉寺へ。まだ人は少なかった。小屋の中から小屋番さんの楽しそうな会話が聞こえてくる。
金泉寺から多良岳へ向かう。なんだか足が軽い。そういえば,多良岳は経ヶ岳経由からしか来たことがなかった。いつもは足に疲労を感じながら歩くこの道。今日は,まだ疲れていない。
ときより風が汗を冷やし,乾いた空気が心地よい。
多良権現を経て,座禅岩へ。
今日の澄み切った空気。素晴らしい眺めだ。ゆっくり座って,ゆっくり時間を過ごす。
雲仙はもちろん,遠く熊本方面の山並も見える。経ヶ岳に佐賀平野,背振山方面も見えて絶景だ。
大川から来られた単独の方とのみお会いした。あとは,ゆっくり一人の時間。
木々が風に揺れている。風の流れが読める。山が踊っていた。山が生きていると感じる時間だ。
ゆっくりと過ごした後,今日は多良権現に戻らず,六体地蔵の方から金泉寺に向かう。
六体地蔵は,大きな岩の下にたたずんでいた。とてもきれいな表情をした地蔵様たちだ。
金泉寺から西野越,そして,八丁林道登山口へ。
そういえば,今日はニョロちゃんを見なかった。ラッキー。
駆け足登山はいつも黒木〜大払谷〜経ヶ岳〜舞岳〜黒木と決めていたが,多良岳に向かうのもまたいいなあと思った。ちゃんと帰りに経ヶ岳には,また来るねとささやいたのはいうまでもない。
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八丁林道を通って,登山口へ。
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いつもの道だが,登るとまた様相が違う。
杉林は真っ暗だ。
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途中の水場で休憩。
緑の中の神聖な場所。
木も草も川も岩も生命にあふれている。
そいて,一陣の風。自然の畏怖を感じるとき。
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西野越を経て,金泉寺へ。
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金泉寺から多良権現へ向かう
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多良権現に着く。
大川からこられた方にお会いする。
「多良山が好きでよく来るんですよ。大村だと,いいですね。近くにこんないい山があって・・・」
なんだか,自分がほめられたようにうれしくなる。
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岩をぬいながら,座禅岩へ
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眺めのよい岩場がたくさんある。
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岩から眺めた経ヶ岳
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雲仙がとても近く見える。
今日は,あの山に,山馬鹿さん,かりんさん,nandenさん夫婦がいるんだなあ
その奥の久住には,ばばっちさんにごえもんさん。
おーい。
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佐賀平野方面。
遠くまでよく見えた。
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五家原岳もこんなに近く見える。
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帰りは六体地蔵方面から金泉寺へ。
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空がとても青い一日だった。
帰り道,経ヶ岳にあいさつ。
「また来るね。」
よーく見てみると,
「あなた,髪伸びすぎじゃあ。もっと伸ばすの?はよ切らんば。」
といいたくなった。
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