高岩山(たかいわさん)
家族編
 親子(娘4歳)で登る  2004.10.11
 

  塔ノ坂方面から見た高岩山
場所 長崎県西有家町(雲仙) ←地形図はここをクリック
標高 881m 歩く標高差 約150m 歩行距離 約2km
所要時間
(往復)
大人(80分) 宝原園地駐車場~40分~高岩山山頂~30分~宝原園地駐車場
娘 (100分) 宝原園地駐車場~50分~高岩山山頂~40分~宝原園地駐車場
データ  
 
3連休息子はジジババと妹がいる東京観光に出かけた。折りしも台風22号の直撃をピンポイントで受けた。雨男の子どもは雨男である。
 
で,今回は妻と娘の3人で登ることにする。彼女らは3ヶ月ぶりの山登りなので,きつくない大人で30分くらいの山に今シーズンの登り始めをすることにした。

 
そこで選んだのが,高岩山。雲仙岳に隠れて著名ではないが,その山容たるや素晴らしいものがある。初めて見たときから,この山に登りたくてしょうがなかった。登りごたえのあるコースもとれるが,今回は宝原園地からのハイキングコースをたどることにする。

 前日2日はすっきりしない天気。最終日は少しは晴れるかなと思いつつ,朝,窓の外を見ると,なんと雲ひとつない快晴!おいおい,出発だぁ!

 
雲仙に向けて車を走らせると,雲仙岳は雲の中である。しかし,大丈夫。雲仙に行くときはいつもこうである。朝は雲がかかっていることが多い。周りが晴れていれば,時間とともに晴れるはず。そう思いながら車を走らせる。九千部岳は雲の中。妙見岳も雲の中。しかし,池原園地より南側からは晴れていた。

 
宝原園地に着く。ここはミヤマキリシマの群落がある場所である。駐車場も整備され,とても歩きやすいハイキングコースになっていた。

 
コースはしばらく平坦な道を歩くと,高岩神社の鳥居がいくつも並ぶ道を進む。道の両側には大きな岩がごろごろとしていて,目を楽しませてくれる。コースは終始,ゆるやかな階段状に整備され,とても歩きやすい。山慣れた人には物足りないかもしれないが,わが家は3ヶ月ぶりなのでその整備がとてもありがたかった。

 
高岩山に伝わる「みそ五郎」の伝説を話ながら娘と歩く。みそ五郎はこの地方に伝わる話にある心やさしい巨人である。娘は頂上に「みそ五郎」がいるかなと楽しみにしていた。
「みそ五郎」についてはこちらみそ五郎について(西有家町)

 
頂上に近づくと,妙見岳,普賢岳,平成新山がとてもきれいに見える。そして,大きく屹立した岩がそびえる場所に着く。祠があり,きっと祀られている大岩であろう。その先に進むと高岩神社があり,その前がちょっとした芝地になり休憩には持ってこいである。ここからは,島原方面の眺めがよく,天草までよく見える。しかし,ちょっと岩場に登ってみてびっくりした。そこには絶景が待っていた。思わず娘と妻を引っ張りあげる。この高岩山の本当の眺めは岩場に登らないとわからない。ただ,危ないので,最新の注意を払って登る必要がある。

 岩の上からは,雲仙岳から東長崎方面と橘湾,島原半島の南半分と天草まで見える。こんな山にこんな絶景が待っているとは・・・・感動した。さすが国立公園雲仙・・・・おそるべし。

 高岩山は塔ノ坂方面から見ると屹立した岩がたくさん並んだ勇ましい山容をしており,頂上の岩場から眺める山肌にもその凄さを感じることができる。

 
ちょっとしたハイキング気分で,この絶景。いい山でした。息子もいつか連れてきてあげよう。
 
 
駐車場 宝原駐車場に40台ほど駐車可能。休憩広場やWCもある。
 
 
宝原園地駐車場を出発。
宝原園地から見る高岩山は,実に穏やかだ。
 
 
  
「みそ五郎」の足跡石を横に,登山道は続く。
秋の風と日射しが心地よい。
 
 
 
いくつもの鳥居をくぐって進む。
えっ,もう休憩。
「しかたない,娘につき合うか」
と腰を下ろす。
妻と談笑していると,
いつの間にか
娘は歩き出している。

こいつの休憩時間はとても理にかなっている。
(この感じ方を親バカとも言う)

 
 
 木漏れ日の美しさと澄んだ空気が気持ちいい。
 ああ,山登りが素敵な季節が帰ってきたぞぉ。

 
 
大きな岩を横に眺めながら進む。
ゆるやかな階段状の道が山頂まで続く。
 
 
 
頂上まで0.1kmの標識発見。
「ええっ,もう着くのぉ!」
娘は駆けだした。
 山頂に到着!
って,どこが山頂?
しばし探検。  
 
 
 
 そして,ふと岩場に登ってみると 
うぉ~~。絶景じゃあ~!
 
 
急いで妻と娘を呼び,引き上げる。
  
  
国立公園雲仙,えらい!
長崎県もたいしたもんだ。
 (右の鳥居の上側の岩場に妻と娘がいます)
 
 
 
 
ここは,久住黒岳の天狗岩かと思ってしまう。
 
 
岩場にのせたはいいが,下ろすのが大変だった。
まずは,娘。ことなきを得,成功。
問題は妻。どうしてそういう下り方をする!
「肩に手をのせろ!肩に!」
違う動きをする妻に娘が冷静に一言。
「お母さん,肩はそこじゃないよ。肩はここ。ここ。」
自分の肩を指さす娘。お前が正しい。
 
 

高岩神社の前の芝地で昼食をとる。
その横にはちっちゃい「みそ五郎」さんが。
娘は会えてよかったと喜ぶ。
 
 
 
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高岩山はとてもいい山だった。
娘もとても気にいった。

気持ちよくてついつい長居してしまった。
あっ,いけね。息子を空港に迎えに行かなくちゃ。