志々伎山(しじきやま)
 一人で登る  2004.3.27
場所 長崎県平戸市 地形図はここをクリック
断面図,概念図はここをクリック
標高 志々伎山347m
歩く標高差 .累積360m 歩行距離 約3.5Km
所要時間 大人
約90分
阿弥陀寺〜50分〜志々伎山山頂〜40分〜阿弥陀寺
駐車場 阿弥陀寺前に2〜3台駐車できる。いっぱいの場合,休日は横の僻地保育所に停めても許してもらえるかなあ。(責任は持てません) もしくは,野子方面の車道に駐車スペースを見つけるか。
データ   
 人が登りたい山を選ぶときは何通りかある。

 山容,道のおもしろさ,花がみたい,眺め,静かな山歩き,歴史探訪,噂に聞くから言ってみたい,などなど人それぞれである。

 
今回の場合は,まさに「山容」と「絶景」である。
 この山の存在を知ったときから,一度行きたいと思っていた。だって,この形,登らずにはいられない。よく,子どもが変な岩があると,登りたがるが,それと一緒だ。そして,360度の大展望。山自体は低いがわくわくしながら,出発だ。

 平戸市に入ると進むにつれていろいろな山が目に入る。
志々伎を通り,野子に向かう道に入ると,志々伎山が見えてきた。どうしても,尖った山容が見たくて,登山口より先までまず車で行ってみる。

 
「おおっ,とがっとる。とがっとる。(笑)」

 
この山だけは,やっぱり登る前にどんな形かしっかり見てから登りたい。あの上に立つんだと思うと,もううれしくてたまらない。志々伎山に登る前は,野子小中学校あたりまで車で行って,しっかり山容を見てから登ることをお勧めする。

 一人でほくそえむ。天気もいい。風もない。
 まわりが海のふきっさらしなので,この山に登れるいい日を選ぶのはなかなか難しいかも。
 島育ちの私は,海風のすごさを知っている。あの風の中はさすがに恐い。

 
阿弥陀寺の前に車を停める。もう,すでに眺めがいい。屏風山がきれいに見える。海の中の小島もきれいだ。

 
阿弥陀寺からは,階段状に削った道,石段を進む。両側の木々がとてもいい雰囲気だ。少し苔むした階段を進んでいくと,志々伎神社中宮にほどなく着く。中宮の鳥居から右の舗装路を50mほど歩くと,また,山道に入る。ここからが本格的な山道という感じ。

 
標高もさほどなく,山道もさほどないと思っていたが,ロープがつけてある場所が次から次へと出てくる。ロープがなくても登れそうな場所だが,下りには重宝した。そうか,下りのためにつけてあるんだと納得。

 
途中,山頂の岩峰が眼前にせまる。尖った形がとても迫力がある。岩峰が見えた後は,この岩峰の西側を進んでいく。右側には小枝の間から,五島列島が見え隠れする。

 
岩峰の西側を進んでいくと,左に大きく曲がり,一層登りが急になる。いよいよ岩峰をぬっていく。山頂までには岩峰が5つほどあり,横や上を歩いていくことになる。ここからの眺めは格別。すぐ下に海,海,海。平戸島の山並みが美しく映える。左右は絶壁。いやあ,風がない日でよかった。雨の日などはとても滑りやすそうな岩だった。で,滑ったから,最後どこまでもという感じの場所もあり,この山だけは天気のいい日に行くべしと思った。

 
山頂には祠があり,360度の眺めが楽しめる。ただ,低い灌木があり,山頂より手前の岩場が眺めはいいようだ。もう,春。祠の周りには祠を守っているかのように,小さなハチさんたちが飛んでいた。

 山から眺める海,この志々伎山はなかなかお進めてである。
 ただ,島育ちに私にとっては,よく考えると,故郷の眺めと変わらない気もしたりして・・・・
 
そう考えると,対馬って美しい島だと,しみじみ思う。
 
 九十九島より,対馬の淺芽湾(あそうわん)のリアス式海岸が美しいと私は思う。
 
 
故郷は遠くにありて思うもの

 だな。
 
  
 
 
阿弥陀寺に着き,前に車を停める。車の写真の奥が僻地保育所。
 
 
 
登山道入り口。階段状の道を進む。
 
 
 
しばらく登ると,志々伎神社中宮に着く。鳥居手前を右の舗装路へと進む。
 
 
 
 舗装路からまた山道に。やっと登山道らしくなってきた。
 
 
ロープもあり,結構変化のある道が楽しい。
  
  

 
途中から見える志々伎山の岩峰。道は,反対側まで周って,登ることとなる。
 
 
小さなアップダウンをしながら,岩峰の逆まで来て折り返す。
  
  

 
岩峰まで急登りがちょっと。ほどなく,一つ目の岩峰に。
  
  

 
いきなり視界が開け,いやあ眺めがいい。
五島列島がはっきり見える。平戸の島影も美しい。

  
  
 
もうここからは,見とれる絶景。
足下を見る目がおろそかになる。

  頂上の岩峰も迫力がある。
  
 
気をつけて岩肌をぬい,山頂へ。
山頂には祠がある。
  
 
もうことばはいらない。しばし眺めにみとれる。
  
  
 
つなぎ目がちょっと興ざめするけど,こんな感じ。
   
   
 
こんな感じ。叫びたくなる。
   
  
 
まわりは海だらけ。
   
  
 
 
 
 昔から,船が位置を知る目印にしていたという志々伎山の威容。
横からみると下のような山容。
 この写真の左から右へと登山道は続いていることになる。
 
 
あの形の山に登りたい・・・・
その思いは,
マッターホルンも志々伎山も一緒だ。
 
 
 実は,職場で今年1年お世話になったSさんが,
目の前の五島に転勤することになった。

ひと足先に,五島を見てきたよ。

ほら,五島なんてこんなに近くだぞ。

ほんの数年間。

島でもがんばれ!ファイト!

 
 

山登りTOP