経ヶ岳(きょうがたけ)・舞岳(まえたけ)  
 1人で登る  2004.9.12
場所 長崎県大村市 地形図はここをクリック
断面図,概念図はここをクリック
標高 経ヶ岳1075m
舞岳867m
歩く標高差 約750m 歩行距離 約6Km
データ  
 少し涼しくなってきた・・・・と思ったら,なんだこの残暑。真夏日復活だ。
 しかし,山はきっと涼しくなっているだろうと思いつつ,経ヶ岳を目指すことにする。

 
黒木駐車場に着くと,あらっ,やっぱり涼しい。もうあの酷暑の頃とは違う。風がとても心地よい。
 9時前の駐車場には,4台ほど。まだまだ人は少ないのかなあと思いつつ,登り始める。
 
 
台風18号が通り過ぎてから5日ほど経った。やはり登山道には折れた枝が散乱していた。中には木が折れたりもしている。しかし,歩けないほどではなく,道はしっかりしていた。よく見ると,人の手が入った形跡がある。頂上に着いての話の中でわかったことだが,この山を愛する方々が台風通過後すぐ登り,あちこちと整備をされたそうだ。このような方々のおかげで私達,ホリデイ登山者は登ることができる。感謝その@

 
考えてみると,あれこれあり,一人で登るのはほとんど1ヶ月ぶりだ。体はなまっている。おまけにタバコをやめた反動で横にも成長している。ゆっくり歩こうと決めるが,大払谷からツゲ尾までは結構堪えた。台風のせいで,大払谷の大きな岩の連続に,小さな石がいっぱい落ちて,ちょっと前と違った感じにも思える。1ヶ月前,このツゲ尾までの道でアブとハチに追いまくられ,いやになって下山したことを思い出す。もう,アブやハチはまとわりつかなかった。ブーンがトラウマになりかけていたが,もう大丈夫。風も心地よく,すがすがしさを感じる山歩きができる季節がまた巡ってきた。感謝そのA

 
頂上に着くと数名の方が休憩中だった。今日は眺めがとてもいい。見える山々が美しく見える。頂上の風は汗に濡れたシャツを乾かしてくれる。山が帰ってきたぞぉと叫びたくなる。

 
さて,今日はこのまま舞岳方面から下ることにする。急な坂を下りつつ,靴ひもを下り用に締め直していなかったことを思い出す。ちょうど鎖場を下りたところで靴ひもをなおしていると,登ってくる方がいた。おっと,場所を空けないと,えっちらおっちらと結びながら場所移動し,「こんにちは」と挨拶をする。
 すると,その方は,こっちを見て微笑んでおられる。

 
おおおおおっ!なんと!そよ風姉さん!

 単独で,舞岳から登ってこられたそうだ。うれしくて立ち止まって話をする。さりげなく弟に鋭い突っ込みが入る。姉さんは私の横の成長を鋭く指摘した。鋭い。姉さんとご一緒させていただきたいところだが,姉さんの単独の楽しみを奪うわけにもいかず,ここで別れた。その美しく登られる姿を写真にと思ったが,ケツアップになるのでやめといた。あとが怖い。でも,山道で会うって,うれしいことだとつくづく思った。感謝B

 
舞岳からの道は枝が台風のせいでいっぱい落ちていた。心地よい風,木の香り。途中から経ヶ岳山頂が見える。そよ風姉さんはきっと休憩中だろうと手を振るが,見えてないだろう。
 いつもり岩場でゆっくりとし,下山することにする。

 舞岳を利用する方がずいぶん増えたなあと感じる。自分もその一人だけど。
 帰り,八丁林道駐車場は車であふれかえっていた。酷暑で多良山系を遠慮していた人たちが一挙に帰ってきた感じだ。静かな山ももちろんいいが,たくさんの人に楽しまれる山を歩くのもまたいい。そんなみなさんに感謝C

 さあ,山が気持ちよい季節だ。また登るぞお。と思うが忙しい9月が待っている。 
昨日の雨のせいか,いつもより水が多い。
 台風の爪痕もところどころに見えた。
 
 いやあ,なかなかきついぞ。大払谷。
この道は自分の今の体力を図るのにとてもよい。
「あれっ,もう終わった」と思えれば,まずまず。
「やっと終わったか」と思えば,もうちょい。
「まだあんのぉ」と思えば,鍛えなおさんかい!

という感じ。
  
 

なじみの深い木が無事だとほっとする。
「おう,ようがんばったなあ。無事でなにより」
と声をかけたくなる。

 
 
山頂は数名の方が談笑中。

 

山頂からはよい眺めだった。 
風がとても心地よい。 
そよ風姉さんから登ってきていたからだろうか。
 
そよ風姉さんと感動の出会いの後,
舞岳から下山する。
お気に入りの舞岳の岩場から,雲がとてもきれいだった。

 
 

舞岳の下山中,すげえ「でかきのこ」が・・・・

 

 雲の流れが速い。経ヶ岳はもう秋を感じさせました。
 
 
帰り道,以前,そよ風さんのHPで白髭さんが山クイズに出してくださった
写真の撮影場所近くに行ってみました。
多良山系が一望できる素敵な場所でした。しばらく風に吹かれて,陽を浴びて見とれました。
 
 「そよ風姉さん,無事下山したかなあ。」
これをいらぬ心配という。
ただものではないのだ。山の大先輩である。
 
 
ちなみにその「そよ風姉さんのHP」はこちら→「山が呼んでる」

山登りTOP