経ヶ岳(きょうがたけ)〜多良岳(たらだけ)〜
黒木岳(くろきだけ)〜一ノ宮岳(いちのみやだけ)
一人で登る
2006.02.04 |
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座禅岩付近から見た眺め 左端が五家原岳,中央が多良権現,右が経ヶ岳 |
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場所 |
長崎県大村市
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標高 |
経ヶ岳 1076m
多良岳 983m
黒木岳 881m
一ノ宮岳 827m
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歩く標高差 |
.累積1300m |
歩行距離 |
約12Km |
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所要時間 |
大人
約7時間 |
八丁林道駐車場〜1時間〜ツゲ尾〜20分〜経ヶ岳〜70分〜西岳〜25分〜多良権現〜20分〜多良岳(東峰)〜15分〜六地蔵から一宮岳への道〜15分〜黒木岳〜10分〜六地蔵から一宮岳への道〜5分〜一ノ宮岳〜40分〜六地蔵〜15分〜金泉寺〜50分〜八丁林道登山口〜10分〜八丁林道駐車場 |
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駐車場 |
八丁林道駐車場に駐車可能。少し手前にも停めることができる駐車場がある。
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データ |
朝,起きてみると抜けるような青空。が,萱瀬を過ぎたあたりから雪になる。多良の山々は雲が立ちこめている。今日はいつもの経ヶ岳,多良岳にプラスして,まだいったことがない一ノ宮岳の方まで足を伸ばしてみるつもりだったが,雪の具合を見ながらの山行となりそうだ。
八丁林道駐車場に着くと,雪が結構落ちてくる。レインスーツの上着だけ羽織り歩き出す。大払谷まで来ると,石や岩は白くなっている。滑らないように気をつけながら,登っていく。ツゲ尾を過ぎた経ヶ岳山頂のすぐ手前は霧氷が美しかった。いつも冬場は立ち止まって見とれる場所だ。
経ヶ岳山頂は,雪が少し積もっているが,足跡はなく,どうやら珍しく一番乗り。しばらくすると他の登山者の方が登ってこられた。経ヶ岳から平谷越に向かう道も霧氷が美しく真っ白な自然の芸術を見せてくれた。
経ヶ岳の後は,多良岳に向かう。このころには雪はやみ,山からガスもとれ,晴れ渡った澄んだ空となる。ただ風は冷たく,途中でペットボトルの水を飲もうとすると,中身がところどころが凍っている。じっとしていると寒いが,ほくほくとした体に寒風はとても気持ちよい。ときどきくしゃみのおまけはつくが・・・
多良権現で昼食をとり,多良岳東峰に向かう。澄んだ空気の今日は,座禅岩付近からの眺めが素晴らしい。
多良岳東峰から,東にルートをとる。ところどころわかりにくいところもあるが,そのときはテープを目印に進むとよい。途中にはシャクナゲがたくさんあるところもあり,自然林が気持ちよい道である。しばらく歩いていると,一人の方にお会いした。
「わあ,びっくりしたあ!この道は誰も会わんと思うとったが,おるとね好きな人が・・・」
と笑顔である。でも,思いがない道で人に会うとなんだかとても親近感がわくものだ。
心の中で「あんたも好きねえ」とつぶやく瞬間である。
多良東峰から15分ほど下りると,T字路に出る。ここには一升瓶が逆さに埋め込んで目印にしてあるところだ。目の前には黒木岳がせまって見える。このT字路をいったん右に行くと10mほどで,六体地蔵から一ノ宮岳に向かうしっかりした道と合流する。合流したら左に進み,また10mほど行くと,左に山道続く山道がある。ここが黒木岳への登り道である。
黒木岳への登り道は少々せまいが木々に囲まれた自然を満喫できる道である。15分ほど登ると,山頂に着く。眺めはなく,山頂を表す標識もない。この後,また下っていくことになる。テープをよく探せば下り道は見つかるが,方向を間違えると山奥に入ってしまうので,地図とコンパスを準備して入る必要がある山である。
テープを目印に行くと,再び六体地蔵から一ノ宮岳に向かう道に出る。5分も歩くとすぐに一ノ宮岳だ。一ノ宮岳の山頂には鳥居がある。ここには砂が供えられていることもあるらしいが,多良岳より標高が低い一ノ宮岳が高くなりたいと願っていたためだという。
一ノ宮岳をあとにし,六体地蔵へ向かう。道ははっきりとしている。途中一箇所,多良岳への分岐を過ぎてどちら迷う分岐があった。下に行くとこれは一気に下り出す。上には「多良岳へ0.5km」の標識が木にかけられているのでここは上の道を選び,少し登り返す。しばらくいくと大きな岩がたくさん現れ,たぶんこのあたりが,鬼の門と呼ばれるあたりだろうか,岩ごろごろの眺めが壮観だ。
ほどなく六体地蔵の横に出て,木漏れ日の道を金泉寺まで向かい,西野越から下山した。
空気が澄んで気持ちよい日だった。朝の雪と冷たい風とぬけるような空が気持ちよい今日の山だった。
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歩き初めは雪の中。ザックと頭に雪が積もっていく。
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大払谷は雪をちりばめ,薄化粧という感じだ。
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山頂近くは見上げる霧氷が美しい。
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あまりの寒さにシャクナゲも葉を下ろし寒さに耐えているようだ。
霧氷を楽しみながら山頂へ。
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経ヶ岳山頂は,誰もいない。
ガスがとれて,眺めがよくなった。舞岳の木々にも薄化粧。
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北側斜面は,霧氷がびっしりと着いていた。
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これから向かう多良岳,黒木岳,一ノ宮岳
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笹岳付近から見た多良岳と,西岳から振り返る経ヶ岳
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多良権現は風が冷たい。これから向かう多良東峰
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多良岳東峰(前岳)
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多良東峰からさらに東に下りる。岩の間を抜けたり,自然林の間を抜けたりして進む。
踏み跡とテープをよく見ながら進んだ。
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やがて,平坦な道になるとT字路に突き当たる。埋めた一升瓶が目印。ここは右に向かう。
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ほどなく,六体地蔵〜一ノ宮岳への道に出る。道に出て左に進む。
少し進むと左側に入る山道がある。
ここが黒木岳の取り付きとなる。
しばらくすると登り出す。
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黒木岳の山頂。この頃,ペットボトルの口がガチガチに。
中はシャーベット状態で,シェイクするとなんとも冷たくておいしい。
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テープを目印に慎重に下っていくと,また六体地蔵から一ノ宮岳への道に出る。
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一ノ宮岳山頂は,鳥居がある。
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帰りはしっかりした道を六体地蔵方面に戻る。
途中一箇所,上か下か迷う分岐があるが,
ここは「多良岳0.5km」の標識に従って上の道に行く。
迷ったときは,両方ちょっと行ってみると確信が持てる。
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大きな岩の横を通り抜けて,しばらくで六体地蔵に。
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役の行者を再び拝し,山岳宗教の色濃い多良岳を後にした。
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