黒髪山(くろかみざん)
1人で登る 2004.12.19 |
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乳待坊から,左のピークが天童岩。真ん中に雌岩,右が雄岩
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場所 |
佐賀県有田町
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標高 |
黒髪山 516m |
歩く標高差 |
.400m |
歩行距離 |
約4.5Km |
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所要時間 |
大人
約2時間半 |
竜門ダム〜40分〜見返峠〜20分〜天童岩〜15分〜見返峠〜30分〜竜門ダム |
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データ |
12月の初めに不覚にも,足を痛めてしまった。 準備運動なしに全力疾走を繰り返して,右足のアキレス腱の上あたりを痛めてしまった。しばらく忙しいのと,足の大事をとって山を休んでいたが,もう我慢できない。山に行こう。
で,地元の山は,性格上,登り出すと意地でも登ってしまう。痛かったら,さっと引き返せるくらい冷静になれる山がいい。で,自宅から車で1時間の黒髪山に赴くことにした。
竜門駐車場に着くと,マイクロバスはあり,準備運動する人はありで,さすがに人気の山だ。このごろは,岩崎元郎さんが新日本百名山に選んでくれたものだから,ますます人は増えるだろう。
竜門を出発し,渓流沿いに歩いてゆく。ながらかな道とせせらぎの音。そして,道には落ち葉がいっぱい敷き詰められている。山はいいなあ・・・。山の気を感じながら,歩いていく。足の方はちょっといたいが,ゆっくり歩けば大丈夫そうだ。はやる気持ちを抑えて,ゆっくり歩く。
40分ほど歩くと見返峠に着く。ここからはちょっと急坂の楽しい登り道になる。途中,道から雄岩と雌岩が見える。いつみてもいい眺めだ。夫婦岩とも呼ばれ悲恋の物語を秘めた岩である。
天童岩が近づいてくると,鎖場がある。去年の3月に来た時,一箇所だけ,足をうまく出さないと難しい場所があったのを記憶している。これは子どもは連れてこれないなあと思った記憶がある。今回そこに行ってみると,なんとステップができていた。そして,とても太い鎖。この山を愛する方々の思いが伝わってくる。
天童岩に登ると,奇跡的に一人だ。今日はいっぱいいると思っていたので,びっくりした。ほどなく福岡からの団体の方々が登ってこられた。
15分ほど休憩して,下山する。もっと歩きたい気もしたが,無理はすまい。なんだか理性的な自分にちょっと酔う(笑)
天気は薄曇りのまま,展望もけむっていてよくなかったが,足が思ったほど痛まなかったこと,自然林が気持ちよかったこと。さすが,黒髪山,決して期待を裏切らない山である。
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竜門ダムの駐車場を出発。せせらぎを聞きながら,奇岩の数々を眺めて歩く。
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落ち葉がとても気持ちよい。敷き詰め方に自然の演出を感じる。
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左が雄岩,右が雌岩。
黒髪山の麓,古場村の庄屋清助の一人娘お君とその村にやってきたキリシタンの新三郎。
二人の悲しい恋物語から生まれたと伝えられるこの夫婦岩。
毎年,大晦日の夜になると,ぴったりと寄り添った夫婦岩からは,
お君と新三郎のすすり泣きが聞こえてくるという。 |
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木の根を越えたり,岩を越えたりしながら,
山頂下の鎖場へ。
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ここ鎖の太さに驚く。最近新しくした感じだ。
この鎖場は,一箇所足の運びが難しい場所があったが,写真のように
ステップが作られていた。
こよなくこの山を愛する人がいることを実感する。
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天童岩が見えてきた。
最後の鎖場を登る。
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天童岩に到着。おや,誰もいない。
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天童岩からの眺め。青螺山が迫力ある。
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で,下山時に見つけた木。
うぉ〜,まるで牛そのものだ。
マウスをのせると大きくなります。
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下山は,また雄岩を眺め,自然林の中をせせらぎを聞きながら歩く。
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乳待坊(ちまちぼう)からの雌岩と雄岩の夫婦岩。
ゆっくり眺めて帰路に着いた。
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