鞍岳(くらだけ)
家族編 親子(息子9歳,娘5歳)で登る 2005.05.03
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場所 |
熊本県旭志村 ←地形図はここをクリック
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標高 |
1119m |
歩く標高差 |
約100m |
歩行距離 |
約2km |
所要時間 (往復) |
大人
(1時間) |
「山の神」鳥居登山口〜20分〜鞍岳頂上〜15分〜「山の神」鳥居登山口 |
娘
(1時間) |
「山の神」鳥居登山口〜25分〜鞍岳頂上〜20分〜「山の神」鳥居登山口 |
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データ |
わが家の山登りは1年の中で2シーズン制である。まず,妻と息子の花粉症のため,スギ花粉の治まるのを待って,前期が4月〜6月。夏は虫と暑さでオフ。そして,涼しくなって雪が来る前の10〜12月が後期である。
さて,今年の開幕は,ずいぶんと遅くなった。私の仕事が忙しいのと家族の体が万全でなく,ここまで伸びてしまった。暑い夏が来る前にいろいろと登りたいものだ。
毎回であるが,シーズン開幕は家族の体力が落ちている。去年の暮れは九千部岳や多良岳にも行けるようになった子ども達であるが,開幕にあたっては,らくちんの山選定が必須である。これを失敗すると,この人達は,「もういやだ」となる。ここが思案のしどころだ。
そこで,以前から行ってみたかった熊本県の鞍岳に行くことにする。鞍岳は菊池市内から見ると形の整った山容を見せる秀峰である。旭志側からの大人を楽しませる登山口もあるが,今回は裏にまわってお気楽登山とする。旭志から山道を進んで行くこともできるが,道が難しいのと結構幅が狭い道でもあるので,大きく阿蘇側から回り込んで登山口に向かうことにした。
ミルクロードから鞍岳やツームシ山が見える。菊池からだとあんなに高かった山が,阿蘇側からだとちょっとした小高い丘のようだ。今日は天気もよく,春の草原や木々の芽の青さが目のまぶしい。
山の神の鳥居を過ぎて駐車場に着くと,ここには車が一台。準備をしてさあ出発だ。
鳥の声がとても心地よく山にこだまする。鳥居をくぐると,細い道となる。左右には,アセビの群落。ツツジが美しく咲く道が続く。このお気楽登山口はいくつかあり,最短は650mの表示があった。人登りして,気持ちよい風を浴び,そのあと阿蘇で遊んで帰る家族連れには最高の場所である。
道を歩きながら,植物音痴の父が,知っている花を子ども達に教える。
「ええと,これはアセビ。花がいっぱい下を向いて咲く。
馬酔木(アセビ)は,馬が酔う木と書く。
実は毒があって馬が食べると酔ったように見えるということかなあ。
そして,この花の木がツツジだ。たぶんこれは,コバノミツバツツジかなあ。」
少しはったりが入ったような解説だが,子ども達は感心している。実はトウダンとアセビの区別がよくつかないのだが,まあいいか。駐車場の案内図には,「トウダンの広場」や「アセビ谷」の表示もあり,ここはどっちだと思いながら歩く。
わからない花がほとんどであるが,ひとつでもわかるというのは楽しいものである。
ほどなく歩くと,頂上に着く。頂上は少し広くなっており,おのおののグループが休憩できる。この日はあたたかな日であったが,風が強く,山頂では上着が必要だった。
阿蘇の山並み,久住連山,菊池・鹿北町方面,遠くには雲仙も見えた。360度の大パノラマである。たった30分ほど歩くとこの絶景のご褒美がもらえるとは何とも贅沢である。
ちょっと早かったがいつものようにカップラーメンを食べ,子ども達お待ちかねの阿蘇方面に遊びに行った。
家族連れにはとてもやさしく整備された鞍岳である。いい気候のとき,また寄りたいと思う子ども達お気に入りの山がひとつ増えた。
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駐車場 |
「山の神」鳥居から旭志側に50mほど走ると,車が7〜8台停められる駐車所あり。
ミルクロードを大津から大観望方面に走る。赤水への分岐を過ぎ,つづら折りの道を進むと,アンテナを2〜3個見たあと,「四季の里旭志」の看板を見て左の道に入り,5分ほど走ると,「山の神」の鳥居に。
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駐車場に案内看板あり。上の写真をクリックすると拡大します。 |
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駐車場に着く。意外に広い駐車場だ。
準備運動をして,さあ出発。小鳥の声が響き,妻が
「山は気持ちいいねえ」
と声をあげる。
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「山の神」の鳥居をくぐり登山道へ。
黒い土の細い道が続くが,歩きやすい。
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ツツジやアセビがたくさん咲いていた。
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おっと,山頂までもうすぐだ。
って,今歩き出したばっかりだぞ。
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さあ,眺めがよくなってきた。もうすぐ頂上だ。
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頂上に到着。
ちょっと風は強いけど絶景だ。大パノラマ。
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女岳と阿蘇の山並み。とても気持ちいいぞぉ。
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阿蘇の逆側も大パノラマ。津江の山々も美しい。鞍岳山頂柱の後ろは久住連山。
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しばし眺めを楽しみ,早めの昼食をとって,阿蘇に向かった。
鞍岳は子ども達の大のお気に入りとなった。
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