郡岳(こおりだけ)
家族編
 親子(息子8歳,娘4歳)で登る  2004.11.13

  
場所 長崎県大村市 ←地形図はここをクリック
標高 826m 歩く標高差 約450m 歩行距離 約5.6km
所要時間
(往復)
大人(2時間) 南登山口〜60分〜山頂〜50分〜南登山口
娘 (4時間) 南登山口〜100分〜山頂〜90分〜南登山口
データ  今日は秋晴れのいい天気。家族で登ろう。で,地元大村の郡岳に登ることにする。

 郡岳なら頂上が広く子ども達も遊べるし,さほどの早起きも必要ない。
 郡岳は自宅からもはっきり見える多良山系の西の端の山である。郡岳のかすみ具合を見て,登る山を決めるくらい毎日目にする山である。
 
 南登山口に車を停める。今日はすでに3台も車が停まっている。郡岳にしては多いほうだ。いつも,静かな山歩きができる山である。

 
しばらく歩くと鉄塔に出る。秋の風がとても心地よい。じっとしている寒いくらいで,歩くとちょっと暑い。子連れの山歩きにはちょうどよい。鉄塔を過ぎ林道に出ると,植林の剪定作業をされる方が休憩をしておられた。あいさつをすると,
「今日は天気がいいから,眺めがいいでしょうよ。」
とたのもしい声。

 
さあ,頂上目指して行くぞ!!と気合いを入れて歩き出して,30秒。何やら地面にたくさん落ちている。子ども達はかけより拾いだした。
「どんぐりだ!!」 
林道の砂利の上にたくさん落ちている。子ども達は夢中で拾う。そういえばおととしも山で拾ったどんくりを息子の幼稚園に届けたことがあった。妻は娘の幼稚園に届けて使ってもらおうと考える。親子でどんぐり拾いが始まった。しかし,その時間が長いこと。

「おいおい。そろそろ行こう・・・」

また帰りに拾えばいいさと,歩き出す。しかし,またどんぐりが・・・
妻は,こんなにたくさんのどんぐりが,虫に喰われ,朽ち果てていくのがいたたまれないと言う。とうとう,終日家族から「どんぐりおばさん」と呼ばれるがごとく,どんぐり拾いの鬼と化した。島で育ち,幼少の頃から,休日には父と母に山で山菜,海で貝類を一緒に集めていた妻のことだから,もう止まらない。

 
郡岳の登山道は自然林がとても心地よい道である。木漏れ日が射すその道は輝いて美しく,影を落としても美しい。滑りやすい道には落ち葉が敷き詰められて足にもとてもやさしかった。予定の時間より多く費やしながら,頂上に到着した。

 
さあ,頂上はちょっと遊べる広さがあるぞ・・・・・ありゃ・・・・ない。そうか,以前来たのは全部冬。頂上は丈の短い草野原だった。しかし,今は秋,ススキや草の丈が結構あり,走り回れる感じではなかった。

 頂上で昼食を取りながら,眺めを堪能する。大野原高原や大村湾が美しい。今日は遠くの山までよく見えた。

 下りは息子はひたすら速い。下りでもどんぐりおばさんは健在だった。子ども二人とどんどん駆け下りる。午前も午後も木漏れ日がそれぞれに美しかった。

 
いつかは家族でと思っていた郡岳。娘も完歩でめでたしめでたし。また,少しステップアップかな。
  
駐車場 南登山口に車は5台ほど駐車可。登山口にWCあり。
 
 
南登山口を出発。
風や木々の様子に秋を感じる。
 
 
  
もう,どんぐりに夢中。
どんぐりって,どうしてこんなに拾いたくなってしまうのだろう。
あいくるしいその姿はいつのまにか,童心に帰してくれる。
 
 
 
台風の倒木をたまによけながら,
自然林の道を進む。

 
 
 木漏れ日が美しい自然林。
光が作る明暗が心を和ませてくれる。

 
 はずだが・・・
そんな眺めをものともせず・・・
どんぐり拾いにひたすら精を出す者もいた・・・
 
 
 
そして,予定よりかなり遅れて,頂上に到着。ちょうど12時だった。
 ありゃ,ススキが高くて,遊べないか・・・
 でも,眺めは最高
 
大野原高原や大村湾,空港もきれいにみえる。
 家族で登った天山,猪見岳,虚空蔵山もよく見えた。
息子に,
「おっ,虚空蔵(こくうぞう)があそこに見えるぞ」
と指さすと,目をキラキラさせて,
「えっ,小遊三(こゆうぞう)!!!,どこどこっ??」
山頂から落語家が見えるか,笑点の観すぎじゃあ!!!
   
  
 
注:本当は三遊亭小遊三(こゆうざ)と読むらしい
  
いつものメニューで昼食をとる。
いかん,娘は寝ころび出した。
寝てもらっては一大事。
いそいで山頂を後にした。(笑)

 
 
下りは子ども二人とどんどん進む。
後から来るどんぐりおばさんに,子ども達は・・・

 
 
 二人でどんぐりを拾っては,道の真ん中に並べて,
どんぐりおばさんへのプレゼント。

おかげで,どんぐりおばさんはたくさんどんぐりを
集めることができました。
幼稚園でもきっと喜んでいただけることでしょう。

 
 
家族で行けるようになりたかった郡岳。
秋のいい日に,訪れることができてよかった。
娘もしっかり歩くことができた。

雪が来る前に,またまた家族で
楽しんでおきたいところである。