虚空蔵山(こくうぞうさん)家族編 親子(息子7歳,娘3歳)で登る 2003.12.23
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単独編はこちら → 虚空蔵山 単独編
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場所 |
長崎県川棚町 ←地形図はここをクリック |
標高 |
609m |
歩く標高差 |
約250m |
歩行距離 |
約2km |
所要時間
(片道) |
大人(60分) |
木場登山口〜20分〜洞窟〜10分〜頂上〜30分〜岩屋登山口 |
娘 (150分) |
木場登山口〜60分〜洞窟〜20分〜頂上〜50分〜岩屋登山口 |
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データ |
11ヶ月前,初めて一人での山登りをした虚空蔵山。子ども達も妻もだいぶ山歩きに慣れてきたので,今日は虚空蔵山に家族で登ることにした。
独特の山容を持つ虚空蔵山。川棚側から見るととがった山容でマッターホルンに似た山容を見せる。一方東彼杵側から見ると,全然違って,テーブル状に見えるから不思議だ。今日は川棚側から登ることにした。車で,今日登る虚空蔵山を指して,子どもに教えると,尖った山容に少しびびっていた。(笑)
木場を過ぎ,登山口に到着。
「ここは,忍者が修行していたような山だ。この山の頂上には祠があって,頂上までいけると忍者のようになれるかもしれない。途中,忍者の修行の鎖の坂や,階段があるぞ。」
と話すと,車でびびっていた子ども達も登山口に着くとはりきりだす。最初は石がごろごろした急坂だ。最初のこの登りだけがきついので,ゆっくり登るようにさとすが,小学1年生の息子がきくわけがない。走っては休み,走っては休み・・・ いつもの調子だ。一方の娘はいつものように,ゆっくりと同じペースで登っていく。途中,鳥の声があちこちに響く。ふと,娘が「何かきこえるよ」と言って,木の幹に耳をつける。まねしてみたが,汚れた大人には何を聞こえなかった。娘は木を見つけると木に耳をつけて歩いていた。(おかげで時間がかかった(笑)) 長崎の山をあまり知らない妻は,木々の間を抜ける道がとても気に入ったようだった。
やがて,旧道(家族連れコース)と新道(冒険コース)の分岐点に着く。分岐点では,息子がどっちに行こうか思案中だ。思案しても冒険コースはとても子ども連れでは行けないのだが・・・ 息子は冒険コースという名前に惹かれるが,「家族連れコースには,秘密の洞窟がある。そこで,忍者の修行だ!」と話すと,一気に駆け上がっていった。(笑) それを見ていた娘も,「お父さん,私一人で歩く。手を離して。」と,一人でもくもくと歩き始めた。いつもは横で手をつなぎながら,登るのだが,娘が一人で登る姿を後から見ると,大人にとっては小さな岩も娘にとっては大きな岩登りであり,大人にとっては小さな段差も娘にとっては手をついてやっと登れる段差であることに気づく。「ようやるなあ,この娘・・・」と感心しながら,道を進んでいった。
最初の急坂を登り終えると,嬉野側からの道と合流し,ここに洞窟がある。洞窟でしばし休憩し,跳んだり,はねたり,忍者の修行に励む。さあ,ここからが鎖場があり,急な階段ありの道だ。家族にとっては,初めての鎖場。息子はさすがにおもしろいらしく,ひょいひょい登っていく。娘も自分の力で登ろうと必死だ。親は後ろにぴったりついて,いつ落ちてもいいように手を構える。大人にとっては,ひょいという鎖場だが,子ども達にとっては,そのひとつひとつを登り終えることがとても満足そうだった。
最後の階段を登り終えて頂上へ。祠がたった頂上は,多くの人でにぎわっていた。「あらあ,何歳?ここまで自分で登ってきたの?すごいねえ。」 あたたかいその言葉は子ども達にとって,いつも頂上に登ったときの最高のご褒美である。
いつものようにカップヌードルを食べ,かくれんぼをし,頂上の時間を楽しむ。
帰りは,来た道は子どもにとって下るにはきついため,妻が車をとり,岩屋口に回ることにした。私は息子と娘を連れて岩屋口へと下りる。岩屋口への道は,急な下りも少なく,ところどころ階段状に整備されており,小さなお子さん連れの場合は,こちらからの登り下りがしやすい。
岩屋口に到着し,母と子の感動の対面(笑) 父も感動した。方向音痴の妻が,よくぞ道を間違わずに下山できたことを・・・
遠くに行く家族での山登りもいいけど,近くの低山もいいなあと再認識した山旅だった。
2003年の家族登山,ここに完結す。
(お父さんの単独登山は,あと1回やるつもり・・・・楽しみ)
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駐車場 |
木場登山口は林道脇に5〜8台ほど止めるスペースあり。(この日も1台) 岩屋登山口も林道脇に何台も止められそうだ。木場登山口から岩屋登山口までは,林道が通じており,距離は1.8km。
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林道から見た虚空蔵山。これまた違った山容だ。
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木場の登山口。忍者の修行だ!やる気まんまん。
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さあ,出発。植林の林の間の石ごろごろの道を登っていく。
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木の幹に耳を当てたり,苔を触ってみたり,子どもは遊びながら進む。
この一見無駄な時間が子どもにとってはとても大切。
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旧道と新道の分岐点。
もちろん,旧道を選択。
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植林の林の中を進む。
木々の間の道は,山のやさしさを感じる。
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忍者の修行と駆け出す息子と,「一人で登る」父の手を振り払いがんばる娘。
たくましくなったもんだと感心する。
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洞窟に到着。
風が強い日や急な雨には避難所となる。
中はたき火の後がたくさんあった。
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さあ,いよいよ初体験の鎖場だ
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単調な登り坂より,子ども達はこんな道が好き
うれしそうに登っていく
「人生の鎖場にも負けるなよ」
勝手にそう思う父
「お前こそ,負けるなよ」
と山びこがかえってきそうだ
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最後の階段を登りつめると,おお,頂上が見えたきた。
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虚空蔵山,山頂に到着
たくさんの方にあたたかい声をかけていただく
子ども達もちょっとほこらしげ
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山頂は,たてながで,ほどよく広く,眺めもよい。
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この日は,ここ数日にしては珍しく霞みがかかって遠くは望めなかった
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やっぱりうまいな,カップヌードル。
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家族みんなでかくれんぼ。
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頂上では叫ばずにいられない。
「ヤッホー」の気合い声
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なんか・・・
こいつも・・・
山臭くなってきたなあ・・・・
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下山の無事を祈ります。
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帰りは妻が来た道を戻り車を回すことに。
方向音痴の妻で大丈夫か・・・
まあ,迷いようがない道だったが・・・
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父と子は岩屋に下りる道を進む |
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こちらの道は,急でもなく,階段状の道もあり,子連れ向き
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岩屋口に無事到着。
三人の成長を感じる
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今年最後の家族山登り。
山の楽しさにはまりつつある妻。
少し自信もついてきた息子。
強くなりたくてがんばる娘。
お父さんが初めて一人で登った記念すべき山が
今年の我が家の記念すべき登山納めとなりました。
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