虚空蔵山(こくうぞうさん)
妻と登る
  2006.01.05
 
場所  
長崎県川棚町 地形図はここをクリック
断面図,概念図はここをクリック
標高 609m 歩く標高差 約250m 歩行距離 約2km
所要時間
大人
(1時間半)
木場登山口〜10分〜コース分岐(冒険コース)〜40分〜頂上〜(家族連れコース)20分〜コース分岐〜10分〜木場登山口
データ  子ども達が午後から友達の家に遊びに行くことになった。
 もともと今日は家族でどこかに出かけようと考えていたのだが,ぽっかりと予定が空いてしまった。

 
そこで,午後から山に登ろうとなる。しかし,時間がない。すぐ登れておもしろい山。よし,虚空蔵山に登ろう。木場登山口から登るとすると,頂上まで,二つのコースがある。「家族連れコース」と「冒険コース」だ。以前家族で登ったときは,もちろん家族連れコースだった。

 
妻とコースの相談をすると,どうも冒険コースに行ってみたいらしい。やっぱり「冒険」の二文字に惹かれるものがあるようだ。時間を考えてみると,なんとか行けそうだ。よし,びびっても知らんぞ。

 
木場登山口に車を停める。午後の遅い時間の平日で車は他になかった。歩き始めると杉林に入る。横の砂防堤を見ながら,少しずつ登っていく。ここ数日の天気で登山道は乾いていてとても歩きやすい。10分ほどで,コースの分岐に到着する。

 
さあ,ここから冒険コースだ。岩の間をくぐり抜けたり,倒木の中を進んだり,はしごを渡ったりとなかなか変化が楽しい。そして,尾根に出ると,鎖やロープがある岩尾根登りとなる。この道はなかなかスリルもあり,大人はよいが,ちょっと子ども達は危ないかなあという感じ。息子は喜びそうだが。

 
岩尾根を過ぎると,頂上のすぐ下で家族連れコースと合流する。そして頂上へ。

 
600mほどの山だが,風はとても冷たい。広い山頂で,今日は水筒に入れてきたコーヒーを二人で飲もうと思っていたが・・・・おや・・・・北の方の山々がだんだんと白い霧に包まれていく。雲の流れを見ると,こちらに近いている。

 
「やばい。雨か,雪が来るぞ。」

早々に頂上を後にする。
そして,レインスーツの上をまず羽織って降り始めた。下りは家族連れコースだ。階段を降り,鎖場を過ぎ,洞窟に到着する。雨は・・・・あれっ?・・・・こないね。(笑)

 まあ,雨が来なかったのはよかったと,
洞窟を後にし,杉林を降りて,木場駐車場へ。

 午後からだけの短い山登りだったが,なんだか気分はすっきりした。
 子どもが大きくなると,こんな夫婦の山登りも時々は楽しめそうだ。

 いやいや,何よりも今日の午後子ども達の面倒を見てくれたK家に感謝である。

駐車場 木場登山口は林道脇に5〜8台ほど止めるスペースあり。すぐ下にトイレもある。
 
 

虚空蔵山は見る方向で全然違った山容を見せるおもしろい山だ。
川棚から見るとマッターホルンみたいで,
大村方面から見ると台座のような形をし,
すぐ近くの林道から見ると,尖った形に見える。

 
 

木場の登山口を出発。杉林の中を進む。
杉花粉症の妻は
「花は開いてないよねえ・・・」
とおそるおそる登り出す。
  
  
コース分岐に到着。今日は冒険コースだ。ワクワク。
  
 
 
岩をくぐったり,梯子を渡ったり,急坂を下ったりと変化のある道が続く。
 
 
 
鎖を握り,木の根を掴み,スリルのある岩尾根を進んでいく。

 
 
岩尾根からの眺め。眺めがよいということは,風も相当冷たかった。
 
 
家族連れコースと合流した。寒さで耳が痛い。
合流するとすぐ頂上に。
 
 
午後も遅い時間でもあり,雲の切れ間から大村湾に射す陽の光が幻想的だった。
 
 
 
ふと,北に目をやると,
さっきまで見えていた山が白くなって見えなくなってきた。
やばい,急がないと雪が来るぞ・・・
 
眺めを楽しむ間もなく下山を急ぐ。

 
 
とりあえずレインスーツを羽織り,急いで降りる。
強い風と雨,雪がもうそこまで来ているぞ。

もう少しだ。すぐ下に洞窟がある。
そこにいけばどんな雪も大丈夫だ。
そこで,暖をとり,身を整えよう・・・・・

 
  
よし,洞窟についたぞ。
大丈夫か? 空を見上げる。

んっ・・・・・なんもふってこん・・・・・
 
 だいたいいつも私は言うことが大げさだ。(笑)
 
 
杉林を降りて,もとのコース分岐に戻ってきた。

 
 
楽しんで登って下りて1時間半。
車の往復も1時間半。
近くにあって,愛すべき虚空蔵山である。