金山
夫婦で登る 2016.11.26
山中キャンプ場登山口〜金山〜ブナ林〜金山・椎原分岐〜山中キャンプ場登山口 |
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ブナ林。緑の笹野原の中から背を伸ばすブナが美しい。
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場所 |
佐賀市三瀬村 |
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標高 |
金山 967m
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歩く標高差 |
累積 約620m |
歩行距離 |
約6Km |
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所要時間 |
大人5時間
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山中キャンプ場登山口〜1時間10分〜三瀬分岐〜30分〜金山〜30分〜ブナ林〜30分〜金山・椎原分岐〜1時間10分〜山中キャンプ場登山口
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データ |
今日も妻を連れての山登り。妻の山の好みがだんだんわかってきた。草木のない岩ごろごろの世界は好みではないようで、苔むした岩や木々が立ち並ぶ林や沢などが好きなようで、背振山系の山が気に入ってきたようだ。そこで、今回は金山に登ることにした。金山は2007年の2月に肉まんさんの案内で登ったことがある。その時、椎原峠からの縦走路にあるブナ林に感動した。そのブナ林も妻に見せたい気持ちもあり、金山に登ることにした。
天気予報では、午後過ぎすると雨になりそうなので、急いでの登山となる。
山中キャンプ場先の登山口から登り始める。いつもの登山靴はソールの張り替えに出しているものだから、今日は裏がちょっとすり減った予備の登山靴なので、思ったよりも滑りやすく、滑らないように要注意である。
しばらく整備された道を歩くと、ほどなく林道に出る。林道を渡って、登山道に戻る。最初は木で整えられた階段状の道を登っていく。登山道の右下には、沢が続き、ずっと沢音を聞きながらの心地よい道が続く。沢を何回か渡って、急坂を登ると、ゆるやかな植林帯に入る。谷間を歩いてきた後、明るい陽が射す植林帯は趣が変わって楽しくなる。
私の方は数回登ってきたことでだいぶ体力が戻ってきた。しかし、妻はとびとびの山でまだまだ体力は十分でないので、私は歩いては立ち止まって待ち、歩いて立ち止まって待つ、歩きが続く。
植林帯を抜けると、自然林が道を囲むような美しい登山道となる。再び聞こえ始めた沢音を楽しみながら、美しい道を歩く。美しい自然林を抜けると、三瀬峠との分岐に出て、前方に金山が見えてきた。
「妻があと何分で着く?」
と聞くので、毎回
「○○まであと20分くらい」
と答えるが、案外これが当たらない。予想よりも時間がかかる。
妻も案外答えがいい加減であることに気づいてきたようだ。
三瀬峠分岐からは、30分の予定なので、ここばかりは自信を持って
「今度は当たる。あと30分」
と答え、金山を目指す。
予想通り、30分で金山に着いた。
ここまで誰とも会わない、山歩きだった。
頂上でしばし休憩する。
と、妻が頂上の杭の標識に疑問を抱く。
「三角点を大切にって、どういうこと?」
待ってましたとばかりに、三角点の説明をする。話は大きくなって、剱岳の三角点の話から、対馬有明山の二等三角点の話となる。
「この三角点を探して山に登る人もいて、中にはそのかけらを拝借する人がいるので、大切にと書いてあるんじゃないかなあ」
と説明して、三角点を見ると、角が欠けたためか補修してあった。こんな標識があるわけだ。
しばし休憩して、ブナ林に向けて歩くことにする。
金山から35分、ブナ林の美林帯に到着した。
笹が覆う野の中に立ち並ぶブナが美しい。心癒やされる場所だ。シートを敷いてしばしブナ林の眺めを楽しんだ。
その後は、金山方面を折り返し、金山下の椎原峠への分岐地点で昼食とする。
カップうどんと、おにぎりと、挽いたコーヒーと、これは外せないどら焼き。ゆったりと冬に向かう山の風を感じながら楽しんだ。
さて、下山。道具の後片付けをしていると、荷物が少ない妻が身支度が終わり歩きだした。まあ、すぐに追いつくかと、声もかけず片付けをする。しかし、片付けに案外時間がかかり、遅れて下山を開始する。前にはもう妻の姿は見えない。すぐ追いつくさと思い、思い出す。が、今日の靴は予備登山靴でソールがすり減って滑りやすい。おまけに骨折の影響で下りが苦手だ。歩き出すが、全然追いつかない。姿も見えない。なんとかがんばって、歩いていると、ちらほら姿が見え出す。
「置いていくとは、どういうこっちゃ!」
やっと、まともな姿が見えたかと思うと、あちらもこちらの姿をちらっと確かめると、待たずにまた歩き出す。
まるで妖怪。お前は山姥か?
気づけば一人で歩いて20分。こらっ、誰が連れてきてやってると思っているのだ・・・ いい加減に待てと声をかけて、止まらせやっと追いつく。どういうこっちゃと話を聞くと、いつも待たれている立場なので、置いていくのが妙にうれしかったらしい。まあ、許そう。
ゆっくり下り、空を見ると、雲が広がるが、雨まではまだ間がありそうだ。
雨の前の駆け足登山、雨が降ってもレインスーツは一応あるものの、すり減ったソールでは歩きたくない。天も味方したくれた、心地よい山歩きの今日だった。
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山中キャンプ場先の登山口から、歩き出す。
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しばらく行くと林道に出る。林道を渡って登山道に。ちょっと急坂を登り出す。
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途中に見える道明ノ滝。
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沢沿いの心地よい道を進む。
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急坂を登ると植林帯へ。整備された木々が美しい。そこを抜けると気持ちのよい自然林に変わる。
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美しい木々が作ったトンネルの道を歩く。
こんな道の出会えるので山歩きはやめられない。
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三瀬峠分岐を過ぎると金山が見えてくる。
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腰かけてくださいと言わんばかりの木の幹の横を通り、金山山頂と椎原峠の分岐へ。
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金山山頂。岩に腰かけ、しぱし休憩する。
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「大切にしましょう三角点」の表示と、欠けた部分を修復した三角点。
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ブナ林まで足を伸ばす。ここが今日の目的地。
ゆっくり休憩し、雰囲気に浸った。
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変化に富んだコースでゆっくり歩きを楽しめた。
背振山系のよさを観じる山歩きだった。
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