開聞岳(かいもんだけ)
  
 一人で登る
  2006.05.05
場所 鹿児島県指宿市(旧開聞町)
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断面図,概念図はここをクリック
標高 開聞岳 924m
歩く標高差 .累積840m 歩行距離 約9Km
所要時間 大人
約4時間
かいもん山麓ふれあい公園〜10分〜開聞岳登山口〜40分〜5合目〜50分〜山頂〜90分〜登山口
駐車場 かいもん山麓ふれあい公園に駐車場があるが,キャンプ場もあり,シーズン期にはなかなか空いていない。登山口の下にもあるが,草スキー等の利用者のための駐車場だと看板があった
データ  今年のGWは鹿児島に家族キャンプに出かけた。前から登ってみたかった「薩摩富士」開聞岳に登れそうである。

 
実は以前からあこがれていた旅の形態がある。キャンプをして,その場から山に登るという旅である。今回,開聞岳の麓にキャンプ場があることを知り,朝起きてその場から山に行くという贅沢このうえない山登りの実現である。

 
朝,5時半に起きて,6時過ぎに出発。空は晴れ渡り,開聞岳の山頂も今日は雲がかかっていない。
 もちろん家族はまだ睡眠中。早起きの息子に「行ってきます」と声をかけ,さあ出発だ。

 
かいもん山麓ふれあい公園から登山口へ。

 登山口に着くと,さまざまな案内がある。
「この山の登山道はすぐ暗くなる。早めの下山を」
の看板が目につく。形もよく気軽に登れそうに見えるからか,午後遅く登る人も少なくないのかもしれない。そして,東側から巻いていくので,夕刻に山陰となる東側は確かに予想よりも早く暗くなることが想像できる。

 
まだちょっと暗い登山道を歩いて行く。道の両側は青々とした草が芽吹いていて,ほどなくすると蝉のけたたましい声が響き渡るようになってきた。さすが南国,初夏を感じさせるひとときだ。

 
展望がきかない道を少しずつ高度をあげながら登っていき,「何合目 あと何km」の道しるべで,今の自分の場所を確認していく。

 
5合目を過ぎると,最初に視界が開ける場所に出た。長崎鼻方面が眼下に広がる。そして,その後はまた展望がきかない道やうっすらと海を眼下に感じながら進んでいく。途中,階段状の木組をわたったり,砂利状の歩きにくい道があったり,石がごろごろした道となったりと変化に富んだ道を歩いていく。

 
9合目の道しるべを過ぎると視界は一気に開けた。枕崎方面に続く美しい海岸線と青い海が眼前に広がる。北側の眺めに立ち止まりながら,再び巻くようにし,岩場を抜け山頂へ。山頂には数名が景色を楽しんでおられた。

 
岩の上に立つと風が強い。しかし,眺めがいい。
 「焼酎さつま白波(開聞岳編)」のCMが頭をよぎる。なんか飛べそうな気がする。
 このCM,太陽の方向からして夕暮れである。この収録後,出演者はヘッドランプで下りたんだろうなあといらぬ想像をしてしまう。

 
山頂からは家族が待っているキャンプ場も見える。さて,長居はしていられない。野の中で家族が置き去りのままだ。野犬に囲まれて娘が泣いているかもしれない。もっとゆっくりしたい心にむち打って下山路に着く。下山路ではたくさんの方とすれ違った。小学校前の子ども達も結構登ってきており,「すごいねえ」と声をかける。

 あいさつを交わす中で,ある女性と目が合う。

「んっ・・・ あの人に似てるけど,まさかこんなところで・・・」

と5歩くらい進んで振り返ると,向こうの方もこちらを振り返っている。
 
「visionさん?」
 同じ長崎県人の○○○○○さんだった。こんなところで会うなんて,なんかびっくりしたひとときだった。
 
「下の公園でキャンプしていて,キャンプ場に家族はいて,朝から私だけが登っています。」
 と告げると,
 
「そうねえ,やせんぱもんねえ・・・」
 と予期せぬ言葉が真顔で返ってきた。相変わらず鋭いツッコミだ。

キャンプ場に戻ってみると,家族は困っているわけもなく,ゴルフをして楽しんでいた。

 朝起きてそのままに山に向けて歩き出す・・・ なんとも素敵な体験だった。

 
 
鹿児島へ2泊3日の旅。道すがら,開聞岳が目につく。
「薩摩富士」 どこから見ても美しい山だ。
 
 
キャンプ場から開聞岳を見る。
昨日,おとといと山頂に雲がかかっていることが多かったが,
今朝は山頂はしっかり見えている。

てくてくと登山道へ。

 
 
なんか味がある看板類である。
手軽そうなだけに気をつけたい山である。

 
 
森の中を進んでいく。木々が茂り,ちょっと薄暗い。
 

 
2.5合目の分岐。
看板を見るとどっちか迷ってしまうが,
ここは,看板のすぐ後ろの登山道へと入っていく。

 
 
5合目まで来ると,一端視界が開け,意欲満々となってくる。
 
 

5合目から9合目までは,うっすらと木々の向こうに海を感じながら山腹を巻きながら登っていく。
道は木組の階段,多良山系みたいな石ごろごろ,滑りそうな岩の並びなど変化に富む。

 
 
仙人洞。
昔の山伏達の修行の場でもあり,現在はここまでの杖に感謝し,
杖を投げ入れ,登山の安全を願う場所ともなっている。

 
 
9合目を過ぎると,青い空がぽっかり見えた。
先行する人たちの感嘆の声が聞こえる。

 

 
「うおぉぉ〜!」
同じように声を上げてしまう。

ここまで黙々と歩いてきたご褒美をもらった感じ。
 

 
山頂の岩場からの眺めを楽しむ。
いつもは山頂の記念写真など撮らない私だが,
この日ばかりはお願いして撮ってもらった。
 

 
下山して眺める開聞岳の緑もまた美しかった。
 
 
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