2006年 初登り 城山(対馬)
親子(息子9歳,娘5歳)で登る
2006.1.1 |
箕形浦からの眺め。左の岩峰が城山
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場所 |
長崎県対馬市美津島町 |
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←断面図,概念図はここをクリック |
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標高 |
276m |
歩く標高差 |
約300m |
歩行距離 |
約4.5km |
所要時間
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大人(45分) |
登山口〜30分〜東屋〜20分〜砲台跡〜5分〜頂上 |
娘 (65分) |
登山口〜35分〜東屋〜30分〜砲台跡 |
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データ |
今年で4回目となった元日の家族城山登山。
今年は予報では天気が悪そうなので,無理かなあと思っていたが,朝から天気がいい。
おせちを食べて,初詣を済ませ,さあ,出発だ。
島に住んでいるときはあまり感じなかったが,城山近辺の岩が露出した眺めは久々に見ると壮観である。岩によるアクセントは
山の緑と形を実に際だたせてくれている。そんな眺めを楽しみながら,城山の登山口へ。
蔵ノ内まで車で行く。今年も,駐車している車はなく,わが家が一番のりである。
車を停めて,出発準備をしていると・・・・子ども達も慣れたものでさっさと道を登り始める。
途中の東屋の先まで,道の整備をしているらしく,タイヤやキャタピラの跡で,道が荒れていた。もしかして,車も入るように
するのだろうか。落ち葉を踏みしめられる心地よい道がこの城山の魅力のひとつだったが,道が整備されるとこの魅力はなく
なってしまうかもしれない。しかし,観光客に足を運んでもらうにはそうするしかなく,豊かな自然を守ることと,観光によって集客
を必要とする島の状況の調和の難しさを感じさせられる。
真冬とはいえ今年の正月は珍しく暖かい。春の道を歩いているようだ。んっ,ハエも元気よく飛んでるぞ。
東屋の先から落ち葉を踏みしめる心地よい登山道となり,砲台跡へと向かう。
砲台跡に着いて,西の海を眺める。
まさに防人が駐屯していた場所だけに,西側の眺めは抜群だ。例年,風が強くて眺めをゆっくり楽しむどころではないが,
今年は暖かで,ゆっくりと海と島々を眺める。
私が一人で見つめていたときは,その崖下から落ち葉を踏みしめる足音がしていた。崖のすぐ近くで登ってくる人間の足音
が聞こえる。この崖道から来るとは強者だなあと思いながら足跡の主を捜すが,まだ見えない。妻と子ども達も来て,大きな
声で話している間に,その足音はしなくなった。じばらくたっても,音はなし。動物にしては不用心な音だし,こっちの物音ですぐ
足音がやむわけでもなかった。妻にそのことを話す。
「それって猪?」「いや,あんな大きな足音では歩かん」
「鹿?」「一歩一歩踏みしめるようには歩かんやろう。そんな歩き方してたら,ライオンに喰われるぞ。(注:対馬にライオンはいない)」
「もしかして密航者・・・・」「(汗)・・・・・・」
そんな馬鹿なと思うことがあっても不思議ではない国境の島である。
砲台跡で昼食をとり,体を使って鬼ごっこをし,わが家の一年が始まった。
一年の初めの澄んだ空気を吸えるこの山登りはとても楽しみなもののひとつである。
ただ,あまりにリフレッシュして,その後,食欲がいつもより増してしまうのが,ちょっと困ったものではある。
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駐車場 |
城戸から車で5分ほどいくと,蔵ノ内の登山道入り口に。駐車は数台可能。
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車を停めて,歩き開始。
今年はあたたかい。
道は工事中のようで,荒れていた。
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この崖っぷちからの眺めはとても気持ちよい。
島の山だなあということをつくづく感じる。
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この城山には,金田城(かねたのき)跡がある。
日本書紀によると,667年に防衛のために築かれた朝鮮式古代山城である。
石塁の延長は3km近くあったとされる。
城山登山時には,その石塁の跡がところどころに見られ,遠い昔が思い起こされる。
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東屋を過ぎて,しばらく行くと,工事の跡が消え,
落ち葉を踏む気持ちよい道となった。
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眺めを楽しんで,砲台跡で昼食をとる。
展望場所のすぐ下の足音は何だったんだろう。
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砲台跡から,今年もちょっと一人で山頂へ。
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山頂からの眺め。島々の美しさには毎年魅入ってしまう。。
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下山後に山頂から眺めていた方向からとった城山の岩峰。
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さあ,今年はどんな山に登れるかな。
というか,子ども達がいつまで着いてきてくれるかな。
実は一番燃えているのは,何をかくそう妻である。
しかし,彼女はまもなく花粉症の季節に突入する。
というわけで,しばらくは一人で楽しませてもらろう。
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