普賢岳(ふげんだけ)
家族編
 親子(息子9歳,娘5歳)で登る  2004.06.04
 

  普賢岳山頂
場所 長崎県小浜町(雲仙) ←地形図はここをクリック
標高 1359m 歩く標高差 約400m 歩行距離 約4km
所要時間
(往復)
大人(2時間) 仁田峠駐車場〜(薊谷経由)30分〜紅葉茶屋〜30分〜普賢岳山頂〜
〜(薊谷経由)50分〜仁田峠駐車場
娘 (3時間) 仁田峠駐車場〜(薊谷経由)60分〜紅葉茶屋〜35分〜普賢岳山頂〜
〜(薊谷経由70分〜仁田峠駐車場
データ  だんだん暑くなってきた。歩くとなるとかなり暑くなる。涼しい所に行きたい。
 久しぶりに遠出しようかとも思いつつ,早めに床に着く。
 しかし,夜中の1時半に目がさめてしまった。こうなったからには,見るしかない!
  
〜サッカー ワールドカップ2次予選 日本対バーレーン戦〜
 最後まで見てしまった・・・・・


 
とういうわけで,早朝の出発を断念し,県内の山に家族で行くことにする。
 
長崎県で一番涼しいと言えば雲仙。家族では,昨年九千部岳に登ったが,普賢岳は家族で初めてである。娘もいるので,初めて仁田峠有料道路を通り,仁田峠の駐車場に向かう。初めて通る道の景色は新鮮で,今日はガスがあるが,とてもいい眺めであることを想像させた。結構長い距離があった。

 
仁田峠に着くと,駐車場に車が結構停まっている。妙見岳方面には団体で登っている人たちが見える。
 妙見岳の西側は晴れているが,東側はガスがかかっていて,普賢岳は見えない。でも,だんだんと晴れてくるかなあと思い,出発。

 
薊谷の緩やかな登山道を進む。道の両側にはいろんな花が咲く。今日は家族からいろいろ質問が出る。

 
「お父さん,この花はなんていうの?」
 「これはよく見るんだけどねえ。(心の中:花は全然わからんってば)」


 
「お父さん,あの鳥の声はなんていうの?」
 
「ほんとう,きれいな声だねえ。よくきくけどなあ。(うぐいすはわかるけどなあ)」

 
「お父さん,これは何のふん?」
 
「ふんは,とてもわからん!(真剣に見つめてみるが,わからん)」

 折角,山を闊歩しているのだから,さすがに植物は少しずつ覚えたいなあと思ってきた。
 
 薊谷から紅葉茶屋までは急な階段状の道が続く。今日はちょっと暑い。この階段状の単調な道は息子が一番苦手とするところだ。紅葉茶屋でひと休みして,普賢岳へ。

 
ここから本格的な山道になる。息子が大好きなタイプの道だ。息を吹き返したように登っていった。
 この道からは,振り返る妙見岳が美しい。国見岳もミヤマキリシマが山肌にちらほら見える。

 
普賢岳の岩場が上に見えると,もうすぐ山頂だ。

 
山頂でたくさんの方が休憩しておられた。ガスで平成新山は見え隠れしている。
 山頂に流れてくる雲を見て,食べれるかなあと娘が言う。

 今から14年前に昨日,火砕流で多くの方が亡くなられたこと,目の前の溶岩ドームはまだ温度が高い状態であることなどを子ども達に話す。子どもなりに自然の驚異や自然災害の怖さを感じていたようだった。しばし,心から亡くなられた方々の冥福を祈る。

 
小1時間ほど休憩し,普賢岳を後にする。
 
 娘と一緒に下りながら話をすると,娘は草木が生えない平成新山の姿がとても怖かったようだ。あの山は怖くてもう見なくてもいいという。楽しく美しい山もいいけれど,自然の畏怖を肌で感じる山も子ども達にはいい経験になったのかもしれない。
 
 
駐車場 仁田峠駐車場にたくさん駐車できる。ただし有料道路を通る必要があり,770円也。
有料道路を通らない場合は,池の原園地に駐車して,30分ほど歩くと仁田峠に着く。
 
 
妙見岳は半分雲の中。
薊谷のゆるやかな道を進む。
 
 
 

鳥の声を道の両側に聞きながら進む。
うぐいすの鳴き声を聞いた娘曰く,
「お父さん,ヨー ユウビンキョク って鳴いてるねえ!」
確かにそうも聞こえる。(笑)

下ったり,登ったりしながら,広い休憩所へ。
ここではいつも野鳥の観察をする方がいる。
 
 
  
緑濃い道を過ぎて,階段状の道も急になってくる。
 
 
 
 
紅葉茶屋で休憩して,普賢岳への細い山道に入る。
息子はとっとと登っていった。娘は段差に一苦労。 
  
 
 
あまりに近い小鳥達の声に立ち止まる。 
 ロープがあるところを過ぎるともうすぐ山頂だ。
 
 
普賢岳山頂。
平成新山は雲の中で時折うっすらと姿を現す。

 
 
 山頂でゆっくりと昼食をとる。
雲が山頂に流れてくる。
 
今日は岩がごつごつで走っては遊べないが,さすが子どもだ。
岩を山模型にして,二人でなんだかんだと遊んでいた。
 
 
ところどころのツツジが
緑の山にアクセントを添えて楽しませてくれた。

自然の畏怖を感じた今日の普賢岳。
子ども達の心には
今までと違う何かが残ったようだ。
  
 
 
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