30年新年理事会

新年理事会 ・ 講演会  H30 



  全日本カレー工業 協同組合
  カレー業全国公正取引協議会
                                             河野 善福  記
 
  平成30年1月22日 15時より
     全日本カレー工業協同組合   理事会 
       KKRホテル東京 11階 朱鷺の間  

        【 江崎理事長挨拶 】
 2018年、第一回の理事会で有りますので、まず、皆さん明けましておめでとうございます。
「カレーの日」制定後最初の理事会となりました。好天に恵まれて、と言いたいところですが、大変な雪の予 報です。
こういう天気ですので、出来るだけスピーデーに審議を終えたいと思います。
国会も今日から始まりますが、アメリカのTPP離脱や北朝鮮のミサイル問題など、透明感の遠い年です。
今年は株の方も好調です。犬の年は犬笑うと言います。我々は業界笑う。各社笑う年にしたいと思います。
「カレーの日」は学校給食会が、この日に全国統一してメニューをカレーにしようと呼びかけた日だそうで す。
カレーを国民食として、カレーの認知度を上げ、需要が伸びるように努力しましょう。
食の安全・安心に官民がいっそう努めたいと思います。役所の皆さまのご支援を願います。
今日は早めに切り上げられるよう、ご協力を願います。
                       

        【 理事会 議案 】
第1号議案 平成29年度予算収支見込みについて
   ・平成29年12月末現在の収支と、年度末の収支見込みを説明。
    差異が大きく見える広告宣伝費もこれから支出されるので、 
    全体的にほぼ予算通り推移している。
第2号議案 ァ、平成30年度の会議日程(案)について
   ・理 事 会  平成30年4月23日(月) 15時00分
   ・通常総会  平成30年5月25日(金) 15時00分
   ・懇親ゴルフ 平成30年5月26日(土) 
   ・新年理事会 平成31年1月22日(火) 15時00分
第2号議案 イ、農林水産省「消費者の部屋」特別展示について
   ・カレーのヒミツ展
    29年度の来場者数は5.616名、30年度は7月末に予定。29年度は展示開催中に
    霞が関子ども見学デーがあったが、30年の開催期間中には行われない。
   ・霞が関子ども見学デーには参加しない。
第3号議案 「カレーの日」普及の取り組みについての報告
   ・一昨年登録された「カレーの日」は今年2年目を迎えた。昨年に続きプレゼントキャンペーンを核 とした周知活動を展開する。
第4号議案 運営委員会・技術委員会の報告事項                             
   ・加工原材料原産地表示の制度施行後に、組合主催の説明会を開催した。
   ・技術委員会は、HACCP手引書基準B作成のためアンケート・工場調査の協力依頼。
   ・調理法のQ&Aを作成する
第5号議案 その他
   ・4月の理事会前に、会計監査のお願い。
   ・各委員会に委員長を置く(理事長会社の委員が就任する)
    以上、出席者全員の賛意により、議案のすべてが承認された。

 

  平成30年1月22日   カレー業全国公正取引協議会   常任委員会 
              KKRホテル東京 11階 朱鷺の間  

        【 高橋委員長挨拶 】  
 皆さま改めましておめでとうございます。一言ご挨拶を申しあげます。
皆さま大変ご多用の中を関係官庁の皆さまをはじめ、会員各社の皆様が遠方のところを、
常任委員会に参加いただいたこと、誠にありがたく厚くお礼申しあげます。
 さて、昨年から今年にかけて、数々の不祥事が報道されています。先日は「はれの日」が、
昨年は「てるみくらぶ」が不祥事をおこし、国民の多くが憤られています。
翻って、食品業界においても、食品表示の問題など多発した一年でありました。課徴金を課さ
れたところもあり、今後の課徴金強化が検討されています。
カレー組合には幸い表示違反もなく、無事に新年を迎えることができたこと、感謝いたします。
今後も、国民の食生活の安定のため、国を挙げての適切な対応が必要であります。公正取
引委員会、農林水産省、消費者庁の皆さまのさらなるご支援をお願いします。
ご出席の企業のご発展と、ご参会の皆さまのご多幸を祈念して、私の挨拶といたします。


        【 常任委員会 議案 】   
第1号議案 平成29年度予算収支見込みについて、                                 
   ・ 平成29年12月末現在の収支と、年度末の収支見込みを説明。
第2号議案 平成30年度の会議日程(案)について
   ・常 任 委員会  平成30年4月23日(月)
   ・通 常 総 会  平成30年5月25日(金)          
   ・懇親ゴルフ会  平成30年5月26日(土)
   ・新年常任委員会 平成31年1月22日(火)
第3号議案 報告事項
   ・ 景品表示法、食品表示法等の不正事案はなし。
   ・その他表示上の、消費者からのクレームもなし。
第4号議案 その他
   ・4月の理事会前に、会計監査のお願い。
    以上、出席者全員の賛意により、議案のすべてが承認された。
 
 

  平成30年1月22日   講演会 「JFOODOの取り組みについて」 
                   KKRホテル東京 11階 白鳥の間  
     講師 日本貿易振興機構「日本食品海外プロモーションセンター」   
        (JFOODO)事務局長  大泉 裕樹 様
      1987年早稲田大学卒業後、味の素鰍ノ入社、23年間マーケティング業務に従事。
      昨年6月JFOODOの初代事務局長に就任した。
 JFOODOは、2016年11月の「農林水産業・地域の活力創造プラン」に基づいて2017年4月に設置され た。
会長は、伊藤忠商事の会長が兼務している。
 日本食がブームだと言われているが、各国の農産物輸出は、米国の1.477億ドル、オランダ909億ドル、ド イツ840億ドル、などに比べ日本は31億ドルで世界の60位にすぎない。県別・事業者別に狭い市場を奪い 合うのでなく、「オールジャパン」で世界を目指さねばならない。市場の消費者目線で日本産品の優れてい る産品と製品選択の訴求が必要である。
 ノルウエーは徹底的なマーケティングにより、寿司や刺身で世界を席巻し、サーモンの輸出だけで1兆円 に達する。ブランド固有の意味とカテゴリーを定めて、消費者の記憶に蓄積されるようにして、記号として機能 させることが必要である。
 JFOODOでは、輸出額や伸び率を念頭に有望な品目候補を選定して、戦略の検証・準備・実行を行う。 第一次取り組みのテーマは、和牛、水産物、緑茶、米粉、日本酒、ワイン、クラフトビールで、米粉はグルテ ンフリー度と生地適正に優れた日本産米粉を米国人向けのパンや菓子製品に向けるなど、国内需要米 の100倍ある小麦粉市場に進出を図る。
 日本酒も、欧州最大の日本酒市場であるイギリスを最初のターゲットとして、情報発信をしていく。日本酒 は、味の尺度が複雑なために消費者が好みの味を選べていない。かつ、特定の料理から連想されにくい。ま た、熱燗でしか飲めないとか、アルコール度数が高いと思っている。デジタル・雑誌・屋外広告等を実施する。 また日本ワインも、お皿ごとに替える必要のないこれからのワインとして、フランスのソムリエに広めていく。
 和牛も、台湾を中心としたアジア市場では、オーストラリア・米国産が殆んどで、日本産品市場は1%しか ない、輸出の部位を拡大して、名声にシェアを近づける。日本茶は競合茶よりもテアニンが豊富なことを強 調して販路を広げる。
 余ったものを海外に持っていくのではなく、外国表示で海外向けに商品造りをお願いしたい。



               講演会 「食品製造業の支援施策について」      
     講師 農林水産省 食料産業局 
              食品製造課長  横島 直彦 様  
 農業が将来にわたって持続的に発展していくために、農業者による農業の競争力の強化と、
農業の健全な発展に寄与することを目的とし、また、食品産業への支援策も含めて、昨年5月
に成立した「農業競争力強化支援法」についてお話いたします。
 支援の対象になるのは、飲食料品の卸売り事業、小売り事業、製造事業です。事業の再編
を支援する「産業競争力強化法」にはない優遇処置を実施します。
事業再編をして、老朽施設を更新したり、製造ラインを改善したり、海外展開や在庫管理を行うときなどに、 資金調達や税制の特例を受けることなどが出来ます。たとえば、工場の新設時に5年間普通償却額の4 0%を割り増し償却するとか、設備廃棄時に生じた欠損金を繰り戻しにより法人税の還付が受けられます。



               講演会 「打消し表示に関する実態調査」
     講師 消費者庁 消費対策課
             上席 景品・表示調査官 笠原 慎吾 様
 一般消費者に対して、強調表示および打消し表示は、それが事実に反するものでない限り何ら
問題になるものではない。ただし、例外などがあるときは、わかりやすく行わなければ、消費者に誤認
され不当表示として景品表示法上問題となる恐れがある。その打消し表示は消費者にとってどうい
う意味を成すか。どう映るのか。気付いてもらえるのか。気付いたとして意味が解るのか。
 打消し表示の実態は、表示する文字が小さく、表示の割合が少ない。一般消費者は見ない(読
まない)人が、各媒体により5〜7割に達する。
 打消し表示は、文字の大きさ、強調表示との文字のバランス、配置個所、動画の場合の表示時間、など 総合的に判断される。また、
外来語や業界独自の用語、技術に関する専門用語など一般消費者が理解できないものも景品表示法 上問題になることもある。
 事業者は、一般消費者が普段広告に接する際に打消し表示を意識してみていないと言う実体を理解し て、広告内容を正しく認識
できるように、工夫して表示を行うことが求められる。




  平成30年1月22日   全日本カレー工業協同組合
              カレー業全国公正取引協議会 合同新年会 
                KKRホテル東京 11階 朱鷺の間  
 
 
       【 江崎理事長挨拶 】
 皆様、新年早々お忙しい中をお集まりくださいまして、ありがとうございます。大阪ではあまり雪は見られな いのですが、今日は東京でこんな大雪になりました。
昨年からのわが国は、内外ともに騒がしい状況が続いています。「東京オリンピック」と「ピョンチャンオリンピッ ク」が政治に利用されていることは、望ましくないことだと思います。国の状況が良くなれば良いと望んでいま す。
15・6年前、大阪卓球大会があった時に会長をやっていました。大阪で開催された世界大会であったが、 テレビは放送をしてくれませんでした。福原愛が中学生の頃です。
昨日の試合(全日本卓球選手権大会・14歳の張本智和君が市場最年少優勝、16歳の平野美宇・伊藤 美誠さんがシングル・ダブルス優勝など)を見ていると隔世の感があります。当時は中国に勝つのは無理だ と言われ、中国は卓球王国でした。我々の業界で言えば、もっともっと大きな取組をもってすれば、無理だと 思われていることでもやれるのでは無いかと思っています。
カレー業界に参入する者として、社内にも号令をかけてみたいと思います。
改めて、皆さまのご協力をお願いします。
本日ご講演いただいたJFOODの大泉さん、農林水産省の横島さん、消費者庁の笠原さん、短時間でした が、ご協力くださいまして、ありがとうございました。
   

   

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