「2発だけだがこれを使え。」
大男は皮ジャンの内側をまさぐると、
手の平大の金属の塊を2つ、渡してきた。
なんだこれは?
・・・みると、それはまるで
薬莢付きの拳銃弾のお化け
と形容するのがぴったりの代物であった。
「それはスラッグ弾という、散弾銃で使う弾だ。」
大男が講釈する。
「その弾を込めて散弾銃を撃つと、
散弾の代わりに巨大な拳銃弾のような一発玉が飛び出る。
そもそもそれはドア越しに
犯人を撃ち殺すために使うものだ。
貫通するからな。」
パパーーーーーーッッ!!

いきなりの大音声。
ダンプからのクラクションだった。
見るともうダンプはすぐそばまで迫っているではないか!
奴はあなた達を射程範囲に捕らえたつもりになり
「勝どきの声」を上げたのだろうが、
大男がバイクの出力を上げるとあっという間に
あなた達はダンプの腕の中から逃れた。
だが、先ほどのクラクションとその直後の加速に
とっさに対応できなかったあなたは
2発の散弾を取り落としてしまった!
「どうした?落したのか?
スラッグ弾を落したのではないのなら問題ない。」
大男は慌てる風もなく後ろの席のあなたに言った。
「このバイクの馬力では引き離すのは困難だ。
一方では奴はダンプなら確実に君を殺せるとおごっている。
・・・今のそう言った状況では戦うしか生き残れないし、
生き残れる確率のもっとも高い手段が戦うことだ。
スラッグ弾をぶち込んで驚かせてやれ。」
あなたはためらいつつもうなづき、
大男からもらったスラッグ弾を
装填した。
現在弾の残り:5発