今年読んだ本(2011)


最近、映画とか行きつらいので楽しみの大きな部分になってます。 でも最近はゲームのため停滞中...

砂の本/ホルヘ・ルイス・ボルヘス/著 篠田一士/訳/集 英社文庫 NEW
台湾人には、ご用心! 愛しているから全部、書く/酒 井亨/著/三五館 NEW
わんわん台湾 ぶらぶら♪ラブラブ・めおと旅 /Kuma*Kuma/著/スリーエーネットワーク NEW
ダンゴムシに心はあるのか 新しい心の科学/森山徹/著 /PHP研究所 NEW
マンガでわかる神経伝達物質の働き ヒトの行動、感情、記 憶、病気など、その カギは脳内の物質にあった!!/野口哲典/著/サイエンス・アイ新書  NEW
差別と日本人/野中広務/〔著〕 辛淑玉/〔著〕/ 角川oneテーマ21 A−100 NEW
冠婚葬祭でモメる100の理由/島田 裕巳/文春新書 NEW
族長の秋/ガブリエル・ガルシア=マルケス/著 鼓直 /訳/集 英社文庫
潜入ルポ中国の女 エイズ売春婦から大富豪まで/福島 香織/著 /文藝春秋
台湾のたびしおり/ayaco/著/ワニブックス
いまやろうと思ってたのに… かならず直る−そのグズな習慣 / リタ・エメット/〔著〕 中井京子/訳/知恵の森文庫
日本人の死に時 そんなに長生きしたいですか/久坂部 羊/幻冬舎
新選組血風録/司馬遼太郎/角川文庫
オタクの逝き方 オレのコレクション死んだらどうな る?/BUILTRUNS
女子校育ち/辛酸なめ子/著/ちくまプリマー新書
パチンコがアニメだらけになった理由(わけ)/安藤健 二/洋泉社
なぜ韓国は、パチンコを全廃できたのか/若宮健/祥伝 社新書
老いの才覚/曽野綾子/ベスト新書
葬式は、要らない/島田裕巳/著/幻冬舎新書
女ぎらい ニッポンのミソジニー/上野千鶴子/著/紀 伊國屋書店
創られた「日本の心」神話 「演歌」をめぐる戦後大衆音楽 史/輪島裕介/著/光文社新書
好好台湾 台湾にハマって抜け出せなくなるかもしれない ガイド ブック/青木由香/著/マーブルトロン
この人はなぜ自分の話ばかりするのか/J.ディミトリア ス 冨田 香里 訳/ ヴィレッジブックス

砂の本/ホルヘ・ルイス・ボルヘス/著 篠田一 士/訳/集 英社文庫


南米の作家の短編集。南米作家独特の幻想的な間隔が大変心地よい。

台湾人には、ご用心! 愛しているから全 部、書く/酒 井亨/著/三五館


台湾在住の日本人から見た台湾人論。結構いい加減な感じで書かれており、その あたり筆者(日本人)の台湾化を垣間見れるが(^^;;、 真面目でくよくよしやすい実に日本人体質の自分としてはこういう風に いい意味「いい加減」に生きてみたいなあと思う。失敗しても「じゃあ、屋台で もやる?」という考えとかいいよね....。

わんわん台湾 ぶらぶら♪ラブラブ・めおと旅 /Kuma*Kuma/著/スリーエーネットワーク


イラストレーターの台湾旅行記。イラストが多く、わかりやすそうな感じとは 逆に、なんか結構読みにくかったのは何故? 食べ物にはかなり執着している模様ですが、ふつーの人の旅はこんなもんなのか もね。まあ、台湾は確かにおいしいですが。

ダンゴムシに心はあるのか 新しい心の科学/森 山徹/著/PHP研究所


下の本と続けて読むことによって、理解は少しは深まります。 本書は人間の心についての研究者でそれをダンゴムシの実験を通して 研究している研究者の紹介です。心は人間だけのものではないというのが 著者の基本の主張ですが、これを読むとまあ納得できるのではないでしょうか? 複雑になり過ぎた人間で自分が良かったのかと思い、次の生まれ変わりはと 思ってしまうのは輪廻思想のアジアならではでしょうか?

マンガでわかる神経伝達物質の働き ヒトの行 動、感情、記憶、病気など、その カギは脳内の物質にあった!!/野口哲典/著/サイエンス・アイ新書 


かわいいイラストが和む本作は脳の神経の動きについての初歩の理解と共に 具体的に、人の行動(人を好きになるなど)や精神系の病気のしくみの理解に ついても描かれており、本書の序文にもあった通り、自分の脳について理解 しておくことはなかなかいいと思わせてくれる。

差別と日本人/野中広務/〔著〕 辛淑玉/ 〔著〕/ 角川oneテーマ21 A−100


部落出身の元閣僚と在日のライターという日本におけるマイノリティ著名人の 対談ということで、話題性は多いにあるが、内容は結構肩すかしをくらった 感じだ。辛はひたすら糾弾して、野中はひょうひょうと受け流しているといった 感じだ。ただ、関西の実態の一旦に触れられたのは、関東の人間としては 少しは状況把握になった。

冠婚葬祭でモメる100の理由/島田 裕巳/文 春新書


オウムの頃から存じていますが、最近はかなり丸くなったかな? 「葬式はいらない」を書いた方なので冠婚葬祭に対して「んなもん、やらんでよ ろし」と言うのかと思っていたら、年を召されたのか「やっておいた方がよい」 的な意見が多かったのは意外。しかし、後継ぎのいない人の墓問題などいろいろ な疑問に具体的に答えているので、そのあたりはいいかな。結局は「なんとかな る」とは思います。ともかく、この手のことって、我々日本人はさほど歴史のな いものに縛られ過ぎですよね。

族長の秋/ガブリエル・ガルシア=マルケス /著 鼓直/訳/集 英社文庫


ガルシア=マルケスらしい、幻想的な小説。超長生きの大統領が死んだところか ら話は始まり、過去にさかのぼり語っていくが、主語が次々と入れ替わり 章立てもほとんどなくだらだらと続いていくが不思議といい感じで読めて しまうのはさすが。夏にはふさわしい幻想小説。

潜入ルポ中国の女 エイズ売春婦から大富豪 まで/福島香織/著 /文藝春秋


今まで、知ってたことの復習のような内容でしたが、それなりに楽しく読めまし た。中国の都会見てると、日本とほとんど変わらないように見えますが やはり、地方はまだまだ中国してるところも残っている模様。 確かに、今回の高速鉄道の対応でもそれは感じましたね。 いずれにせよ、女性はたくましいと思いました。

台湾のたびしおり/ayaco/著/ワニ ブックス


台湾好きの女子の人気コラムの単行本化。Amazonの評価で「地図も あまりなくて、観光には不便」とあったが、この本は初心の観光者向けでは 決してなく、何度か台湾に行ったことのある人が楽しんで読むか、 もしくはまったく行ったことのない人が楽しむために「参考に」読む本で 決して観光ガイドではないと思います。 内容はまあ、いままでいくつか読んだこの手の本とそんなに変わりは ないかなあという感じ。 最後の方のMUSICのコーナーに出てくるミュージシャンは一人以外は知ってまし た。彼女は羅志祥が好きなのね。しか〜し、よく考えてみると、このコーナー 王力宏やアーメイは元より、周杰倫がいないぞ!!かなり偏ってる...と気がつく のに少し時間がかかりました。(^^;;

いまやろうと思ってたのに… かならず直る−その グズな習慣/ リタ・エメット/〔著〕 中井京子/訳/知恵の森文庫


職場にとてもグズな人がいていやなので、その人の心理状態を知ろうと、いじわ るですが手にした本書で、私にしては珍しい教訓本ですが、意外や自分のことに なんか応用できそう?なんて気持ちにさせられるのはやはりこの手の本の魔術に かかっているのでしょうか?(^^;;グズはちらかしやということは確かに...と納得。

日本人の死に時 そんなに長生きしたいです か/久坂部羊/幻冬舎


「老いの才覚」に続いての高齢化日本シリーズ。実際の高齢化社会について あまり語られていない部分を医者の立場から書いてくれていて心地よい。 PPK(ピンピンコロリ)のコロリ部分が欠落しているのはそうだと 思うし、介護ってやはり行ってみないとわからない点が多過ぎると思う。 やっていることは結構育児と似ているのだが、大きな違いは育児は成長と将来が あるのに介護はない...ということ。 長生きはいけないことではないが、以前から決意していたが、やはり死の覚悟の 必要性と、無駄な医療は行わないことは固く決意した。

新選組血風録/司馬遼太郎/角川文庫


NHKBSでドラマが始まったので見始めて、せっかくなので原作も...ということで。 新撰組については、小説、TV、ゲームなどで一通りの知識はあって、ファンでも あるが、有名なこの本を読むのは初めてである。司馬遼らしく、無名の隊士に スポットをあてつつ新撰組の有名なエピソードに絡めていくオムニバス形式だ。 改めて、ここに書かれている隊士像(子供のような沖田、無口だが情に厚い斉藤 など)がのちの作品、ゲーム等の新撰組のキャラに多大な影響を与えていること がわかった。

オタクの逝き方 オレのコレクション死んだらど うなる?/BUILTRUNS


装丁からオタク向けのあの手の本を予想していて期待しないで読み始めたが、 わかりやすく、取材も多く大変いい本。この本のチェックシートによると 私はまだしろーとのようだが。(^^;;しかし、私のジャンルは特殊過ぎて 受け取り手がいなさそう。(^^;;最近本の当たりが多くて嬉しい。

女子校育ち/辛酸なめ子/著/ちくまプリマー 新書


この人の名前は聴いたことはあったけど読むのは初めて。私自身、女子校生活 10年なので、タイトルに当然魅かれたのでした。 彼女は女子学院出身なんですね。首都圏近郊の名門女子校の実態と、女子校出身 者の特徴を見事につづっています。女子校の出身者だったら「あるある!!」とい うエピソードでづつられています。うちの学校も体育祭の伝統ダンスあったし、 憧れの先輩もいたし、夏場のスカートバタバタも当然だし、修養会や クリスマスの荘厳な儀式や日々の礼拝などなど大変懐かしいですね。 確かに多感な時期を異性の目を気にせずのびのびと過ごせたのは良かった面だと 思います。私もいい年なのに、今だ共学公立乗りにはついていけないところが ありますね。あと、男に媚びる系の人はいまだにとーっても苦手です。 ....と書くと凄く楽しかったようですが、実はかなーりハードでヘヴィな生活で 当時はともかくいち早く抜けたかったし、大学も女子大だったのですが中高と 比べるとかなーり楽だった記憶があります。自分的には良かったのはやはり ここで物凄い濃厚な人間関係があったので、その後何が起こってもあまり動せず にいられるところかもしれません。あと、コアな趣味とかもここでの生活で加速 された感はあります。(^^; 最後に、別学出身者がよく「ずーっと別学だったので出会いがありません」と 言ってますが、それが通じるのは高校までかと。私は「このままでは男友達ゼロ だなあ」と思って、大学で必死に友人を獲得して今もいい関係の友人が大勢います。

パチンコがアニメだらけになった理由(わ け)/安藤健二/洋泉社


この本と比べると大変いい本でした。調査はしっか りしています。タイトルの謎が、解けました。末期症状の患者同士が臓器を 交換してるって表現がぴったりです。

なぜ韓国は、パチンコを全廃できたのか/若 宮健/祥伝社新書


問題定義はいいんだが、調査不足とかなり韓国寄りの視線は疑問。

老いの才覚/曽野綾子/ベスト新書


3/11地震の時に読んでいたのですが、そのときの気分にぴったりの本。久々に 示唆に富んだ本を読んだと思った。多くの人に読んで、考えて欲しい。

葬式は、要らない/島田裕巳/著/幻冬舎新 書


話題の本だったが中身はふつーかなあ。直葬は知ってたけど増えてるんですね。 確かに戒名や葬式は不要だとは思いますが、残った人がどうしたいかによると 思うので、まかせていいかなと思う。あ、自分からは主張はしないという条件で。

女ぎらい ニッポンのミソジニー/上野千鶴 子/著/紀伊國屋書店


上野センセの新刊。 「日本における結婚率ぼほ100%は1960年代に確立されたが、こういう時代はここ だけであり、実はその前、例えば江戸時代なども一夫多妻で全員結婚していたわ けではないので、今また結婚率が落ちても不思議ではないので「婚活」はあまり 意味がない」というのには目からウロコでした。

創られた「日本の心」神話 「演歌」をめぐる戦 後大衆音楽史/輪島裕介/著/光文社新書


演歌というジャンルの発生過程。と「演歌は日本の心」という言葉に感ずる 違和感についての考察はなるほどという感じ。 あと知りたいのはトロットと演歌と台湾歌謡との関係です。

好好台湾 台湾にハマって抜け出せなくなるか もしれないガイド ブック/青木由香/著/マーブルトロン


前の本もそうだったんだけどなんか いまいち身内感が漂ってる感じがしていまいちです。

この人はなぜ自分の話ばかりするのか/J. ディミトリア ス 冨田 香里 訳/ ヴィレッジブックス


アメリカは陪審員を選ぶ職業があるようで筆者はその一人。よって初対面の人 のいろいろな様子からその人を見抜くのが上手いわけだ。 日本でもこのようなことを行っているのだろうか? やったらやったで批判されそうだが。 内容は結構当たり前のことからいろいろ書かれているが要は「相手をしっかりと 見て聞くこと」がとても大事ということだ。