今年読んだ本(2006)
最近、映画とか行きつらいので楽しみの大きな部分になってます。
下流同盟 格差社会とファスト風土/三浦展 編著/朝日
新聞社NEW
若者殺しの時代/堀井憲一郎/講談社現代新書NEW
結婚したくてもできない男結婚できてもしない女/
白河桃子/サンマーク出版NEW
腐女子化する世界 東池袋のオタク女子たち/杉浦由美
子/中公新書ラクレNEW
NHKにようこそ/滝本竜彦/角川文庫
EQこころの距離の近づけ方 人に強いビジネスパーソンにな
る/高山直/東洋経済新報社<
幸福論/小倉千加子・中村うさぎ/岩波書店
「愛国」問答 これは「ぷちナショナリズム」なのか/
香山リカ/著 福田和也/中公新書ラクレ
曹操 魏の曹一族/陳舜臣/中公文庫
パラサイト・シングルの時代/山田昌弘/ちくま新書
燃えよ剣/司馬遼太郎/新潮文庫
萌え萌えジャパン 二兆円市場の萌える構造/堀田純司
/講談社
東京大学[80年代地下文化論]講義/宮沢章夫/白夜書房
天の華・地の風 私説三国志/江森備/光風社出版
ドコモとau/塚本潔/光文社新書
銃・病原菌・鉄 一万三〇〇〇年にわたる人類史の謎 上
ジャレド・ダイアモンド/著 倉骨彰/訳/草思社
冠婚葬祭のひみつ/斎藤美奈子/岩波新書 新赤版
オニババ化する女たち 女性の身体性を取り戻す/光文社
新書/三砂ちづる/著
コンピュータが連れてきた子どもたち ネットの世界で
いま何が起こっているのか/戸塚滝登/小学館
たのしい中央線/太田出版
ヴァレリー・セレクション/
ポール・ヴァレリー/著 東宏治/編訳 松田浩則/編訳 /平凡社
オタク女子研究 腐女子思想大系
杉浦由美子/著/原書房
「ジャパニメーション」はなぜ敗れるか/
大塚英志/〔著〕 大沢信亮/〔著〕/角川oneテーマ21 A−42
萌える男/本田 透/ちくま新書
シッダールタ/ヘルマン・ヘッセ著/岡田朝雄訳/草思社
レ・コスミコミケ/イタロ・カルヴィーノ/ハヤカワepi文
庫
県庁の星/桂望実/小学館
増量・誰も知らない名言集/リリー・フランキー/幻冬舎文
庫
体の贈り物/レベッカ・ブラウン/柴田元幸訳/新潮文庫
-
- 三浦展 編著/朝日新聞社
「下流社会 新たな階層集団の出現」で注目を集めた著者がアメリカに
その崩壊原因を調査に行った。日本でも最近さかんに郊外に大型スーパーが
出来て、駅前通りがシャッター街になっているがアメリカはその先進国(?)
である。ウォルマートなどに代表される大型スーパーは我々の予想を超えて
遥かに大きいらしく、そのせいで街がすたれ、街に文化がなくなり格差が
助長されるというのはやや強引だがうなづけるものはある。
当たり前だが人は一人では生きていけず周りの環境にかなり左右される。
日本でも起こりつつある、大型スーパーによる崩壊をこの本の後半にあった
フランスの例のようにうまく防いでいけるかは現在の日本を見ていると
かなり危なく感じてしまう。
-
- 堀井憲一郎/講談社現代新書
80年代に青春を送った著者が、消費者としての若者の変化について
検証し、その結果どうも80年代あたりから若者はいいカモにされてきた
という事実があるようだ。例として一杯のかけそばやディズニーランド、
サブカルなどからその現況をさぐり出している。
その結果がニートやフリーターであり、
著者はその解決策として「ともかく逃げろ」としている。
この本にありがちの解決策はちょっと弱いが80年代からの分析はなかなか面白い。
-
- 白河桃子/サンマーク出版
下記と違ってこちらは酒井順子擁護派である。結婚していない女は彼女の例だと
みなバリバリのキャリアウーマンらしい。そんなことはないと思うのだが...。
まあ、確かに自分と親を見ても男女、結婚、学校など考え方にかなりギャップが
あるのは事実。特に女の子は大きく変わってきたと思う。今、東大にもかなりの
数の女子がいるのだが、彼女らの今後が気になります...。
-
- 杉浦由美子/中公新書ラクレ
腐女子ライターのオタク女子研究 腐女子思想大系
に続く第二弾は新書での登場。どうも彼女は「負け犬の
遠吠え」の著者の酒井順子が嫌いらしい。
その他、中村うさぎ、小倉千加子、上野千鶴子とフェミニズム関係者についての
言及が並び、当方も読んだ書物がいくつか出ているので、親しみはもてるが
後半の格差論と腐女子との結びつきがいまいち弱い。(萌える男の方がわかりや
すかった。)
-
- 滝本竜彦/角川文庫
漫画、アニメにもなったひきこもり小説。なんとなく「池袋ウエストゲートパーク」チックだ。
予想どおり、最後はまあ、Happy?だが、今しててそこそこいい味だと思う。
-
- 高山直/東洋経済新報社
会社で配られたビジネス書。EQとはIQに対する心の偏差値であり、人と人のこころの
距離を近づけるのがビジネスでも生活でもいいそうだ。この手の本に対しては
反発心満々で読む私なのだが、今現在、心がやや弱っているためか結構素直の読めて
しまって怖い....。
-
- 小倉千加子・中村うさぎ/岩波書店
噂の買い物女王 → ホスト狂い → 整形と嗜好を売りにしている
中村うさぎと日本一味のあるフェミニスト小倉千加子の対談。
うさぎは私よりやや上だが、彼女が何故あのように狂うのかよく分かる。
それに対する小倉先生の菩薩のような回答から、彼女も私も少し楽になったような
気がする。
-
- 香山リカ/著 福田和也/中公新書ラクレ
私は「左こそ、進んでいて正しいのだ」という時代に育ったのですが
日本人て結構右が好きなのでわ。本作にもチラッとあったけど暴走族や
ヤンキーはもちろん、あゆや、YOSAKOIにも右を感じます。
-
- 陳舜臣/中公文庫
三国志の曹操版です。従兄弟の紅朱がいいですね。
-
- 山田昌弘/ちくま新書
パラサイト・シングルが少子化の原因とはよく言われるが不況の原因とは
気づかなかった。でも確かに停滞している。
原因として生活レベルが高い、日本人特有の横並び意識。など「あるある」
と思わせてくれる。あと、住居費の高さも入れて欲しい。
ただ、恋愛はしているというけど、そうでもないのでは?
恋愛しなくなっているような。そのような人が萌えに走る?
-
- 司馬遼太郎/新潮文庫
萌えの次は燃えである。NHKの大河「新選組!」大好き人間として気になっていた
本作だが、心配にはおよばず、結構近い描写でややびっくり。
さわやかに読めました。実は司馬遼読むの初めてなんですが、こんな感じなんだ〜と
感心しました。軽いし、時々入る逸話が不思議な感じです。
-
- 掘田純司/講談社
萌えをキーワードにした様々な現象を並べてある。メイド喫茶、ギャルゲー、
ゆうこりん、などなど。内容は浅いので、それなりかな。
-
- 宮沢章夫/白夜書房
80年代初頭、原宿の外れにピテカントロプス・エレクトスという変わった名前の
日本で最初のクラブがあった。そのクラブは圧倒的な存在感があり、当時の
カルチャーに与えた影響は大きい....のかどうかはわからないが、確かに
このクラブは印象的だった。...といってもほとんどが媒体(ネットがなかった
当時はananや宝島などの雑誌)からの情報で、言ったのは二回きり。しかも
外タレ(Mordern Romanceという英のダンスバンド)のコンサートと
映画(Atmic Cafeというアメリカの原爆映画)だけなんで弱弱なんですが。
この筆者はピデカンに関係していた演劇の人であり、
「80年代はスカだった」と言われる80年代について当時のピテカンを中心に
した考察と現在への影響を探った東大での講義録である。
この人の範疇と自分は当時の人間では重なっているところが多いとは思うが、
しかし、私はもっとサブサブカルチャー寄りだったように思う。
と、びみょ〜に違うが、近いことは近い。この講義でも書かれているが、
当時、「おたく」という言葉が中森明夫によって命名され、おたく文化も
始まったのが80年代だが、自分的にはこの筆者と近い感覚がある。
そう、「かっこよかった」とみんなが思えるものがあったのだ。
今はそれに比べると価値の多様化というか、「これ」という「かっこいい」
ものがなく、混沌とした時代だと思う。
当時は本当にイギリスなどのNew Waveが聴けるのがかっこよく、嬉しく、
かつ誇らしくあったのだ。
今は特に音楽ではそのようなものは皆無ではないだろうか。
...などと、当時はピテカンは敷居が高くてほとんど近づけず、今はアジアと
アニメとなってしまった私が言っても説得力はないのだが....
-
- 江森備/光風社出版
ゲームで知って、NHK人形劇でハマって、やっと小説だい!と思ったらいきなり
これですよ....。最初のシーンで孔明と周愈が.....なんですけど。(^^;;
わたしらしいといえばそうですが。
出所が小説juneと知って納得。でもこの小説のビジュアルイメージがNHK人形劇
と知りますます人形劇って怪しいと思うことに....。
綺麗なイメージで幻想にひたりたい気分のときに。
-
ちょっと古いがドコモとauについての本。(当たり前か....(^^;;)
私はドコモからauにしたが、きっかけは家族に薦められてといういー加減な
理由だが両者の違いが今更ながら時系列でわかって面白かった。
今現在は音楽で先行されたドコモがKA-TUNを使って音楽をフューチャーして
追撃しているが、auもがんばっている。
個人的にはauデザインプロジェクトの愛用者であったのだが
(infobar → neon)最近担当者がお辞めになってちょっと不安。
毎日持つものだからこそトンガリ端末を作り続けて欲しい。
-
面白いが詰めが甘いというか、アメリカでベスト・セラーになっただけのことは
あるというか....でも面白いかも。
今現在、世界で文化的に差があるのは、そこに住んでいる人の差ではなく
地形によるところが大きいというのが大意である。
ユーラシアは横長なので、気候の差がなく食物や文化が伝わりやすかったが
アフリカ大陸やアメリカ大陸は縦長なので、気候さの差があり伝わりにくかった
らしい。まあ、そうなんでしょーね...。
しかし、漢字よりハングルがいいという意見には反対。やはり26文字しか
覚えなくていい言語の人の考え方だと思う。
-
結婚とお葬式について、ここ100年での歴史を振り返り、我々が「それは長年の
しきたりなので...」と思っていたことが全然最近のことかつビジネスだと
知らせてくれたのはGJだと思う。
そのような検証の上で著者はこのやたら金と時間と神経を使う儀式についての
現状の様々な方法を示してくれている。今後の展開についての記述がちと
弱い気もするが、まあ、なんとかなりそうで少し安心できるかも。
とはいえ、こういったことに精神的よりどころがある人も(が?)多いのも
現実でなかなかなくならないんだろうな...。個人的には墓なんて
要らないのだが。
-
この本については知ってはいたが、「負け犬」の後追い本という印象であった。
しかし、辰巳渚のコラムでこの本のことを触れていていたので借りてみて
その印象は変わった。調べ方や論理の組み立てなどいろいろ問題もあるが、
女性の体についての記述は再発見という感じ。特に生理については我々は
知らなすぎると思った。「負け犬」についての記述も私と同意権だが
(あの本での「負け犬」は仕事は出来て、恋人もいて、結婚していないだけ
なので、ある意味勝ち組なのでは?)、ともかく、どんな男でもいいから
結婚しなさいというのはちょっとという気がする。
しかし、自分の身体性について再考するにはいい本。
-
前半の教育論はめちゃくちゃ感情的で凄い。後半はコンピュータ教育の
様々な(いい)事例について。今後、コンピュータは不可欠になるので
触れないでいるのは(日本で暮らす上では)困難だと思うが上手く付き合って
いきたいものです。日本人であれば可能かと思いますが。
-
中央線のムック。期待していたよりは滑った印象だが、中央線なので
こんなものか。
-
- ポール・ヴァレリー/著 東宏治/編訳 松田浩則/編訳 /平凡社
フランスの詩人であり、批評家(という表現は、NGだろうが)のヴァレリーの
著作集。パスカル、バタイユ、貝殻、肉体と様々なエッセィがエッセィという
軽い印象ではなく深く語られている。...とこれしか書けなくてすみません。
-
- 杉浦由美子/著/原書房
「腐女子」とは簡単に言うと女のオタクであるが、男オタクとは
その生態がかなり違っているようだ。(「萌える男」参照)
私と結構近い場所にいながらびみょ〜に違うので真実の(?)実態が
不明だった彼女らについての本ということで飛びついた。
しかし、Amazonの書評にもあったが、やはり中途半端感は否めない。
私の疑問もあまり解決したとはいえなかった。その理由としては
以下がある。
- 作者初の単行本ということもあり、素人の私が見ても
いまいち文章にまとまりがない..というか話が飛んだりしている。
- この手の本では、なんらかの主張か結論が必要かと思うがそれが
いまいち見当たらない。
- かといって、彼女らの生態をいろいろあばいているのかと言えば
そうでもない。
- 作者の立ち位置がいまいち不明。最初、自身「腐女子」なのかなと
思ったがどうもそうでもないような感じの部分もある。中途半端?
さてさて、池袋がマイタウンの私すらこんな感じなのだから、それ以外の
第三者にはどううつるのか?
しかし、「腐女子」は私には時代にあったいい生き方に思える。自身の
回りにはあまりいないので寂しい限りではあるが。
-
- 大塚英志/〔著〕 大沢信亮/〔著〕/角川oneテーマ21 A−42
どーもこの人は暗くて合わない。私も決して明るくはないが、(^^;暗さの方向が
違うのだ。
日本のアニメる漫画がアメリカ文化の模倣であるという主張でいろいろと
歴史的事実をあげているが、一つ一つは一応理解できるが、何故か納得
できない。
それは私がアニメおたくだからなのか。もしくはディズニー嫌いだからなのか。
バルドの表徴の帝国はどーなると思ってしまうからなのか。
政府が入ってくるなという主張はわかるのだが、やたら引用している手塚治虫は
ディズニー戦争の影響大なのはわかりきっている...と思うんですが、
もしかして、今やそれも知らない人々が多いんでしょうか....?
そういう人への啓蒙書というのであれば本書の意義もわかる。
しかし、この業界の特徴として他の論客をけなすというのがあり、この方は
呉智英や、夏目房之助をけなしているが、他の著作で加山リカと組んでいた
ので信頼がなくなった。(^^;;
内容と前の本から続くが、萌えと恋愛できない、しないはやはり関係はあって、
石田衣良が「先進国の未婚率は似たようなもので増えているが日本の大きな
特徴としてパートナーがいない人が多い。」と言ったらしいがそうかもしれな
い。
やはり人はなかなかシッダールタできないので、アイデンティティの確立
(自分は何故生きているのか)として、世間から認められやすい結婚を選んでいる
or 欲しているだけなのか。小町などを見ていても、まだまだ結婚願望は
多いような感じだ。
日本人は本来アメリカ人のような恋愛はしにくいのにバブルでそのような
無理をしたために今に付けが回ってきているような気もする。
-
- 本田 透/ちくま新書
自身も「萌える男」である筆者が「萌える男」の誕生の背景と、その生き方を
自我の確立、生き方、他者と自己などのキーワードと共に語っている。
意外なことに直前に読んだ↓シッダールタと結構近いことを言ったりしているの
だ。この手の本は斜に構えて読む私も内容のせいか、かなり素直に読めて
しまった。女オタクの乙女もこれと近いものがあるとは思うが、男女差はあると
思うし、以前中島梓がやおいについては言及していたが、時代も変わったので
ここはあと一発「妄想する乙女」本も是非。
-
- ヘルマン・ヘッセ著/岡田朝雄訳/草思社
いい年してヘッセですが、実はほとんど読んだことなくて、印象は
- ストイックな内容
- QueenのBrain Mayが好き
という偏ったもの。(^^;;今回は新聞の広告で惹かれて購入。予想通りの
ストイックで、アイデンティティ、自我、人は何故生きるのかというくさい
内容てんこ盛りで実にいい。(褒めています。(^^;;)
書き方も変に比喩的でなく実にストレート。本来であれば青春時代に読むべき
ものではあると思うが、大人になってから読むのもまた一興。
但し、この本でなくてもいいので、青春時代にこの手のことを無事通過した人に
限る。そうでない場合は、ショックを受けるか何が書いてあるかわからず無意味
なので。
-
- イタロ・カルヴィーノ/ハヤカワepi文庫
イタリアの幻想系作家(というと誤解を生じそうだが)の短編集。ハヤカワから出
ているせいでもないだろうが(このハヤカワはSFではない。)、SFをモチーフに
した短編で、ユニークな発想の中にも人間の本質を深く、見つめなおした姿勢が
心地よい。宇宙に「しるし」をつけて見たり、すれ違った惑星から二億年の時を
越えて「見たぞ!」と言われたり、ユニークな楽しさの中に真理が見える
上質の短編集。
-
今話題の本。織田裕二主演で映画化も決定している。
私は、(元)県庁の人がかいたノンフィクションだと思っていたがまったく違う
ノンフィクション。県庁の(地方)エリートが一年間の研修でスーパーに入り
お役所とまったく違う概念にとまどいつつ....とくるとある程度展開が読めると
思うが実際予想通りの展開であった。なんでこの本がベストセラーなのか謎。
最後は完全に斜め読みになってしまった。私好みではないということでしょう。
いまいち。
-
こちらも短編。今、某携帯ゲームにはまっていてないない本が読めないのだ。
「東京タワー」が大ベストセラーになり、書いたイラストがアニメ化された
「おでんくん」も大好評で、今乗りに乗っているリリー・フランキーの
短編集。私の印象だとリリー・フランキーとはこんなベストセラー作家では
なく、ゲイからみのコラムニストといった印象であったが、この短編集を
読む限り、その認識も間違いではないと思う。無名の人の無名な言葉...、
しかし、その一言はなんとも言えずその人の生き様が現れているのだ。
前の本とはストイックさといった点でまるで正反対だが、人生をやさしい目で
見ているといった点では結構共通項があったように思う。
-
- レベッカ・ブラウン/柴田元幸訳/新潮文庫
柴田先生訳ということで最初から期待していたが、
いまいち落ち込んでいたときに読んだのだが、なかなかよかった。
AIDSの患者のヘルパーと患者との日々をつづった短い物語の集まりだ。
話は一つ一つ独立しているが少しは続いていたりもする。
病気が病気なので、当然生死の問題も多く出てくるが変な言い方だが
とても綺麗で悲しくて、でも不思議と希望があるのだ。
珠玉の短編集といったところか。