広く 高く 大きく
≪うたごえは平和の力≫

〜CHE SARA〜
歌え 歌え 歌え
人間のやさしさを歌え歌え
明日に向かって力強く
広く 高く 大きく


唐アのページで流れているのが“ケ・サラ”です



押さえ切れない怒り  こらえ切れない悲しみ
     そんなことの繰り返しだけど  決して負けはしないさ・・・・・・
〜ケ・サラ〜
〔歌詞:JASRACデータなし〕

学生時代、歌が始まれば必ず歌った歌でした。
両隣にいる人と肩を組んで、ゆっくり左右に身体を揺らしながら・・・。


この歌をネットで検索してみたところ、歌詞には、岩谷時子さん訳詞の普通バージョンと、にしむらよしあきさん訳詞の全学連バージョン?(笑)があるそうで、岩谷さんのが原詞に近いようです。
私達が歌っていたのは全学連バージョン・・・高校などで歌っていたという方の場合も、こちらなんじゃないでしょうか。

全学連バージョンでも検索で出て来た歌詞は少しずつ違っていて、我が大学内においても歌詞が2通りの個所がありました。
「自由のために死を選んだ 名もない多くの人々を決して忘れはしないさ」と、みんなが歌うところを
「自由のために死を選んだ グェン・バンチョイ ジョー・ヒル ビクトル・ハラを 決して忘れはしないさ」と、歌う人達がいたのです。
私は、これがどういう人達の名前なのか詳しく知ろうともせず、ビクトル・ハラ以外の名前が覚えにくかったのもあって(爆)、4年間「名もない」で歌い通したのですが・・・。

この歌が話題になっている掲示板をみつけました。
互いに検索したサイトのURLを教え合い、ビクトル・ハラについて「声も出ないほどだ」「こういう人の存在を知ると自分の人生が恥ずかしくなる」などと書き込んでいたのです。

紹介されていた、いくつかのサイトに行ってみました・・・。

クーデターで逮捕されたシンガーソングライターのビクトル・ハラ、35歳。
5000人が収容されているスタジアムに連行された彼は、2日間にわたり収容されている同志を励ますために歌を歌い、軍人にギターを取り上げられても、手拍子で歌い続け・・・。
怒った軍人に手を叩き潰され、それでも立ち上がった彼には、数十発の銃弾が浴びせられたのだそうです・・・。
(虐殺の状況については、サイトによって少しずつ違いますが)

自分が歌うことが仲間を励ますと知っていた彼は、身の危険を感じながらも、それをやめなかった・・・その情景を思い浮かべると、「名もない多くの人々」と歌っていたのでは実感が伴いにくかった、信念を貫き通した人々の尊さと「決して忘れはしない」という人々の想いが、ひしひしと伝わってきます。
写真の中で歌う彼はとても素敵な笑顔で・・・一部始終を目の当たりにした「政治犯」の人達の胸中はどんなだったかと思うと、「人間のやさしさを歌え 歌え・・・」という心に染みるフレーズが、切なさを伴って、もっともっと胸に迫ってくるのです。


〔センテンス1(2003.6記)〕




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