琉球藍展 琉球藍製造技術保存国認定一周年記念
伊野波盛正 藍(イェー)に想(ウム)いを託して60年
ただ一人の琉球藍製造の伝承者・伊野波盛正。
沖縄の染色の骨幹を担う使命感と情熱に
彼の藍を待つ「本物作り」の染色家たちが捧げたオマージュ。
2003年9月17日(水)〜9月21日(日)
会場:東京セントラル美術館
9月17日(水) 対談:伊野波盛正+平良敏子
伊野波氏は平良敏子氏作の縞の芭蕉布に袴をお召しです。
今日お召しの芭蕉布を手にするまで10年かかったそうです。シャイな性格なのでしょうか、
ます、平良先生に芭蕉布を頼むのに3年もかかり、出来上がるまでに中々思うような糸ができず
7年を要したそうです。(職人気質!)
平良先生は褐色の無地の芭蕉布のきものに生成りの芭蕉布の帯です。
藍草は「キツネノマゴ」科の低木で多年草。収穫は年に2回。(5〜6月、10〜11月)
とても水を好む植物で、藍草にとっては、「雨降りがいいお天気!」
藍の発酵がはじまると寝る間も惜しんで「攪拌作業」に追われます。
赤子を育てるより、手間がかかるそうです。
いい藍が出来た時には、ほんの数秒、幻のように「アカー」(赤)「ウサギの目のようにきれいな
赤い色が見えるということです。
ところが、8年ものあいだ、藍の色が出なくて、もう辞めてしまおうと何度もおもわれたそうです。
その噂を聞きつけ、「宮古上布」の作り手たちが80回も伊豆見へ
やって来ては、続けてほしいと懇願されました。
そんな時、平良先生からも「決して辞めてはならない」と叱咤激励され、今日まで続けてこられました。
9月21日(日) 対談:伊野波盛正+城間栄順
伊野波氏は城間先生作の藍染め(萩の花)のきものをお召しです。
伊野波氏の父上は「藍づくり」はあまりに手間がかかるので、「シワ(心配)づくり」とおっしゃったそうです。
城間先生: 赤に限らす、色のすべてを「紅」(びん)と呼ぶようです。
いい藍が出来た時はお顔を(伊野波氏、嬉しそうで!)見るとすぐ分かるらしいです。
きれいに仕上がるようにと願いを込めて、まずは、「のれん」で「テスト」していい色だと、
次に「帯」、「きもの」という風に染め上げていきます。