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LB18:「全国要約筆記問題研究集会IN東北(仙台)パソコン要約筆記事例発表資料」


 全国要約筆記問題研究集会IN東北(仙台)パソコン要約筆記事例発表資料

 // 全要研の事例発表資料 
 平成17年月4〜5日に宮城県仙台市で行われた「全国要約筆記問題研究集会IM東北(仙台)」の
分科会に於いて、事例発表として、当会のメンバーが参加しました。その事例資料を掲載します。
  

埼玉パソコン要約筆記サークル「彩caps」の勝田です。今回は、事例発表ということで、当会の状況を説明します。実際は、学習方法というより、活動紹介に近くなってしまいますが、よろしくお願いします。
 彩capsは、1999年、埼玉県聴覚障害者協会、埼玉県難聴者・中途失聴者協会、(福)埼玉聴覚障害者福祉会、埼玉県手話通訳問題研究会、埼玉県手話サークル連絡協議会が中心となって集まった、「埼玉パソコン要約筆記検討委員会」が、講習会を開き、講師、協力者、受講生を中心に結成しました。

 会員は、聴覚障害者、健聴者合わせて、42名います。役員は、行事等の企画実施を行なう、企画部。定例会の計画を行なう学習部。主にホームページ製作を行なう、広報部があります。また、機器や情報保障システム開発など、を考える、研究班(仮称)の設定を予定しています。
学習内容については、
大きくわけて、3つの学習会があります。
 休日など、1回/年行なう、特別講演などの「定期学習会」、昨年まで会議現場で練習を行っていた、「現場学習会」、隔週木曜に行っている定例学習会があります。

 定例学習会は手法、知識、技術と3つの分野で学習を計画し、進めています。
入力練習としては、
 ・要約の仕方、入力文の検証として、難聴者のミニ講演で耳を慣らすことや、表出された文章を全員で検証することも行っています。
 ・二人入力、連携入力の練習では、組み合わせを変えたり、文体の統一などを話し合います。
 ・類義語、同音異義語等の学習としては、その他表記の統一 漢字表記の統一、単語登録などを行っています。

特殊入力練習としては、
 ・前ロール機能学習と練習として、作成から、流し方、切り方などの学習。
 ・字幕、絵挿入、背景設定等の特殊設定学習では、PPTや、字幕設定などの学習を行っています。
福祉学習としては、
 ・支援費、グランドデザインなどの学習。
 ・聴覚障害者の講演などによる生活実態など学習、社会生活などを行っています。
 ・各種団体の活動の学習では、団体の名称や組織、活動内容の学習を行っています。
設定実習としては、
 ・LAN設定学習では、IPアドレス設定、ハブ配線等を実際に行います。
 ・テレビ、プロジェクター等の接続や調整を実習としいます。
 ・表示機設定は、現場に合わせた設定や緊急時に一台入力出力設定など行っています。
 ・周辺機器の学習では、スキャンコンバーター、ビデオスイッチャー、などの使い方を学んでいます。
新機能、新技術の研究では、
 ・IPtalk等のソフトの機能検証として、バージョンアップした昨日の確認を行っています。
 ・パソコン要約筆記の新技術の開拓と検証では、ニーズに対応したシステムや、新しい機器の要筆の可能性などを検討しています。
 ・パソコンのメンテナンスでは、会員のパソコンのクリーニング バックアップ レスポンス向上などを学んでいます。

現場での態度・倫理学習としては、
 ・服装、挨拶、守秘義務等共通認識として、話し合い、定例会・派遣手配時、HPの会員のページでも「現場の心得」として紹介しています。
 毎月の定期的なお知らせ、 定例会の案内などをML(メーリングリスト)を使って、自動的に会員に配信しています。
 また、定例会の報告やお知らせも流しています。定例会中は手話を用いて話しをしたり、交代でパソコンによる情報保障を行っています。
 時々、「ふれあいの里・どんぐり」の仲間が作ったパン・クッキーの販売を行い、休憩時間等、楽しいお茶タイムを設けることもあります。
 しかし、会員は県内全域に散らばっており、定例会に毎回参加することや、会員同士の交流が少ないのが現状です。対策として、会主催の学習会や、交流会等を企画しています。
 課題としては、県派遣と、彩capsで行っている情報保障の協力の関わり方があります。
 多くの登録者をもつ彩capsとしては、派遣内容の違いなど、違いに対しても、慎重に協議し、個々の資質を向上する努力が必要です。

 また、昨年行われた、全国障害者スポーツ大会で、協力いただいた、ボランティアの方々の今後の活動の場や、活動自体に係わって頂くための情報提供、フォローが課題となっています。


・*HIRO*・