LB14:「話速変換器による聞き溜め補助」
◆ | 話速変換器による聞き溜め補助 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
要約筆記における技能のうち、「聞き溜め(ききだめ)」があります。 これは、聞こえた内容を入力するまえに、内容を蓄積する技術で、パソコンでいうところの、 一時記憶装置のRAMにあたります。 この装置を使って、入力者の聞き溜めの補助、精神的補助が出来るか。また、音声認識の認識率 に効果があるのかを検証します。 T 目的 早口の話しを「話速変換器」を用いて、ゆっくりとした聞きやすい速度に変換し、聞き溜めの量をへらし、 入力速度の平均可を行い、キャプショナーの負担を軽減する。 U 話速変換器とは もともと、1995年ごろ、NHKがテレビやラジオの音声が早口で聞き取りにくいと感じているお年寄りの方、 外国語の放送の音声がもっとゆっくりだといいなと感じている方に開発したものです。
古くは、テープレコーダー等に録音された音声を回転数を下げて再生するものもありましたが、音程が 変化したり、無音部分も長く成ってしまいます。 そこで、最新のデジタル技術により、音声部分は同じ音程で長く再生し、無音状態は早く進ませ、聞き やすい話速変換器を開発しました。 下の図は、その再生タイムチャートを示します。 話速変換器は、音声のある部分では、ゆっくり再生し、無音状態では早く進ませてしまうと方法です。 これにより、リアルタイムでもタイムラグの少ない再生として聞き取ることが出来ます。
近年では、サンヨー電機から、「LC850511」というICが開発され、一般の家電機器にも搭載されて来ました。 以下に紹介します。 これらも、リアルタイムに話速を変換する機能が付いています。 目的は、「会話をリアルタイムでゆっくりに変換」として、高齢者対象としています。 しかし、これらは、テープ起しや、私たち要約筆記者としても、利用できるのではないかと考えます。
V 実験 1.聞き取り安さ 実験は、実際に話し手の音声を話速変換器に入力し、変換出力を入力者に聞かせ、キー入力 をはじめてもらう。
2.音声認識装置の認識度 音声が早口になると、音声認識の認識度が下がると言われています。 ひとつには、パソコンの処理能力が原因とも言われていますが、実際に、認識率が向上するか、 確認します。
W 結果 1.聞き取り易さ
2.音声認識
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