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LB12:「手作りスクリーン 」

 手作りスクリーン

 // スクリーンとは… 
  パソコン要約筆記に於いて、文字を表示する場合に用いる白い幕を言います。
  これらは、効果で特に、大型になると、なかなか購入が出来ません。
  そこで、自分で作ることにしました。


T スクリーンの種類

  パソコン要約筆記では、大きく分けて、4つのスクリーンの形状があると思います。
   
1.会場の常設のつり下げスクリーン

  ホールや、会議室などの天上から降りてくるタイプ
  会場の中心に設置していることが多い。
2.自立型スクリーン

  OHPを用いた手書き要約筆記にも用いるタイプ
  価格:100インチ(*mm×*mm)5万円程度
  また、組み立て式で下からスクリーンを延ばすタイプ
  もある。大型では300インチ程度のものもある。

  プロジェクターでの使用時は、スクリーンを傾ける
  必要がないので、最近は垂直に立ち上がり、収納
  性も高いものが、安価で出回っている。


3.貼り付け型スクリーン
  黒板やホワイトボードに貼り付けるタイプ。
  また、ガラスなどに貼り、背面から透過させるタイプも
  あります。
   
       (写真なし)
4.組み立て式
  ほとんど、業務、イベント用。背面からの投影型や、
  柱をくみ上げていく、大型の物もある。

  右の物は、アルミフレームを組立し、スクリーンを
  はるモノ。軽量で組立も簡単。
  しかし、価格は・・・・。
  私たちは、この中でも、自立型のスクリーンを持ち込む事が多いのですが、購入となると高額になります。
  そこで、自作での自立型スクリーンを製作しました。
  その内容を紹介します。



U スクリーンサイズ
  サイズについては、特に、300名程度のホールに使える大きさということで、
  150インチ程度のスクリーンを製作する事にしました。
  
ここで、サイズについての補則ですが、
画面サイズのインチは対角線のサイズ
を言います。
また、テレビのサイズは、縦3:横4と
成っているため、次の様な値となります。

画面サイズ 対角寸法(mm)
 インチ×25.4
縦(mm) 横(mm) 計算式
 50インチ 1270mm 762 1016   
 対角=r 縦=y 横=x  
 x:y:r=4:3:5
 
100インチ 2540mm 1524 2032
150インチ 3810mm 2286 3048
200インチ 5080mm 3048 4064
    ※ 1インチは25.4mmで算出

  具体的には、現存の安価な材料と、汎用性のある定型サイズを利用して
  車に積める最大限の物を作る事にしました。



 V フレーム
  骨格となるフレームについては、矢崎社の「イレクタ」を使用する事にしました。
  安価で、ホームセンター等で用意に手に入り、丈夫でジョイントの種類も多く、色も目立たない
  ものに成っているからです。
  加工については、専門のカッターが必要になり、無い場合は工作室で切ってもらいます。
  しかし、できるだけカットせずに作成する方法を導き出しました。

 1.部品図
  
        
   各パイプに繋がっている部品は、事前に接着しておきます。 J-13B、J-71は、接着しません。

 2.組み立て図

      
 3.材料 
  3-1.パイプ
No 名称 品名 寸法(mm) 価格(1個あたり) 数量 備考
1 バトン カラーパイプ 3000 945円 定型
2 グランド カラーパイプ 2700 945円 3mをカット
3 はしら カラーパイプ 2500 787円 定型
4 あし カラーパイプ 900 283円 定型
5 補強 カラーパイプ 600 189円 定型

  3-2.ジョイント
No 名称 品名 価格 数量 備考
ゴムキャップ
インナー
 − ゴムがなければ、J49代用可
J-13B 157  −
J-71  −
J-12B 168 中通し
J-43  −
J-26 115  −
J-49 26  −
     ※ 価格はドイト調べ一個あたりの金額ですが、目安として下さい。

 W スクリーン


  スクリーンはつなぎ目のない、白い生地を考えました。
  反射効率のよい、専門のものが良いのですが、高価であるため、シーツカバーを利用すること
  にしました。
  一般的に、売っているシングルサイズのフラットシーツは、 185cm x 275cm。これでも良いの
  ですが、今回は、クイーンサイズのフラットシートを縦240cm x 横275cm を使いました。
  以外と、ここまで大きいのは、一般には売っていません。シーツで、1万円を超えてしまいました。
  しかし、生地をそのまま使用することで、ホールなどに設置されているスピーカーの前でも、音を
  透す為、この選択は正しかった。でも、ダブルサイズの220cm x 275cm でも、良かったかも・・・。

  計算上では、幅が275cmなので、 135 インチのスクリーンとなりました。

 X 完成
 
  完成品の使用写真です。
  これは、少し高い位置にスクリーンを置くため柱を継ぎ足しました。       
   


 J−23Aは、1800mmパイプに接着。


    現場の写真

                創立53周年埼玉県聴覚障害者大会より


・*HIRO*・