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LB11:「スクロール速度とパソコン性能」


クロール速度とパソコン性能

 // 前ロール原稿を要約するか… 
 パソコン要約筆記でよく使われる、IPtalkですが、表示設定にて、スクロール速度が、パソコンによって異なるという事に気が付いた方も多いと思います。同じ設定、同じサイズにしても、同じ速度でスクロールしないという現象ですが、何故そのような事が起こるのでしょう。

 これは、パソコンの性能の限界を超えた設定となっているためです。
 IPtalk 表示2にある、スクロール調整ですが、「スクロール・移動量」というのは、文字が移動する距離をドットで表したもの。歩きでいうところの歩幅です。
 小さい程スムーズな動きに見えます。

「スクロール・間隔」は、移動動作の間隔、歩きでいうところのふみだしタイミング、簡単に言えば、歩く、走るといった違いです。
 小さいほど連続的な流れになります。

 例えば、
  「スクロール・移動量」  1ドット
  「スクロール・間隔」   30ミリ秒
 
 と設定すると、ゆっくりきれいなスクロールとなります。
 しかし、情報保障が多い場合は、情報保障が溜まってしまったり、スクロールが止まらず、目が回ってしまうという方も出てきます。

 一方、
  「スクロール・移動量」  30ドット
  「スクロール・間隔」    1ミリ秒

 と設定すると、今度は、文字がパッパッと切り替わり、レスポンスは良くなり文字も止まっている時間が長くなるので、読みやすくなります。
 しかし、動きが早いため、読んでいる最中に文字が追加されると、自分が読んだところなのか、解らなくなってしまいます。

 これら、利用法のバランスをかんがえて設定します。

  


 ところが、パソコンの性能が充分でない場合、きれいなスクロールが表示されません。
 特に、パソコンの処理速度やグラフィックの性能で限界値が異なります。

 下に、ベンチマークテストの一例を挙げます。
 フリーソフトで、HDBENCH というものがあります。このソフトを使って測定した結果例を 紹介します。
ベンチ結果  例 :ASUS PentiumM 1.3G
 ここで、注目する点は、上から4列目の数値です。
 これは、画像処理の性能を表す数値で、大きいほど優れています。
 購入したパソコンでその性能は決まってしまいますが、選べるのであれば、グラフィックのチップの性能の高い物、グラフィックメモリの多い物を選びましょう。
 また、実験結果では、CeleronよりもPentiumの方が優れていますし、クロック、メモリ容量の大きい方が、優れています。表示機は、性能の高いパソコンを用意する方が良いようです。

 非力マシンで速度を上げたい場合は、表示窓のサイズを小さくすると、グラフッイクの負担が減るため、解消出来ます。このときは、プロジェクターのズーム機能を併用すると良いでしょう。
 無理に、ポイントを上げると、遅くなってしまいます。多少文字のドットが気になりますが、小さい枠サイズをズームさせると、文字は大きく、流れはスムーズになります。
 また、画面のプロパティから、発色数を減らすと良いでしょう

  LB16:「非力マシンによる表示の改善技法  参照

   ・*HIRO*・