■概要
イベント名 創立53周年埼玉県聴覚障害者大会 依頼主体 創立53周年埼玉県聴覚障害者大会実行委員会 団体・組織名 (社)埼玉県聴覚障害者協会 実施年月日 2005月11月27日 開催時間 9:30-16:30 会場場所 くれあこうのす (鴻巣市) (動員人数) 約1000名 表示方法 舞台ホリゾントに、手話映像画面と、要約筆記&めくり表示。
および、舞台下手袖に、要約筆記と、静止画表示表示内容 ライブ(舞台) 文字情報(袖) おしらせ 持ち込み機材 プロジェクター、VGA延長ケーブル、カメラ、VTRデッキ、AVコントローラー、ケーブル類、4分割器、VGAモニタ、RGBコンポジット変換器、スキャンコンバーター、AVスイッチャー等。 考察 埼玉県の聴覚障害者が一同に集まる大会。
彩capsとしては、実行委員として、運営に関わり、映像と、パソコン要約筆記の部分を一手に気受け、10名体制で、情報保障を行った。
通常の文字のみの情報保障と異なり、ライブ映像の撮影や、パワーポイントを用いた進行(めくり)の表示を行った。
また、新しい試みとして、表彰状の静止映像の表示や、画質を優先した、S端子による信号の統一を図った。
しかし、会場の規模も大きく、機器の性能は限界に達している。より、鮮明な画質を求める場合、高解像度のカメラ、高出力のプロジェクターが必要となる。
要約筆記の技術としては、一応に安定してきたが、カメラワーク、スイッチの切り替えなど、映像に関わる技術はまだまだ、未熟であった。
打合せについては、アトラクションの出演者との打合せがうまく出来ず、ビデオ上映では、トラブルも発生した。
結果として、プロレベルにはほど遠いが、私たちの手で行ったという達成感はもてたと思う。今後は、このような、イベント性の高いものにどの様に関わっていくか、なにを担当するのかも、課題として残していくべきであろう。
■会場の様子
前日から、1時間以上かけて、機器の設置を行いました。当初、舞台映像については、
大がかり装置と、複雑な配線。加えて、照明や舞台レイアウトで、さらに時間がかかりました。
と、浸り画面に情報保障を考えいましたが、前日の準備段階で、急遽、プロジェクターの一台が光量不足のため、配線等を変更し、右の画面に手話通訳者を映し出すことにしました。
このことで、背景レイアウト、ワイプ設定など、変更を急遽行いました。
また、進行原稿の校正がされていなかったため、前日の校正となり、進行前ロールも加筆訂正が多くありました。
文字入力班
オーケストラピットで余裕がある
背景・映像班
緞帳が下がっても、情報保障が
出来る様にした。
当初、中スクリーンに表示という予定でしたが、スローガンの本数が増えたことや、来賓など、舞台に座る人数が増えたため、ホリゾントに映像を映すことになりました。ネックは、プロジェクターの光量。さすがに1000名規模のホールでは、Powerがたりません。また、民生品の装置であったり、引き回しがのびてしまったために、コントラストが甘くなってしまいました。
結果として、下手の画面は、パソコン映像のみとして、RGB接続しました。壇上、来賓側の中途失聴者の席からは、袖の画面が見えるようにしたのですが、前列に座った来賓や、手話通訳者によって隠れてしまいました。
操作席では、カメラマンとの指示系統を密にするため、一ヶ所にあつめました。しかし、正面にカメラを置くと、ミラーリングが起きてしまうので、斜めからの撮影になりました。
場所は、今回オーケストラピットを利用する事が出来たので、正面に陣取る事が出来たため、進行が見やすかった。
スイッチャーの様子
モニターは、液晶ディスプレイに
アップコンバーターを接続し、
4分割表示した。
情報保障画面は、左から、「文字」「文字+めくり」「司会+通訳+講師」
一番左のスクリーンは、緞帳が降りても情報保障が見えるように設置
情報保障は、オーケストラピット内。スローーガンの枚数が急遽増え、
投射レイアウトや照明調整も前日遅くまで続けられました。
■資料
配線図(クリックで拡大) レイアウト(クリックで拡大) 情報保障背景例 表題例 袖背景例 表彰状 画像進行台帳(pdf)
■反省点
今回は、協力団体として、実行委員会にも参加し、準備を進めてきたが、様々な反省点がでまし。
その例を書き出します。
・進行台本を、2日前にもらい、映像の進行台本を作成するのに、一晩で仕上げなければ、ならなかった。
もっと、早くもらえるよう、要求すべきだった。
・進行台本の校正が出来ていなかった為、さらに、前日手直しが入った。
健聴者担当者が不明確で、校正に関するフォローが出来ていなかった。
・ダンスビデオ映像の受け取りが前日になってしまい、曲目、ビデオ頭出しなどの打合せが出来なかった。
もっと、早く要求し、DVD化しておけば、映像ソースの統一や頭出しのタイミングも計れた。
・舞台レイアウトは、全員に周知しておかないと、当日意見が食い違うので、議事録を残すこと。
・機器については、レンタルも加味して予算化してもらう様にする。
■課題
今回は、単なる、情報保障の依頼ではなく、聴覚障害者団体と共に準備段階から進めていく方法であったが、最後まで、情報保障の担当について、二転三転した。
今後、文字通訳である、情報保障についてはできるだけ、派遣制度を利用する方法を見いだしていきたい。
そして、彩capsの役割を明確にし、その存在意義や、目的を周囲に理解してもらう事が大切である。
単なる、文字通訳団体でもなく、イベント屋でもない、聴覚障害者の支援協力団体であり、情報保障の研究や、実験を通して、よりよいサービスを提供できる環境を作っていくことを考えていきたい。