マルカ純真正本山 天下の逸品 純眞正本山

『純真正本山』(じゅんしんしょうほんやま)は京都市の中山礦山で産出する天然仕上げ砥石
でその品質は、天下無双と古来より絶賛されています。
京都の畑中砥石から入荷する純眞
正本山には色々な特徴があり、砥石の上面には下のような印、側面にはマルカ正本山の印が
押してあり、下の様な箱に入っています(コッパを除く)。今現在、偽物も出回り、中には同じ印
が押された物も出回っている様です。
当店では(株)
畑中砥石から入荷する物にはHP画像の横にマルカ純真正本山のマークを付けています。
今後の入荷状況ですが、『マルカ純真正本山』は25年位前に閉山(休山)しており、現状は以前
掘られた原石を整形し形にして販売しています。後何年後かには原石も無くなるらしく入荷困難
になりつつあります。
マルカ純真正本山 マルカ純真正本山 マルカ純真正本山 マルカ純真正本山 マルカ純真正本山
上面1 上面 上面3 側面


純真正本山砥石の品質の良さとは!!

@刃物を研ぐ際、仕上げ砥石に求められるのは、
●「いかに速く」(研磨力が強く)
●「いかに刃先が、精良で鋭利に仕上がるか」(砥粒が細かく)
●「いかに砥石が減らずに平面を維持できるか」(型だれれしにくい)という三点。
この希望に最大限応え、刃物の能力を引き出してくれるのが、『純真正本山』です。
よって刃の切れ味は、抜群で、またその良い状況が長く続きます。

A「中山礦山」採掘の起源は、古来約800年前と思われ、鎌倉時代位から室町時代中期
までは、すべて天皇家と幕府の御用達砥石として、刀剣を始めあらゆる刃物に用いられ 、
そのずば抜けた品質を重要視し、門外不出とされ、一般世間には出回りませんでした。
一般世間にその姿を現すこととなったのは、室町時代後期で、上物(大きく、形状も優れ
ていて、傷、亀裂のない状態の良質の砥石)は、特権階級に上納され、不定形、傷モノなど、
上物に匹敵しない難モノを「御用砥残品」として放出されました。
そのことにより「難もの」と言えども使いづらさを除いては、上記三大要素を発揮するため、
刃物の切れ味、性能を従来に比べ最大限に引き出したため、建築、工芸など刃物をつかう
あらゆる分野において大きな影響を与えました。

B砥石山採石起源
砥石の産地元「梅が畑村誌」によると、地元の郷士の本間藤左衛門時成が、菖蒲ケ谷の
山中で採石した砥石を後鳥羽上皇に献上したところ、上々の砥石と誉められ、建久元年
(1190年)上京していた源頼朝より『日本礪石師棟梁』(にっぽんれいせきとうりょう)に取立
てられ砥石採石の総元締めとなり、「本間氏が取り仕きっていた鉱山」の砥石を略省『本山』
と呼称しました。

マルカ純真正本山
畑中砥石HPより抜粋