信州/東篭の登山、飯綱山(2007年2月24、25日)前夜発

頭の中を入れ替えよう!「今回の課題は、アウトドアでテレマークターンをすることであった。昨年、ようやくゲレンデでテレマークターンというものができるようになって来たが、相変わらずゲレンデの外(整備されていないところへ行く)ではほとんどテレマークターンはできなかった。ゲレンデでは滑りやすいように圧雪されているが、ゲレンデの外のアウトドアでは当然そんなことされていない。アウトドアでは、岩が出てたり、雪質が突然変わったり、ふかふかの雪を滑ったりと、ありのままの雪を滑るのだ。
 今回、参加してみて、条件が良ければようやくアウトドアでも連続してテレマークターンができるようになった。急斜面だったり、ターン弧が狭かったりすると、まだまだできないが、山の中を滑れるようになってきました。

リーダーから頂いた自分の滑っている写真(合成写真でないことを祈る)

 今までは、ゲレンデで滑り込むことが必要だった。これからは、山に行けない時だけ、登れない時だけ、ゲレンデスキーではないか? 今までのように、ゲレンデで特訓をする必要はもうないのだ。」

CL:I井Tさん、参加者:自分

2月23日
22:36 西国分寺駅発→22:51 新座駅着
                23:00 新座駅発
2月24日
天気:曇り時々晴、時々雪
1:30 湯の丸自然学習センター着
 仮眠所にて仮眠(広くて暖かいです。しかも、無料。)
7:00 起床
8:00 湯の丸自然学習センター発
8:25 リフトに乗る(5分)
8:45 リフト下り場から少し外れたところでシールを着け、出発

たぶん、西篭の登山 最初は林道を進む

 今シーズン初のシール登行です。何回やっても、シーズン初というのは、緊張するものだ。最初は、林道を進み、少し進んだ所から自然の中へ入っていきました。この頃は快調で、リーダーについていけました。自分が先頭に行きラッセルすることもありました。

途中から、自然の中へ(少し気恥ずかしい表現) こういう風景に会うと、来てよかったと思う

9:30 稜線に出る
9:40 雷ノ丘

稜線に出ると、すばらしい風景 雲上の丘(よくよく見たら写っているのは自分)

9:55 雲上の丘(シールを外す)
 さてさて、今シーズン初のシール登行が無難に終わり、いよいよ滑降です。「ゲレンデで、一通り滑れるようになったんだ、行ける」自分を鼓舞して、斜面に向かうと、無事連続してテレマークターンができました。今までアウトドアで、テレマークターンができたことはあったが連続してテレマークターンができたのは初めてだろう。来て良かった。これでお話ができた。

連続テレマークターンをした斜面 滑ってくるリーダー

10:20 池の平(シール装着)
 今度も先ほどと同じように順調に行くはずが、思わぬ落とし穴に合いました。シールの接着力が、寒さとシール自体が新しいものでないため、なくなってしまったのです。片方のシールが装着後すぐに外れてしまいました。(今(2月28日)、シールを確認しましたが、テールの部分の接着力が特にないです)。最初は、きちんと貼っていなかったためだと思っていましたが、きちんと貼ってもダメ。しかし、今回はきちんと対策をしていました。ストックに巻いたガムテープがそれです。昨年のバックカントリーフェスに出たとき、講師の方から、「ストックにガムテープを巻いておけば、シールに粘着力がないとき、補助として使えるし、トラバースする時、山側のストックはガムテープ部分を持てば(山側のストックは谷側のストックより設置面が高い)、設置面のズレを解消できる」ということを教わっていたので、シールをガムテープで巻いたところ、きちんとシールとしての力を発揮してくれました。
 その後、もう片方のシールが外れてしまいましたが、今度はリーダーのテーピング用のテープを使わせていただいて、対処できました。この方法で応急処置はできたのですが、一度外れると、ちょっと恐怖感に取り付かれて先ほどのように体重がのせられず、雲の丘前に比べて遅れを取る。東篭の登山手前で、雪が少なくなったので、スキーをデポ(置いて)して、ツボ足で山頂に向かいました。

池の平湿原 東篭の登山山頂

12:08 東篭の登山・山頂
 山頂は風が吹いて寒いので写真を撮るだけ撮ってすぐに出発しました。先ほど、デポした地点に戻って休憩(昼食)です。寒さのためかサンドイッチが半分凍っていました。
12:15 デポした地点に戻る

東篭の登山山頂 デポした地点

12:50 休憩終了・出発
 東篭の登山からの下りは、滑るための斜面はほとんどなく(今年が雪不足のためかもしれません)、樹林帯の中を2−3m滑っては藪にぶつかって止まり、滑っては止まりでした。とてもテレマークターンではなく、ほとんどボーゲンで対処したと記憶しています。
13:15 ゲレンデに合流
 5分ほどで、ゲレンデの下に下りました。
13:40 湯の丸自然学習センター着

24日のトラックログ(リフト:白、登り:黄、下り:赤、ゲレンデスキー:緑、ビーコントレーニングの場所を青丸で示しました)

24日の山行のスピードの図、縦軸:スピード、横軸:時刻
(区間1:リフト、区間2:最初の登り、区間3:最初の下り、区間4:池の平からの登り、区間5:東篭の登山からの下り、区間6:ゲレンデ)

14:30 ツツジ平周辺でビーコン捜査の練習
 「残りの時間どうする? ゲレンデで滑る? 温泉に行く?」まだまだ温泉に行くのは早いし、ゲレンデで滑るのもなんだったんで、どうしようかと考えていると「そうだ、ビーコントレーニングがあるじゃん」ということで、暖かい湯の丸自然学習センターで休憩した後、上のトラックログで青丸の地点付近でビーコン捜査の練習をしました。
 最初は自分が(逆だったかもしれません)自分のビーコンで、リーダーのビーコンを探すということをしました。まず、リーダーのビーコンを雪の中に埋めて、自分のビーコンでどこにあるか探します。リーダーのビーコンを発信の状態で埋めて、自分の方はビーコンの電源を入れて、赤い丸のボタンを4−5秒程押していると、捜索モードになります。最初は、何も反応がありませんでしたが、ビーコンの向きを変えながらジグザグに歩いていると、ヒットしました。デジタルビーコンは距離と向きが出てくれるので、自分のようなビーコン初心者にもわかりやすいです。徐々に距離の値が小さくなるほうへ近づいていくと、ありました。リーダーのビーコン発見です。同様にして、リーダーが自分のビーコンで、リーダーのビーコンを探すということをしました。

自分のデジタルビーコン(トラッカーDTS) リーダーのアナログビーコン

 次に、リーダーが、リーダーのビーコンで、埋めた自分のビーコンを探すということをしました。リーダーのビーコンは、距離と向きが表示されないタイプです。どうやって捜索するか? まず、50mの所にスイッチをあわせます。向きを変えながらいろいろ歩きます。反応があったところで、様々に向きを変えながら進むと、最初はランプの点灯が一つだったのがビーコンに近づけば近づくほど二つ、三つとなっていきます。三つとなったところでスイッチを30mにします。するとランプがまた一つのみ点灯になります。さらに目的のビーコンに近づくと、二つ、三つとなります。三つとなったところでさらにスイッチを距離の短いものに変えます。こうやって徐々に絞り込んでいきます。リーダーが捜索完了した後、今度は自分がリーダーのビーコンを用いて、自分のビーコンを探します。徐々に絞り込んで行く事はできたのですが、最後のところでなかなか見つかりません。実はさらに向こう側30cmくらいのところにありました。まだまだ絞り込み方が下手という良い例です。
16:00 ビーコン練習終了
16:00 湯の丸自然学習センター発→16:15 湯里楽館(温泉です)
22:00頃 戸隠
 車中泊です。

2月25日
天気:快晴
6:00 起床

朝の戸隠山

 朝、起きると天気はいいですがとても寒いです。車の窓には霜のように、車内の水分が凍って厚く貼り付いています。久しぶりの冬です。リフトが8時30から出発なので、車の中で待ちます。
8:00 駐車場出発
8:30 リフトに乗る
 1本目のリフトに乗り、2本目へ向かうと2本目のリフトは9時から動き出すそうです。
9:05 リフトを下りる。(瑪瑙山)
 リフトを下りた所(瑪瑙山)からの風景は、久しぶりの「冬」でした。

暖冬でもこんな風景に 厳冬期

9:20 ゲレンデから少し離れたところで、シール装着、9時30出発

出発前に雪の層を観察

 前日と同じように、またしてもシールが外れる。もうこのシールは買い換えるか、のりを補充しなければだめだ。そこは前日もしたように、ガムテープで対処する。しかし、自分どうも、急な斜面になると、怖気づいてエッジで登ってしまう悪い癖があり、キックターンなども上手くいかない事もあり、じたばたしているうちにガムテープも効かなくなる。その頃は、もう山頂まで後少しのところまで来ていたし、スノーシューの人達が自分らを追い抜いていったこともあり、板をザックに取り付け、自分はツボ足で登ることにする(11時ごろ)。スノーシューの先行トレースがあったこともあり、ツボ足でも案外行けて、大ブレーキになることは避けられ、無事山頂到着。
11:35 飯綱山着

飯綱山山頂(左:自分、右リーダー) 山頂から、妙高

飯綱山からの眺めは素晴らしく、海も見えたとのことです。山頂にはすでに、20人程度の人がいました。その後も続々と、シュノーシューの人や山スキーヤーがやってきました。

寒いと風景が繊細になる ザックに板をくくりつけて登りました

12:05 飯綱山発
 飯綱山からの滑りは最初の20分程度が気持ちのいい斜面で、後はほとんど藪の中(4−5m滑っては止まりという感じ)でした。藪の中ではテレマークターンはできませんでした。

飯綱神社まではシールを使わずに行きました 飯綱神社からの眺め

14:00 戸隠神社側のゲレンデに下りる(山スキー終了)

25日のトラックログ(ゲレンデスキーを含まない)(登り:黄、下り:赤)

14:30 駐車場着
15:05 駐車場発
15:15 戸隠神告げ温泉着
 名前からすると、歴史のある感じですが、変に近代化したというか悪くないんですけど、普通の温泉です。信州ということでそばを食べていきました。
16:15 戸隠神告げ温泉発
20:30 新座駅着・発→20:45 西国分寺駅着

その他リーダーから頂いた写真などなど

一番面白かった池の平に滑り込む斜面です(1) 一番面白かった池の平に滑り込む斜面です(2)
一番面白かった池の平に滑り込む斜面です(3) 東篭の登山へツボ足で登る


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