東黒沢・ナルミズ沢2005年7月30日(前夜発)−31日

リーダー:I井さん メンバー:K田さん、K原さん、Y本さん、H部さん、K野さん、T田T
 沢2本(東黒沢、ナルミズ沢)というのは、おそらく初めてです。当初はナルミズ沢のみの予定でしたが、林道歩きが長いというために、東黒沢を経由してナルミズ沢に向かうことになりました。

7月29日
21:15分頃 東京駅発(車2台で出発)

7月30日
天気:曇り時々晴れ時々雨
0:05 湯檜曽駅着
5:30 起床
6:10 出発
6:20 土合駅(駐車場)
6:45 出発
7:05 入渓(沢装備に着替える)

沢屋への変身

7:25 出発
7:55 ハナゲの滝


 正直言って、「東黒沢は、ナルミズ沢に到達するまで、林道+登山道を歩くよりまし」程度にしか思っていませんでしたが、上右の写真が示すように、案外ナメ滝(斜度の低い滝)が多く、基礎技術さえあれば、結構楽しめる沢です。
8:10 白毛門沢との出合
9:10 二俣



 途中右の沢に行くところを左に行ってしまったり(これはリーダーが気づき、20分かそこらのロスにとどめる。戻ってみると、確かに、右の沢に赤テープがありました)、リーダーがてこずりつつも、なんとか登った2mくらいの滝を自分も行こうとして、足が滑って(あと一歩)水を浴びてしまうというのがありましたが、結構楽しめる沢です。
 天気も予報よりはもってくれましたが、12時ごろから時折、「ゴロゴロ」と雷のなる音が小さく聞こえるようになってきました。
12:15 沢枯れる
 つめの藪漕ぎはほとんどなかったと記憶しています。それよりも翌日の印象のほうがあまりにも強いので
12:20 稜線に出て、沢を下降。
 12:30から1時間ほど雨
 沢を下降したと言いましても、小さな沢なので、懸垂などザイルは一度も使われませんでした(そもそも、この日の行程中、ザイルは一度も使われませんでした)。沢歩きといったほうが適切な表現かもしれません。少し行ったところから、カッパなしではいられないほどの豪雨になる。「こういう時沢を下降するのは危険では?」と思いましたが、「小さな沢なので大丈夫であり、藪漕ぎのほうが時間的に大変」、ということです。小さな沢でよかった。
13:45 ウツボギ沢との出合(広川原)
14:10 出発
 最初は沢を行こうとしたのですが、近くを通っている登山道を行ったほうが時間的に短縮できるということで、登山道を行きました。登山道はちょっとぬかるんでおり、くるぶしぐらいまで沈みます。
15:30 大石沢とナルミズ沢との出合
 テント・タープ設営
 本日の行程終了。出合から沢沿いにちょっと降りた草地にテント・タープを張る事を決定。さてさて、流木など集めて焚き火をと思った頃、また雨がポツポツしてきました。I井さんは、それでも焚き火の準備をしてます。驚いたことに、焚き火の火が消えずに燃えています、その後雨は降り続きましたが、今年の夏も沢で「焚き火」ということができました(さすがI井さん)。

          タープとテント                  雨のわりには点いてくれた焚き火と

夜の11時ごろ、大雨が降ってきました。雷、雷雨ですね。I井さんらがしっかりと、タープを設営してくれたおかげで、大雨にもかかわらず、何事もなく終わってくれました。降っていた時間は1時間半くらいでしょうか。

7月31日
天気:晴れのち曇り、最後のほうで雨あり
7:10 出発
 出発してから20分頃のこと、写真を撮ろうとしたら、「写るんです」がつるっと落ちて沢の中へ。あっという間に下流へ流されていきました。「写るんです」は2本持ってきまして、1本目は昨日のうちに撮り終わっていたので、2日目の写真が撮れないのはなんですが、仕方がないです。GPSも本当なら動いているかどうか点検すべきなのですが、昨日の夜の雨で結構打ちのめされてまして、気持ちが「無事帰ればいいや」のほうへ。それでも1日目の記録が捕れてました。2日目の記録が捕れなかったのは仕方ないです。
8:20 「魚止めの滝」手前で休憩

 これは前日の大石沢とナルミズ沢との出合の写真ですが、写真を載せたいので
9:10 二俣(右側へ行く)
 次の二俣は左行く
 間違えたのはここだろうか、K田さんによれば、「ツメ間違い、まだ奥の二股まで行ってない所の流れ込みを左に行ってしまった」とあるからおそらくここを間違えた、って自分もちょっとルートを把握してないですね。今回の沢は守りに入ってしまったというか、読図だ、読図が課題だ。まず、尾根と沢をきちんと区別するところからって、こんなことを書くようでは読図初心者かもしれぬ。「課題を自覚できるのは良いことだ」と前向きに考えて、次にいこう。
9:50 沢の源頭部(雪渓あり)
 沢装備を外す(ただ自分は、渓流シューズのみをつける)
10:30 出発
 ここから、藪漕ぎなんですけど、あると思っていた草原のキャンプサイトは別の場所。自分も少し無気力になっていました、きちんと地図を見なくては、ここが計算違いのロスタイム。通過する予定のない岩場通過に時間がかかってしまう。自分少し間違って右側に廻ってしまったら明瞭な登山道ありました。なにはともあれ、登山道に合流です。よっしゃー。

今回のトラックログ
GPSの結果があるのは1日目のみ
2日目は通過した付近を手書きで示しました。

沢登り:赤
1日目、沢下降:緑
2日目、藪漕ぎ:緑
登山道:黄

12:40 登山道
14:00 ジャンクションピーク
14:15 出発
14:35 朝日岳手前で、水を汲みに行く
 K野さん、遅れをとっている人間が水を汲みにいく必要はありません。
14:50 朝日岳
16:30 笠ヶ岳
17:30 白毛門
17:40 出発
 コースタイムでは、2時間25分なのですが、足を一歩前に踏み出そう、K野さん
 久しぶりのカイデン行動。H部さんが、今の標高が●●mだからあとこれくらい時間かかるという、その時は高度計が低気圧の関係で誤差が生じているのではと思ったが、後から考えると、ほぼその予想通りだと思う。こういうときこそ地図を見なければいけないのに、冷静さを欠いていたところがあった。思うように進まず、時間だけが経っていく、「ビバーク覚悟か」と思った頃、道が平らになる。なんとかなりそう、いけるじゃん。
23:40 土合駅着
 全員無事下山。
24:00 出発
3:00頃 家に着く

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