鹿児島ジプシー?(開聞岳・霧島山 百名山を二つ登りました)(単独)   5月3−6日

行く前に(1):関東周辺で、ゴールデンウィークに行く山はだいたい行ってしまった。この時期、アルプスにも上越の山にも雪はたっぷり残っている。この時期滑るのは、もう少し技術が足りない。よし、趣向を変えて、今まで行ったことのない山域に行ってみよう。
行く前に(2):「[図説]日本の植生 福嶋司・岩瀬徹編著」を読んで、「暖温帯の照葉樹林ってあまり見たことないな、南のほうの山へ行ってみよう」と思う。そして今年のゴールデンウィークは5連休、最初は屋久島にしようか考えたが、もう飛行機の予約が取れなかった。それでは、鹿児島の山へ

開聞岳:別名、薩摩富士
霧島山国立公園:日本初の国立公園

5月3日
7:23 東京駅発→8:55 静岡駅着(こだま)
            9:14      発→11:00 新大阪駅着(ひかり)
                        11:29       発→14:00 博多駅着


東海道新幹線の車内からは富士山が見えます

 東京発博多行き(のぞみ)は混んでいてしょうがないので、名古屋行き各停(こだま)に乗ると、それはがらがらだった。ゴールデンウィークとはいえ、すいているところはすいている。それにしても、「こだま」は駅の停車時間が長く、一々追い抜かれる。いくらなんでも「こだま」がいやになり、「ひかり」に乗る。座れないが、すし詰め状態ではない。

14:13 博多駅発→15:50 新八代駅着
             15:52       発→16:30 鹿児島中央駅(九州新幹線)
 実はきちんと把握していなかったのですが、鹿児島ー新八代駅間は新幹線が開通しています(そういえばそうだった)。「ここなんで乗り換えるのだろう」と思っていたら、新幹線に乗り換えるのでした。

九州新幹線の車内 九州新幹線


九州新幹線の車内は明るくてきれいでしたが、眺めはトンネルの中がほとんどで、×でした。そして結構揺れました。

16:55 鹿児島中央駅発→18:41 かいもん駅着

電車の中から撮った「開聞岳」 開聞岳登山口から

19:05 かいもん山麓ふれあい公園キャンプ場

5月4日
天気:快晴

朝の開聞岳

6:00 キャンプ場出発

植物に光が当たる(1) 南国というかんじです

 たぶん8月ごろは、うっそうとして、光も地面に届かないのではないかと思いますが、今は新緑の時期です。差し込んで光が、植物に当たる景色がとてもきれいでした。クスノキ、スダジイ、シロダモ、アオキ、タブノキ、それから、シダ植物。照葉樹林って、遠くから見ると「もこもこもこ」していますね、「もこもこ」というのは別の言葉で言うと、林の高さが均一でなく、丸く波打っている。たとえて言うと、ノートパソコンのキーボードのように平らでなく、デスクトップ・パソコンのキーボードのように一つ一つにふくらみがあって、うねっている。

海の見える山(1) 海の見える山(2)

 8合目をすぎた辺りから、海が見えるようになります。「海が見える」それだけで絵になってしまう。あと、8合目辺りから岩場が多くなります、ちょっとでも岩をやっていればなんてことなく通過できます。
7:40 開聞岳山頂着

開聞岳山頂 ピーク写真

 「この時間だと、山頂に人はいないのでは?」と思っていましたが、さすが百名山。
 天気がよく、視界も悪くない日は屋久島が見えるのですが、霞がかかっていてそこまでは無理です。
8:05 開聞岳山頂発

海の見える山(3) 海の見える山(4)
植物に光が当たる(2) 植物に光が当たる(3)
ここから登山道、さようなら開聞岳 開聞岳とグラススキー場

 9時20分、3合目のあたりから、クマゼミでしょうか? セミの鳴く声が聞こえました。今年の、初ゼミです。なお、キャンプ場に戻った後はセミの声は聞けませんでした。今年は例年より寒いそうです。鹿児島も東京と寒さはあまり変わりませんでした。
9:40 キャンプ場に戻る

この日のトラックログ(登り:赤、下り:黄) ちなみに、これはGoogle Earthでの開聞岳周辺の画像です

10:20 キャンプ場出発

        かいもん駅近くからの写真

 開聞岳の写真を撮りに、池田湖周辺をうろつきました。

南国ムードの開聞岳

16:13 指宿駅発→17:30 鹿児島中央駅着
18:05 ビジネスホテルに泊まる

5月5日
天気:午前中ガス、午後晴れ
4:35 ホテル出発
5:10 鹿児島中央駅着
5:27 鹿児島中央駅発→6:30 霧島神宮駅着

電車の中から「桜島」

 電車の中から桜島が雄大に見える。桜島は「男の山」というより「男があこがれる山」という気がする。見た目は開聞岳よりもかっこいいかな。
6:57 高千穂河原

歴史を感じさせる石畳です ツツジがもうすぐ咲き始めます

 天気予報からすると晴れなのですが、ガスが出て、たまに前の山が顔を出す程度です。シャッターチャンスを逃すな

中岳 ピーク写真(中岳)

8:04 中岳
8:40 新燃岳
 さてさて、登山地図を見ると、新燃岳の所に、「強風の時危険」あります。中岳からちょっと風が強くって、どうなるか不安でしたが、進めないほどの風は吹かず、無事通過。この後、風は強く吹くことはありませんでした。

新燃岳の火口湖 たまにガスは晴れてくれた
ツツジ 獅子戸岳ピーク写真です

 獅子戸岳を過ぎるまで、ガスが晴れませんでした。足取りも重くなります。ガスが晴れるまではゆっくり歩こう。しかし、ついにガスが晴れてきてくれました。だのに、こんなときに限って樹林帯の中です。ガスが晴れたときには、視界が悪い。急いで山頂に向かいます。そして山頂に着くころ、またガスが出てきました。

ハルリンドウ 韓国岳
霧島の山々 もうすぐ頂上、なのにガスがまた

10:55 韓国岳(からくにだけと読む)着
 ようやく山頂に着くも、今まで通過した霧島の山々がガスに包まれて見えません。韓国岳の火口が見えてくれるのがせめてもの救いです。山頂はだいぶ寒い。手がかじかまないよう手袋をして、昼食をとりながら、ガスの晴れるのを待つ、2秒くらい晴れたときはあったが、あっというまにまたガスの中。

韓国岳・爆裂火口 ピーク写真

11:30 韓国岳出発
 待っても埒が明かないので、出発。しかし、少し下りた所から、再びガスが消え、晴れてきました。今回霧島山では、晴れてほしいところではことごとくガスの中ですが、それでもガスは消えてくれたほうがいい。これ以降、ガスは出てきませんでした。

ガスが消え、晴れていく 五合目から見る韓国岳
硫黄山と韓国岳 不動池

12:40 不動池
 まだ時間があるので、六観音御池を周遊します。(トラックログなし)

明るい歩道 六観音御池と韓国岳
白紫池 韓国岳
この日のトラックログ:赤(黄:データが補足されなかったため手書き)

14:00 えびの高原着

         さようなら韓国岳
 霧島を縦走するというのは、えびの高原から、高千穂峰までを縦走するのが本来の形だそうだ。なぜ高千穂峰を外したか? 単なる準備不足の勘違いです。
15:35 えびの高原発→16:35 霧島高原駅着
                17:00 霧島高原駅発→17:37 都城駅着
17:45 ビジネスホテルに泊まる

5月6日

           宮崎駅

5:40 ホテル出発
5:52 都城駅発→6:58 宮崎駅着
            8:09 宮崎駅発→11:10 大分駅着
                        11:14 大分駅発→12:32 小倉駅着
                                     13:00 小倉駅発→18:25 品川駅着
小倉駅からの新幹線は混んでいたので、岡山駅と名古屋駅で休憩を入れました。
18:30 品川駅発→18:50 新宿駅着

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